2011年08月14日

Mさん話「太い線の作画監督・中村一夫(1stガンダム)、安田朗」

 このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。テンプレが読みづらいので。コメントは新ブログのほうの記事(http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-92.html)にあります。
〜〜
Mさん話「爆発職人のアニメーター」の続きで、
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-70.html
Mさん話「ユニコーンガンダムBファースト打ち切り、安彦良和、SEEDの設定」の関連話。
http://cost-off.seesaa.net/article/186083087.html


         Mさん話「太い線の作画監督・中村一夫(1stガンダム)、安田朗」

 2011年1月10日の話の続き。
俺がMさんにガンダム関係の話をせがむと、
「ガンダム好きだねーw」
と、アニメはガンダムばかりじゃないよという感じでちょっと呆れ気味ながらもリクエストに答えてくれた。

「ファーストガンダム(TV版「機動戦士ガンダム」)の作画監督は、安彦さん(安彦良和)が有名だけど、中村一夫さんが担当した回は絵の線が太くて、安彦さんとは違って線が太い絵で印象深いんだよ。線が太くて迫力ある回のテロップをチェックしたら、全部作画監督が中村さんだったんだよ

「絵の違いってそんなにはっきりとわかりますか?」

「うん、中村さんの担当した回は、6本か7本あるから見比べたらはっきりわかるよ。線が太くてほんと迫力があるんだよ。中村一夫で検索してその回を見たらいいよ」

「じゃあ、今スマートフォンで検索しますよ」
と、検索するが、まだIS03を買って一カ月で操作に慣れてない上に、なかなか出てこないので、帰ってから検索することにした。

「例えば、テキサスコロニーの回とかがそうだよ。」
「テキサスコロニーの回って、どんなんでしたっけ?」
「確か『テキサスの攻防』だったかな?ギャンとかが出てくる回だよ」
「あー!あの回はギャンがめちゃめちゃ格好いいんですよ。一話しか出てこないのに、ギャンは格闘戦でガンダムを追い詰めて、その動きが迫力あったんで覚えてますよ。確かに線は太かったです」
「太い線で迫力あったでしょ」

 このちょっと前(2010年後半)に、テレビでSMAPの稲垣吾郎(1973年生まれ) がガンダムが好きで、モビルスーツ(MS)の中では特にギャンが格好良くて好きだと答えていたのを思い出した。
 俺もギャンはソードのすごい突きでガンダムを後ずさりさせ、シールドミサイルや空中機雷を駆使して無敵の強さを誇っていたガンダムにゲルググで援軍に来たシャアも追い払って、一対一の勝負を仕掛けていった姿は印象深くてよく覚えていた。

 ただ、最後にマ・クベ(ギャンのパイロット)が壺云々を言い出して「あれはいいものだー!」と言って散るシーンは、再放送で初めて見た時は子どもながらに意味がわからなかった。なんで壺?何かの伏線かと思ってたら、それっきりだったw

「『テキサスコロニーの攻防』以外はどの回を担当してるんですか?」

「ミハルが死ぬ回の『大西洋、血に染めて』もそうだし、青いモビルスーツのゲルググ?だっけ?ヒートロッドを使うやつが出てくる回もそうだったはず」

「ヒートロッドを使うのはグフですよ(笑)」
「あー、そうだっけ?赤いほうがゲルググか(笑)」
「シャアが乗るのは大体赤いんですよw」
でも、この前週刊誌でガンダム特集で「雷の中をザンジバル(戦艦)に乗って登場するグフは格好いい」と描かれていた。

「で、後は最終回の前の回の『ア・バオア・クー』も担当してたと思うよ。探せば、7本ぐらいは担当してるはずだから」

中村一夫がファーストガンダムで作画監督を担当した回は、
第12話『ジオンの脅威』(戦闘シーンはガンダムVSランバ・ラルのグフ、「ザクとは違うのだよ、ザクとは」)
第18話『灼熱のアッザム・リーダー』 (同、VSアッザム・リーダー)
第23話『マチルダ救出作戦』(同、VS雑魚のグフ)
第28話『大西洋、血に染めて』 (同、VSグラブロ、ミハル死亡)
第33話『コンスコン強襲』 (同、VSリックドム12機、テム・レイ死亡)
第37話『テキサスの攻防』 (同、VSギャン、マ・クベ死亡)
第42話『宇宙要塞ア・バオア・クー』(同、VSジオング、ギレン死亡)
の7本。
 このほか、機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編では協力スタッフにクレジットされている。
参考:allcinema
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=285109

「昔のアニメはさ、『マジンガーZ』や『あしたのジョー』、『タイガーマスク』とか線は太くて迫力あって味がある絵が多かったんだよ」

「そういえば『巨人の星』も太かったですね。逆に線が太いと時代を感じますよ、昔のアニメだなあって」

「昔は、鉛筆でしかも4Bとか5Bとか濃いので描いてたからね。今はシャーペンで描いてるからもう太い迫力ある絵はなかなか描けないね」
 普通ノートに書く鉛筆の濃さHBぐらいが標準。

鉛筆の硬度記号は、9H→8H→7H→6H→5H→4H→3H→2H→H→F→HB→B→2B→3B→4B→5B→6B(中心硬度はHBで9Hが最も硬く、6Bが最も軟らかい)の17種類が決められている。BはBlack(黒い)、HはHard(硬い)、FはFirm(身が締まった、引き締まった)。

「そうですね、僕が知ってる太い線の絵はGガンダム(機動武闘伝Gガンダム)が最後ですね。あと、部分的にグレンラガン(『天元突破グレンラガン』)ぐらいで」

「Gガンダムは昔から描いてるスタッフがまだ残ってたんだよ」
 
「あ、そうだったんですか。
 もう後は、島本和彦の漫画ぐらいですね。線が太いのは」

「逆だよw島本和彦が昔のアニメに影響されて描いてるんだよw」

 そういえば、タニさん(ジェリド・タニさん)の友達のトンボさんは、Gガンダムファンで
「『∀ガンダム』のキャラは線が細くて嫌なんですよ。のっぺりしてるというか特徴がなくて、Gガンとか線がぶっ太くて熱いじゃないすか」
と高円寺のジョイで深夜閉店後に話していたのを思い出した。
 確かに、『∀ガンダム』のキャラクターデザイン担当の安田朗(やすだ あきら)の絵はシャーペンで描いてて、無駄な線がなく本当にすっきりしている。悪くいえば、トンボさんのいうようにのっぺりして物足りない。
 安田朗は、他にゲームの『ストリートファイターII』で春麗やガイルといったキャラクターを担当している。
 
 ちなみにWiki「安田 朗」によると、
「ゲームクリエイター・イラストレーター・キャラクターデザイナー・漫画家・元アニメーター。北海道釧路市出身。男性。ペンネームはあきまん(AKIMAN)。
 アニメスタジオでは『コンポラキッド』や『北斗の拳』の原画を描いていたが、賃金の低さから電車賃さえなくなり、数ヶ月で辞める。1985年に株式会社カプコンに入社。
『ファイナルファイト』 『マジックソード』 『ストリートファイターII』 『ヴァンパイア』『X-MEN Children of The Atom』『ストリートファイターIII』の制作にたずさわる。現在はフリーランス。
 絵を描くにあたり影響を受けたのは安彦良和、フランク・フラゼッタ、 N・C・ワイエス(en)。本人曰く『安彦さんが好きで、アニメーターになろうとして失敗してゲーム業界に入ったようなもの』(『∀ガンダム全記録集2』より)。

 キャラクターデザイナーとして有名だが、主にドット絵を制作するドッターとして手腕を発揮し、『ストリートファイターIII』のリュウや春麗などに代表される緻密で職人的なグラフィックは、ゲーム業界内外に多くのファンを持つ。ドットという制約・作業効率上、無駄な装飾や色を排して明確な記号と力強いシルエットで構成された魅力的なキャラクター達は格闘ゲームのキャラクターという枠を飛び出し、多くのファンを産み、多くのクリエーターを刺激した。

 しかし、その職人気質な仕事ぶりから期限に間に合わないといったことも多々あり、当時の開発現場では『安田さん待ち』という言葉が生まれたエピソードも。その反面で、作業効率を考え、グラフィックの色数を減らす代わりにキャラのパターン数を増やすアニメ的パターン画を考案し、『ヴァンパイア』シリーズや『マーヴル・スーパーヒーローズ』シリーズなどで活かされた」
とあった。
参照:Wiki「安田 朗」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E7%94%B0%E6%9C%97

Mさん話「失われる技術・撮取り」につづく
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〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「ユニコーンガンダム@景気とクオリティー」
http://cost-off.seesaa.net/article/183814843.html
Mさん話「ユニコーンガンダムA宇宙世紀と富野監督」
http://cost-off.seesaa.net/article/184354549.html
Mさん話「ユニコーンガンダムBファースト打ち切り、安彦良和、SEEDの設定」
http://cost-off.seesaa.net/article/186083087.html
Mさん話「作監」「茄子 アンダルシアの夏」
http://cost-off.seesaa.net/article/107494745.html
Mさん話「巨人の星Aオズマの最期」
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こっさんめーる52「特攻からお笑い国家へ」「稲垣&田代逮捕」
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2011年07月19日

Mさん話「爆発職人のアニメーター」(ver.1.1)

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Mさん話「ジブリの後継者問題(後編)『アリエッティ』『ゲド戦記』」の関連記事。
http://cost-off.seesaa.net/article/215438791.html
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-69.html


      Mさん話「爆発職人のアニメーター」

2011年1月駅前のファミレスにて。
「昔のアニメーターってのは、メカも人も背景も描けて設定も全部できて当たり前だったんだよ。というか、アニメーターは全部できる人でないとなれなかった。宮崎さんは全部できるでしょ。
 だけど、(エヴァの)庵野監督(庵野秀明)はメカは描けるけど、人(人物キャラ)は描けないでしょ?」

「え?庵野監督って人描けないんですか?」
「描けないよw」
「そういえば、ナウシカでは巨神兵のドロドロ溶けるシーンとか、『マクロス』でエフェクト職人で有名とか聞いたことありますが、キャラで有名なのは聞いたことないですね」

Wiki「庵野 秀明」によると
「人物を描くのが苦手であった事などから(宮崎監督から『ナウシカ』の巨神兵のシーンでは人物も描くよう指示されるも、あまりに出来が悪かったので監督本人に頼んだ)、この頃から原画動画関係を一筋でやっていくのは無理だと考え、監督・演出の仕事をメインに切り替える。
 DAICON FILMを母体とするガイナックスの初作品『王立宇宙軍〜オネアミスの翼』には「スペシャルエフェクトアーティスト」という肩書きで参加。クライマックスシーンでは、戦闘・ロケット発射シーンは絵コンテから作画まで殆どを一人でこなした。セルを一コマに9枚重ね、3秒間でセル枚数が250枚にも上るカットもあるという。当時、戦車やミサイルなどに極限のリアリティを追求しており、手当たり次第に軍事関係の資料に目を通し、自衛隊にも体験入隊している」
とあった。
参照:Wiki「庵野 秀明」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%B5%E9%87%8E%E7%A7%80%E6%98%8E#.E3.82.A2.E3.83.8B.E3.83.A1.E3.83.BC.E3.82.BF.E3.83.BC.E6.99.82.E4.BB.A3

「でも、今のアニメーターは分業制になってメカを描く人はメカだけしか描かないし、(人物)キャラを描く人はキャラだけになっててて、中には爆発職人なんてのもいる」

「爆発って爆弾とか発破シーンとかのですか?」
「うん、爆発シーン専門のアニメーターがいるんだ。
 爆発の専門家で、ずっと爆発シーンばっかりやってて、それこそ
 『この火薬だとこういう爆発になる』
 『この材質ならそういう爆発にはならない、爆風はこうなる』
 とか、爆発に関してはなんでもわかってて詳しい人がいるんだよw
 でも、逆にそういう人は仕事が切れないよね。どこかしらに爆発シーンてのはあるわけだから。
 頼むほうも爆発シーンはあいつに任せとけば間違いないって安心感があるから」

「あー、そうか。一瞬だけど、どの作品にも入ってますねw
 ほんとにオンリーワンの職人ですねw
 ニッチ(隙間)を狙ったにしてはすごいですね、爆発専門かあ」

「元々好きなんだろうね、爆発が。
すごいよもう、日ごろから爆発シーンばっかり研究してるから。
 ありとあらゆる作品の爆発シーンはチェックして、テレビとか映画の実写の爆発見ても
 『違う、実際にはそうはならない』
 とかさ、もう爆発に関してはほんとに専門家なんだよw」

「爆発のプロフェッショナルというか、スペシャリストですね」
「頼むほうも楽だよ。いちいち、こういう爆発のシーンかける?って聞かなくてもいいからね。
後でやっぱり描けませんってことはないしね」

「それは確かに仕事は途切れないですね。爆発シーンで必ず声がかかるなら十分需要がありますね
でも、普通、爆発にはまったりはしないですよ、岡本太郎じゃないんだからw」

・Mさん話「ユニコーンガンダム@景気とクオリティー」
http://cost-off.seesaa.net/article/183814843.html
では、景気が悪くなってアニメの制作本数が減るとうまい人にしか仕事が来なくなるという話を聞いたが、オンリーワンの専門職人もいるんだなあ。

Mさん話「太い線の作画監督・中村一夫」につづく
http://cost-off.seesaa.net/article/220131966.html
 
〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「DAICON4(庵野監督)」
http://cost-off.seesaa.net/article/120560117.html
Mさん話「魚眼レンズ効果」
http://cost-off.seesaa.net/article/139810859.html
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2011年07月18日

Mさん話「ジブリの後継者問題(後編)『アリエッティ』『ゲド戦記』」

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Mさん話「ジブリの後継者問題」の続き。
http://cost-off.seesaa.net/article/199375068.html



        Mさん話「ジブリの後継者問題(後編)『アリエッティ』『ゲド戦記』」

『アリエッティ』(『借りぐらしのアリエッティ』)は客が入ったから良かったけどさ、確か去年(2010年)の邦画一位になって。
 でも、映画の宣伝には『脚本:宮崎駿』って監督の名前より大きく出してたでしょ。
 新人監督の作品だと実績がないから、脚本でもなんでも宮崎さんの名前出しておかないと買い手がつかないから、宮崎さんの名前で箔つけて売り出したわけなんだよ」

 『借りぐらしのアリエッティ』は、米林宏昌監督、脚本は宮崎駿・丹羽圭子で、最終興収は92.5億円で2010年度興行収入邦画第1位。

「確かに、テレビCMだけ観ると監督の名前よりも脚本の宮崎監督の名前が前に出てて、あたかも宮崎監督の新作のような印象を受けましたよw
 NHKで放送した『アリエッティ』の制作ドキュメンタリー(『ジブリ 創作のヒミツ 宮崎駿と新人監督 葛藤の400日』)では、宮崎監督と新人監督の関係に焦点を当てて、制作発表の記者会見で鈴木敏夫プロデューサーは記者の
『米林監督は優秀なんですか?』
って質問に
『米林監督は、アニメーターとしては優秀。ジブリで一番だといっていい。ただ、監督としては未知数です』
とはっきり言ってましたけど、アニメーターとして優秀=監督として優秀とは言えない。優秀かどうかはやってみないとわからないってニュアンスなのか、ちょっと歯切れが悪い会見でした。
 あの質問も裏返せば『なんで宮崎監督が撮らないんですか?そっちのほうがいいでしょう?』って意味だったんですね」

「アニメーターの全員が監督業をできるわけじゃないからね」

「ドキュメンタリーの中で宮崎監督は、密着カメラに
 『ほんとは口も出したいし、手も出したい。でも、それをやってしまうと駄目だから。
 絵コンテも見ません。見ると全部直してしまうから見ないようにしている。必死に口を出したい気持ちを抑えている。
 こんなにも我慢することがつらいものだとは思わなかった』
ということを話してて後継者を育てる苦悩を取り上げてまして、一方、米林監督のほうは、『アリエッティ』の制作が遅れているから正月も二日休んだだけで仕事してて、その上初監督のプレッシャーでストレス性湿疹が出て、
 そこへ場面飛びの部分が見つかったので慌ててつなぐシーン描いてて、ナレーションで監督には全ての判断と責任が来るみたいな説明がありましたよ」

 先日、レンタルで『アリエッティ』を観てそのシーンを確認したら、けっこう序盤の狩りに出かける場面の縄はしごを登るシーンで、縄はしごを登り出した次のシーンでもう登りきって立っているため場面飛びになっているということだったw

「それは監督のミスだよ。でも、必ずしもつなぐシーンを描かなくても時間経過のコマを1ショット入れればいいんだよ。
 新たにシーンを描く余裕がない時にはそういうテクニックを使うんだよ」
「あー、なるほど」
「背景でも1ショット入れてたら時間経過になって、その間に登りきって立ってたってことにつながるから。観客もそう理解してくれるよ」
「そうですよね。毎回、ここ場面が飛んでからって新しく描いてたら終わらないですよね。そういう点が、アニメーターと監督業の違いなんですね」

「アニメーターは任されたシーンを描くけど、監督は作品全体を絵コンテから編集まで全部できないといけないから、全部のアニメーターが監督業できるなら宮崎さんも後継者で悩まないよw
 昔のアニメーターは、メカも人(人物キャラ)も背景も描けて設定まで全部できて当たり前だったんだよ。というか、アニメーターは全部できる人でないとなれなかった。宮崎さんはメカも人も設定も全部できるから、そういう人は当然監督もできるんだよ。
 でも、今のアニメーターは分業制で、メカを描く人はメカだけ、キャラを描く人はキャラだけだから、アニメーターだからってアニメ監督ができるかというとそうじゃない」

「あー、アニメーターやってれば監督も自然にできるようになるもんだと思ってました。
 以前、『ポニョ』(『崖の上のポニョ』)の制作ドキュメンタリーで宮崎監督は、ジブリのスタッフの原画をチェックして怒って
 『なんでこんなのを出すんですか?君とは仕事したくないです。今日は帰ってください』
 って言ってたのに、『アリエッティ』のドキュメンタリーの中では、わざわざスタッフの前で『僕は絵コンテは見てませんから(笑)』と言ってて、やっぱり自分が監督する作品とは違うんだなって思いましたよ」

「それはたぶん、スタッフが絵コンテの意図を理解してない原画を描いたんだよ。
 動画じゃなくて原画だから、『絵コンテの意図をわかってないのに原画を描くなんて10年早いよ』って思ったんじゃないかな、宮崎さんはなかなか厳しいからねw」
Mさんの説明では、動画を担当してうまくなったら原画を担当するので原画のほうが責任が大きいらしい。

参照:Wiki「借りぐらしのアリエッティ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%9F%E3%82%8A%E3%81%90%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3


『ゲド戦記』も宮崎監督じゃなくて新人の監督ですよね。公開中電車の中でOLが
 『主人公が受身でつまらない』
 『え、そうなの?でも宮崎監督じゃないの?』
 『ううん、宮崎監督だけど宮崎駿じゃなくて息子だって』
 って会話してて、ネットみたら元々『ゲド戦記』の原作者(アーシュラ・K・ル=グウィン)が宮崎監督にオファーしたら断られて、その上、完成品観たらがっかりしたとか散々な評判聞いたんで未だに観てないですね」

 先日、『ゲド戦記』テレビで『海がきこえる』と抱き合わせのような感じで地上波でゴールデンタイムに放送されて観たが、他のジブリ作品と比べるとことのほかひどかった・・。

「あれは宮崎さんが断ったから監督が宙に浮いて、誰もやり手がいなかったんだよ。
 で、宮崎吾郎君がやるってことになったんだけど、アニメーター出身ってわけじゃないからね。宮崎さんも監督断った手前あまり口出さなかったんじゃないかな」

 Wiki『ゲド戦記(映画)』によると、
「1980年代初めごろ、宮崎駿は《アースシー》(ゲド戦記)のアニメ化を打診した。しかし原作者のル=グウィンは宮崎作品どころかアニメ全般に触れたことがなく、これをことわっている。数年後『となりのトトロ』を見たル=グウィンは再考し、《アースシー》を映像化するなら宮崎駿に任せたいと思うようになった。

 2003年頃、ル=グウィンは『ゲド戦記』の訳者清水真砂子を通して、「となりのトトロ」などの宮崎作品に対し「ジブリ作品は、私の作品の方向性と同じ」と気に入ったとジブリへ正式にアニメ映画化許可のオファーを出した。「監督は宮崎駿に」との要望だったが、宮崎駿は『ハウルの動く城』を製作中だったこと、および「これまでの自分の作品で既に『ゲド戦記』の要素を取り入れて作ってきたから、今更できない」として、監督を断った。

 しかし、本作をジブリで映画化したかったプロデューサーの鈴木敏夫は、他のアニメスタッフではなく、当時ジブリ美術館の館長だった息子の宮崎吾朗を監督に起用することを画策した。発表当時のインタビューでは、「前提としてジブリの今後を考え、当の鈴木を含め駿や高畑勲が高齢であるため」と述べ、後継を慮ったもの、またジブリ美術館の制作時の手腕を見ての起用だったとしている。
 
 原作者のル=グウィンはアニメ版『ゲド戦記』の試写会後、吾朗に感想を問われ
「私の本ではない。吾朗の映画だ」と述べた。その後、この発言を吾朗が無断でブログに紹介したことや、日本人ファンからのメールなどを受けて、映画に対する感想を公式に発表する。ル=グウィンはこのコメントの中で、
「絵は美しいが、急ごしらえで、『となりのトトロ』のような繊細さや『千と千尋の神隠し』のような力強い豊かなディテールがない」「物語のつじつまが合わない」「登場人物の行動が伴わないため、生と死、世界の均衡といった原作のメッセージが説教くさく感じる」などと記した。
 また、原作にはない、王子が父を殺すエピソードについても、「動機がなく、きまぐれ。人間の影の部分は魔法の剣で振り払えるようなものではない」と強い違和感を表明している」

Wiki「ゲド戦記 (映画)」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%89%E6%88%A6%E8%A8%98_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29

「テレビの特番ならともかく、映画は興行で客が入るかどうかは博打(バクチ)の要素もあるから買い手の小屋の主(映画館の経営者)も必死なんだよ。
 映画のプレゼン(映画館経営者への説明会)で、
 『この映画は○○監督作品で、こういう展開で結末はこうなってターゲットは親子連れを狙っています』
とか内容を説明しても、はじめの○○監督作品ってところまでしか聞いてないもんw

 その後はみんな下向いて電卓出して、監督の実績から予測できる入場者数の計算やって後の内容の説明なんか聞いてないものw
 監督の過去作品の実績(観客動員数)の資料見ながらずっと電卓叩いて、 
 『1日平均これぐらいの入場者数で、ジュースやポップコーンぐらいは買うからその売り上げがこれぐらいで、大体荒利がこれぐらいは見込める』
ってもう計算に必死だもん。作品の出来なんか二の次だよw

 それぐらい監督の名前、ネームバリューは重要で、買い手の小屋の主はそこで買うかどうかを判断してるんだよ。

 小屋にしたら当たる作品を上映するかどうかに生活かかってるからさ、何年かに一度の宮崎さんの映画が公開されて息つないだ小屋は多いはずだよ。『今年はジブリの宮崎監督作品が公開されるから、この夏は従業員にボーナス出せるな』とかね。
 地方の一つのスクリーンでやってる小屋だと特にそうだよ。シネコンみたいにハズレの作品買ってもそれは小さいスクリーンにして、大きいスクリーンで当たりの作品を上映すればいいってわけじゃないからさ、同時期に当たりそうな映画が2本公開されたらどっちを買うかで明暗がわかれるわけじゃない。
 客の入らない作品を買って、ライバルの小屋が当たりを買ったら従業員から『ここの社長は駄目だ。見る目がない』ってなるし、当然経営にも直結するじゃない。
 今は大手以外は単館の小屋なんて経営が大変だから、映画プレゼンに来てもみんな電卓持参でずっと必死に売り上げの計算ばっかりしてるよw」

「過去の実績と言ってもスポーツ選手みたいに同じことやってるわけじゃないから、作品も別だからそれはどうしたって実績通りにはいかないでしょう」

「でも、観客も監督の名前見て映画館に行く人は多いからね、やっぱり。
 確実に客が入る宮崎作品はやっぱり生命線なんだよ。実際、ジブリで宮崎さんや高畑さん以外で若手の名前なんて一般の人には知られてないと思うよ。だから、『アリエッティ』はあれだけ客が入ったから関係者はホッとしてると思うよ」
「テレビやグッズ展開とか宣伝もすごかったですけどねw」

Mさん話「爆発職人のアニメーター」につづく
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Mさん話「太い線の作画監督・中村一夫」
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Mさん話「失われる技術・撮取り」
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Mさん話「ジブリ作品の協力会社」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-303.html
http://cost-off.seesaa.net/article/259786329.html

〜〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「宮崎監督作品」
http://cost-off.seesaa.net/article/103052906.html
『2010年映画興行収入ランキング』
http://cost-off.seesaa.net/article/184955148.html
Mさん話「映画とディレクターズカット」
http://cost-off.seesaa.net/article/98197272.html
K合さん話「ジブリの美術監督」&『海がきこえる』
http://cost-off.seesaa.net/article/159056951.html
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2011年05月05日

Mさん話「ジブリの後継者問題(前編)」ver.1.2

     Mさん話「ジブリの後継者問題(前編)」

2011年正月、駅前での話の続き。
「極端な話、宮崎さん(宮崎駿監督)がいなくなったらジブリはつぶれる可能性だってあるよ」
「ええっ?ジブリって看板があれば大丈夫でしょう?あんな世界的にも有名なのに」

「いやいや、ジブリの看板で客が来るわけじゃないんだよ。
 宮崎監督作品ってことでみんな観に行くんだよ。宮崎さんの名前があるから作品の内容を知らなくてもみんな観に行くでしょ

「あー、そうですね。僕も宮崎監督作品なら映画館行ったり新作レンタルしますけど、そうでない『ゲド戦記』(宮崎吾朗監督)とか、『アリエッティ』(『借りぐらしのアリエッティ』米林宏昌監督)は観てないですね。
 宮崎作品なら話題としても使えますし、大きく外れることがないっていう安心感もありますから」

「宮崎さんなら絶対に客は入るし、大きく外れることもないからスポンサーも集まるし、小屋(映画館)の主も安心して買うんだよ。小屋の主は経営者だから客が入ってくれないとつぶれちゃうからさ。内容よりもまずは客が入ってくれるかが重要なんだよ」

「内容が一番じゃないんですか?」

「出来は当然重要だけど、内容わかった上で観る人ばっかじゃないし、今はネットがあるけど封切り初日に観る人は評判なんかわかんないじゃない。
 小屋にしたらさ、いくら芸術的にすごい作品でも客が入らないと赤字でつぶれちゃうもの。
 経営なんだから、上映時間は何分で一日何回回転(上映)できて、公開はどの時期(夏休みや正月)で一日平均何人、上映期間全体で合計何人ぐらいは来てくれるだろうって計算が立たないと買えないよ。

 全部がそうとは言わないけどさ、よっぽどの映画好きの人でない限り、映画の中身を見て良い作品だから買おうかって判断なんかしないよ。全ての映画を観て判断するわけにもいかないじゃない。
 それに良い作品だからって必ずしも客が入るとは限らないし、逆に出来はそうでもないけど、宣伝ばんばん打って有名なタレントやアイドルが出てれば、ファンの客でいっぱいになって興行的には成功ってこともあるよ。
 ジャニーズ主演の映画とかそうじゃないwあれはファンがグッズも買ってくれるからね。グッズや売店の売り上げは小屋の収入になるしね」

「確かに、ジャニーズとか当時のアイドルが主演でその時は『大ヒット!』ってなっても10年たったらレンタル屋にも置いてないって映画はけっこうありますね」

「宮崎さんは大きく外したことはないし、まず確実に客は入るわけじゃない。うまくいけば大ヒットしてロングランもありうるから、前にも言ったけど小屋の主からしたら一番安心して作品を買える監督なんだよ」

「『千と千尋の神隠し』や『ポニョ』(『崖の上のポニョ』)はロングランしてましたね。だから、ジブリの名前よりも宮崎監督作品ってついたほうが客が呼べるんですね」

「契約にもよるけど、普通は一回(上映する)権利買ったらロングランしてもその分は払わなくていい(再契約しなくていい)から、ロングランした分よけいに儲かるからね。新しい映画買わなくても営業できるわけだから」

『千と千尋の神隠し』は、夏休み公開映画だが翌年の春休みまで上映が続くという異例のロングラン興行となった。興行収入304億円、観客動員数2300万人越えという、『タイタニック』や『東京オリンピック』を追い抜き日本国内の映画興行成績における歴代トップの記録を打ち立てた。
参照:Wiki「千と千尋の神隠し」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E3%81%A8%E5%8D%83%E5%B0%8B%E3%81%AE%E7%A5%9E%E9%9A%A0%E3%81%97#.E5.A3.B2.E4.B8.8A.E8.A8.98.E9.8C.B2


「映画を作るってことは興行で投資だから、スポンサーにしても絶対に投資した資金はヒットして回収してもらわないと困るから、大コケなんてなったら二度とその監督に仕事いかないよ。
 内容がどうこうよりも客が入らなかったら、全国の小屋の主も
『二度とあんな監督の映画買うか』
ってなるからね。全国公開だと一本の映画の失敗でも影響がでかくて大きな映画会社でも傾くこともあるから」

「やっぱり億単位の損失になるんですね。そりゃあ冒険できないですねw」

「(映画化する)題材が悪くて大コケしてもさ、やっぱ責任や評価は監督にいくんだよ。
 それは監督のせいじゃなくて題材を選んだ側にあっても、やっぱり『○○監督作品』ってところで客が入るって判断して買ってるからそうなるんだよ。
 スポンサーも企画内容は見るけど、誰が監督するのか、今まで実績や名前で客を呼べるどうかを判断してお金出すんだから。そうじゃないと会社の会議で通らないからね」

「まさに出資ですね。客も移動含めて一日や半日は時間取って映画を観るわけですから、CMや宣伝だけで判断するにしても同時にハリウッド映画がラインナップされてたら、これにするって理由とか判断材料に監督の名前やネームバリューってのはでかいですね。
 作品がつまらなかったら、レンタルにしとけばよかったとか損した気持ちになりますから、多少ハズレでも『あの映画観た?』って話題に使えるとかテレビ作品やドラマの映画化とかの要素は大きいですね」

「だから、そういう意味で宮崎さんが引退したらジブリはどうなるんだろうって危機感は、宮崎さんや高畑さん(高畑勲監督)たちが一番持ってると思うよ。
 宮崎さんが2,3年に1本のペースで映画を作ったにしても、監督で作れるのは体力的にあと3本ぐらいだと思うから、引退した後にジブリを誰が引っ張っていくかってことなんだ」

「あと3本・・。宮崎監督って何歳なんですか?」
「確か、69歳ぐらいだったんじゃないかな」
「ずっと宮崎作品は観れるもんだと思ってましたよ。何年か待ったら次の作品が観れるって。
 ここ何年かジブリの映画は制作過程をドキュメンタリー番組がテレビで放送されてますけど、そういう意味もあったんですね。当然、映画の宣伝のためもあるんでしょうけど、ポニョあたりからけっこうドキュメンタリーは増えてる気がしますね」

※Wiki「宮崎駿」によると
『崖の上のポニョ』の製作時にNHKによって2度、「プロフェッショナル 仕事の流儀」にて密着ドキュメントが作られた。アニメ作りに苦悩奮闘する素の宮崎駿の姿が放送され、大きな反響を呼んだ。宮崎は、「プロフェッショナル 仕事の流儀」で監督としてはあと一作が限界であると述べている。
参照:Wiki「宮崎駿」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E9%A7%BF

Mさん話「ジブリの後継者問題(後編)『アリエッティ』『ゲド戦記』」につづく
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関連記事:Mさん話「宮崎監督作品」
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『2010年映画興行収入ランキング』
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Mさん話「映画とディレクターズカット」
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Mさん話「緑ルパン」
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K合さん話「ジブリの美術監督」&『海がきこえる』
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Mさん話「ジブリ作品の協力会社」
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2011年04月18日

Mさん話「出ア統監督」【追悼】

【訃報】出ア統監督死去【アニメ監督】の関連記事。
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     Mさん話「出ア統監督」

 2011年4月17日午前0時35分、アニメ「あしたのジョー」「エースをねらえ!」「ガンバの冒険」「宝島」「ベルサイユのばら」などの監督(演出)を務めた出ア統(でさき・おさむ)氏が亡くなられた。享年67歳。

 今から遡ること2年10ヶ月前、2008年6月、西荻窪駅前の居酒屋での話。
 Mさんが出ア統監督について、
「俺みたいな凡人が数人束になってもかなわない人」
と評していたのが印象に残ってて、その辺を聞いてみると、
「量だけみてもすごいよ。(テレビレギュラーが)月4本あったら、今は演出は4人ぐらいでローテーション組んでやるんだけど、それを一人でやってたんだよ。
 それも普通は分業制で脚本(シナリオ)は脚本家が書くんだけど、出アさんはその脚本を使わないんだ」

「4人分のローテーションを一人でやるって、単純にもう4倍じゃないですかw
 あと、脚本をあまり使わないって、脚本なしでどうするんですか?」
「上がってきた脚本を捨てて、その場で自分で書くか、その時間もない時はもう直接コンテ書き出すんだよ。
 しかもその脚本は一回会議で決定してるんだよwそれでも『こっちのほうが面白いから』って自分で書いちゃうんだ」


「それ大丈夫なんですか?w」
「自分(出アさん)が監督の作品だったしね。実際そっちのほうが面白くて名作になっているからね。それが通るんだよ」

「でも、その場で考えてて間に合うんですか?絵コンテだって描くの時間かかるし」

「うん、だからコンテの絵をじっくり描く時間ないから、コンテはほんとに必要な情報だけで、あとは口とかメモ書きでこういう展開でっていう説明になるんだ。だから、ほんとアニメーターの人に理解(想像)してもらって頑張ってもらって作るんだよ。
 でも、内容が面白いからアニメーターも『これを作ってやる』って気持ちになるんだよ。

 それでも時間が足らないからAパートのコンテを描きながら、途中でBパートのコンテも描くんだよ。そうしないとBパートチームは仕事できないからね」

「そうか、パートごとに制作チームが分かれてるから、Aパートが終わるの待ってたらBパートの人は仕事できないんですね。
 でも、Aパートの最後が決まってないのに、Bパートの頭部分を描けるんですか?」

「描いちゃうんだよ。さらに次の週の分のコンテも描いてるんだよw来週担当のチームも指示待ってるからね」

「そうか、1本ずつじゃなくて平行して何本(何週分)も作ってるから。一人で4人分の演出やるってそういうことになるんですね。そりゃ、ローテーション組むほうが普通ですよ。
 でも、脚本を変更したりして今週の最後が決まってないのに翌週の指示ができるんですか?整合性というか、最後シーンとかつながりがあるんじゃないですか?」

「うん、ちゃんとつながるんだよ。それにつながりが気になる切り方(終わり方)じゃないだよ。それ見てたら、凡人じゃかなわない才能ってあるんだって思ったよ」

「いやいや、元々、演出とかアニメーターは才能ないとできない仕事ですよ。できない人は全然できないですから」

「10年20年やってれば経験とかテクニックで仕事はこなせるようになるんだよ。
 でも出アさんの作品見てると、そういうテクニックじゃ追いつかない絶対的な才能があるんだなあってつくづく思うんだ。だから、俺は凡人だって言ったんだよ」
「絶対的な才能ですか」
 天賦の才能かぁ。

「それでさあ、あの才能には秘密があると思って、もしかしたら何か特別な物を食べてるんじゃないかと思って探りを入れてみたんだよ。普段どんな物食べてるんですか?って」
「あははは(笑)、それはフツーの物食べてるでしょう?」
「そうなんだよ、くっだらない物しか食べてないって言うんだよw
 だから食べ物に秘密はないなってわかったんだw」
「そりゃそうですよ(笑)」

 出ア監督、すばらしい作品をありがとうございました。

Mさん話「ジブリの後継者問題」につづく
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・Mさん話「出ア演出、モンタージュ」
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関連記事:Mさん話「宮崎監督作品」
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Mさん話「高畑監督」
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Mさん話「DAICON4(庵野監督)」
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Mさん話「作監」「茄子 アンダルシアの夏」
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Mさん話「演出と脚本」
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ラベル:出ア統

【訃報】出ア統監督死去【アニメ監督】

 『あしたのジョー』などを手掛けたアニメーション監督、出ア統(でざき・おさむ)さんが2011年4月17日午前0時35分、肺がんのため死去。享年67歳。
通夜は20日午後6時、葬儀・告別式は21日午前9時半、東京都府中市多磨町2の1の1、多磨葬祭場思親殿で。喪主は兄、哲(さとし)氏。

 テレビアニメ創生期から活躍。昭和45年、「あしたのジョー」で初めて監督を務め、
「エースをねらえ!」「ガンバの冒険」「宝島」「ベルサイユのばら」など高い評価を受ける作品を次々と手掛けた。


 マジかよ・・。まだ67歳だろ。ナベツネは85で主筆でバリバリトップ張ってるし、石原慎太郎は78で都知事に再選してるのに。手塚治虫が60歳で亡くなったのに比べたらとは思うけど、去年(2010年)はアニメ業界では飯田 馬之介監督、今敏監督も若くして亡くなってるところなのに。

 残念だけど、冥福を祈ります。

今敏(こん・さとし)・・・1963年10月12日 - 2010年8月24日、享年46歳。アニメ映画『東京ゴッドファーザーズ』『パプリカ』などを監督。

Mさん話「出ア統監督」【追悼】につづく
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<出ア統作品一覧>
連続テレビアニメ
* 鉄腕アトム(第1作)〔1963年1月1日〜1966年12月31日:全193話〕 ●動画/原画(話数不明) ●各話演出(#112、123、132、143、175)
* ビッグX〔1964年8月3日〜1965年9月27日:全59話〕 ●絵コンテ(出ア統名義/#6他、アート・フレッシュ共同名義/#18他)
* 悟空の大冒険〔1967年1月7日〜9月30日:全39話〕 ●各話演出(#1、4、6、12、14、20、29、35) ●作画監督/原画(話数不明)
* わんぱく探偵団〔1968年2月1日〜9月26日:全35話〕 ●各話演出(#4、9、16、21、26、33) ●作画協力(出ア統名義/#4、9、21 出アプロ名義/#26、33)
* どろろ〔1969年4月6日〜9月28日:全26話〕 ●各話演出(#1、6、11) ●原画(#11)
* ムーミン(第1作)〔1969年10月5日〜1970年12月27日:全65話〕 ●絵コンテ(崎枕名義/#17、25)

* あしたのジョー〔1970年4月1日〜1971年9月29日:全79話〕 ●監督/チーフディレクター(全話) ●各話演出(出ア統名義/#1 崎枕名義/#22、36〜38、42、43、46、51、53、58、65、69、70、76、78、79) ●原画(#14)

* ルパン三世(第1作)〔1971年10月24日〜1972年3月26日:全23話〕 ●絵コンテ(斉九洋名義/#3、7、13、17)
* アンデルセン物語〔1971年1月3日〜12月26日:全52話〕 ●各話演出(崎枕名義/#49)
* 国松さまのお通りだい〔1971年10月6日〜1972年9月25日:全46話〕 ●各話演出(崎枕名義/#7、40、44)
* ムーミン(第2作)〔1972年1月9日〜12月31日:全52話〕 ●絵コンテ(崎枕名義/話数不明)
* 赤胴鈴之助〔1972年4月5日〜1973年3月28日:全52話〕 ●絵コンテ(斉九陽名義/#2、9、10、14、18、20、21、24、25、29、31、32、40、49)
* ど根性ガエル〔1972年10月7日〜1974年9月28日:全103回(206話)〕 ●詳細不明
* ハゼドン〔1972年10月5日〜1973年3月29日:全26回(52話)〕 ●チーフディレクター(崎枕名義/シリーズ前半) ●各話演出(崎枕名義/#1)
* ジャングル黒べえ〔1973年3月2日〜9月28日:全31回(62話)〕 ●演出(全話) ●絵コンテ(さきまくら名義/#1、9、21、34、38、39、47、55、62)

* エースをねらえ!〔1973年10月5日〜1974年3月29日:全26話〕 ●演出(全話) ●絵コンテ(崎枕名義/#1、2、6、8、13、19、20、24、26 波多正美と共同/#10)

* 空手バカ一代〔1973年10月3日〜〜1974年9月25日:全47話〕 ●演出(岡部英二と共同/全話) ●絵コンテ(崎枕名義/#36、40、44)
* 侍ジャイアンツ〔1973年10月7日〜1974年9月15日:全48話〕 ●絵コンテ(矢吹徹名義/#1 出崎統名義/#39)
* はじめ人間ギャートルズ〔1974年10月5日〜1976年3月15日:全77回(134話)〕 ●各話演出(さきまくら名義/#8、18、28、42、45、56、64)

* ガンバの冒険〔1975年4月7日〜9月29日:全26話〕 ●チーフディレクター(全話) ●各話演出(さきまくら名義/#1、2、5、8、10、13、15、17)

* 元祖天才バカボン〔1975 年10月6日〜1977年9月26日:全103回(204話)〕 ●各話演出(さきまくら名義/#2、7、13、18、23、29、34、39、44、 49、54、60、65、72、79、85、96、108、114、122、126、132、135、137、141、145、149、160、164、 166、171、175、184、191、194、204) ●脚本(さきまくら名義/#67)

* まんが日本昔ばなし〔1975年1月7日〜2001年11月24日:全952回(1904話)※再放送分も1話とカウント〕 ●各話演出(多井雲名義/#53(再放送#184)、出崎統名義/#1515、1583、1888)
* まんが世界昔ばなし〔1976年10月7日〜1979年3月28日:全127回(241話)〕 ●監督(松戸館名義…葛生雅美と共同/#1〜104) ●各話演出(松戸完名義/#15、20、29、48、51、61、85、174) ●キャラクターデザイン(松戸完名義/#2)
* 立体アニメーション 家なき子〔1977年10月9日〜1978年10月1日:全51話〕 ●総監督/絵コンテ(全話) ●各話演出(さきまくら名義…竹内啓雄または高屋敷英夫(あるいはその両者)と共同/#1、3〜13)

* 宝島〔1978年10月8日〜1979年4月1日:全26話〕 ●演出(全話) ●絵コンテ(さきまくら名義/#1〜4、6〜10、13〜16、18、19、21〜26)

* ベルサイユのばら〔1979年10月10日〜1980年9月10日:全40話+総集編1話〕 ●チーフディレクター(#19〜40、総集編) ●絵コンテ(さきまくら名義/#19〜40、総集編)

* あしたのジョー2〔1980年10月13日〜1981年8月31日:全47話〕 ●演出(全話) ●絵コンテ(さきまくら名義/#1〜35、37、39、40、42〜47)

* スペースコブラ〔1982年10月7日〜1983年5月19日:全31話〕 ●チーフディレクター(竹内啓雄と共同/全話) ●絵コンテ(さきまくら名義/#1、3、4、11、12)
* Mighty Orbots〔1984年9月8日〜12月15日、日米合作:全13話〕 ●ディレクター(全話)
* バイオニックシックス(第1シーズン)〔1987年4月19日〜6月28日、日米合作:全11回(22話)〕 ●スーパーバイジング・ディレクター(全話)
* バイオニックシックス(第2シーズン)〔1987年9月8日〜11月12日、日米合作:全43話〕 ●スーパーバイジング・ディレクター(全話)
* Visionaries: Knights of the Magical Light〔1987年9月21日〜12月14日、日米合作:全13話〕 ●Creative Consultant(全話)

* おにいさまへ…〔1991年7月14日〜1992年5月31日:全39話+総集編6話〕 ●監督(全話) ●絵コンテ(#1〜7、9、11〜13、15〜30、32〜34、36〜39、総集編6話)
* 手塚治虫の旧約聖書物語〔1997年4月1日〜5月9日:全26話〕 ●監督/絵コンテ(全話)

* 白鯨伝説〔1997 年4月9日〜10月29日、1999年3月24日〜5月12日:全26話+総集編5話〕 ●原作(杉野昭夫と共同)/監督/絵コンテ(全話) ●脚本(単独/#4〜6、8、9、13、14、16、18〜26 森絵都と共同/#3 植田浩二と共同/#12、17 小出克彦と共同/#15 ※総集編5本はそれぞれ上記共同脚本家のいずれかと共同)  ●各話演出(松園公と共同/#24)

* アストロボーイ・鉄腕アトム〔2003年4月6日〜2004年3月28日:全50話〕 ●絵コンテ(#9)
* 雪の女王 The Snow Queen〔2005年5月22日〜2006年2月12日:全36話+総集編6話〕 ●監督(全話) ●絵コンテ(単独/#1〜10、13〜36 四分一節子と共同/#11 矢野篤と共同/#12)
* ウルトラヴァイオレット:コード044〔2008年7月1日〜9月16日:全12話〕 ●監督/脚本/絵コンテ(全話)
* 源氏物語千年紀 Genji〔2009年1月15日〜3月26日:全11話〕 ●監督/絵コンテ(全話)  ●脚本(金春智子と共同/#1〜4、7、8、10、11 森田真由美と共同/#5、6、9)

劇場用アニメ

* 鉄腕アトム 宇宙の勇者〔1964年7月26日〕 ●動画
* 千夜一夜物語〔1969年6月14日〕 ●ストーリーボード/原画/構成助手
* 哀しみのベラドンナ〔1973年6月30日〕 ●原画
* エースをねらえ!〔1979年9月8日〕 ●監督/絵コンテ
* あしたのジョー〔1980年3月8日〕 ●チーフディレクター
* 長篇立体アニメーション 家なき子〔1980年3月15日〕 ●監督
* あしたのジョー2〔1981年7月4日〕 ●監督/脚本/絵コンテ
* コブラ SPACE ADVENTURE〔1982年7月3日〕 ●監督/絵コンテ
* ゴルゴ13〔1983年5月28日〕 ●監督/絵コンテ
* 冒険者たち ガンバと7匹のなかま〔1984年3月4日〕 ●監督
* 宝島〔1987年5月9日〕 ●協力監督
* ブラック・ジャック〔1996年11月30日〕 ●監督/絵コンテ
* 劇場版とっとこハム太郎「ハムハムランド大冒険」〔2001年12月15日〕 ●監督/絵コンテ/脚本
* 劇場版とっとこハム太郎「ハムハムハムージャ!幻のプリンセス」〔2002年12月14日〕 ●監督/絵コンテ
* 劇場版とっとこハム太郎「ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡」〔2003年12月13日〕 ●監督/絵コンテ
* 劇場版とっとこハム太郎「ハム太郎とふしぎのオニの絵本塔」〔2004年12月23日〕 ●監督/絵コンテ
* 劇場版AIR〔2005年2月5日〕 ●監督/絵コンテ〕
* 劇場版CLANNAD -クラナド-〔2007年9月15日〕 ●監督/絵コンテ

単発テレビアニメ

* 新宝島〔1965年1月3日〕 ●原画
* Frosty The Snowman〔1969年12月7日、日米合作〕 ●原画
* 坊っちゃん〔1980年6月13日〕 ●監修
* Sweet Sea〔1986年、日米合作〕 ●Director
* Blinkins〔1987年、日米合作〕 ●Creative Consultant
* ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!〔1989年4月1日〕 ●監督/絵コンテ
* ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎〔1990年7月20日〕 ●監督/絵コンテ
* ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え〔1991年8月9日〕 ●監修
* ルパン三世 ロシアより愛をこめて〔1992年7月24日〕 ●監督/絵コンテ
* ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!〔1995年8月4日〕 ●監督/絵コンテ
* 孔子傳(こうしでん、日韓台3ヶ国共同制作)〔1995年10月15日〕 ●監督

OVA
* ベルサイユのばら 生命ある限り愛して(総集編)〔1987年5月21日〕 ●協力
* エースをねらえ!2〔1988年7月25日〜10月25日:全13話〕 ●総監修(全話) ●絵コンテ(さきまくら名義/#1、2、12、13)
* 1ポンドの福音〔1988年12月2日〕 ●監督(さきまくら名義) ●絵コンテ(さきまくら名義)
* 華星夜曲1989年3月25日〜9月25日:全4話〕 ●監督/絵コンテ(全話)
* エースをねらえ!ファイナルステージ〔1989年10月23日〜1990年4月24日:全12話〕 ●監督(全話) ●絵コンテ(さきまくら名義/#1〜4、6、7、9〜12)
* B・B〔1990年4月25日〜1991年4月24日:全3話〕 ●監督/絵コンテ(全話)
* 修羅之介斬魔剣・死鎌紋の男〔1990年12月25日〕 ●監督/絵コンテ
* 創竜伝〔1991年6月25日〜1993年3月10日:全12話〕 ●監督(#1〜3) ●絵コンテ(#1〜3)
* 宝島メモリアル 夕凪と呼ばれた男〔1992年12月21日〕 ●監督/脚本/絵コンテ
* ブラック・ジャック〔1993年12月21日〜2000年10月25日:全10話〕 ●監督/絵コンテ(全話) ●脚本(単独/#10 山下久仁明と共同/#1 森絵都と共同/#2 小出克彦と共同/#3〜6 日吉恵と共同/#7、9 金春智子と共同/#8 )
* ゴルゴ13〜QUEEN BEE〜〔1998年5月21日〕 ●監督/絵コンテ

その他のアニメ

* 孫悟空が始まるよー黄風大王の巻〔1966年6月12日上映、パイロットフィルム〕 ●演出
* 新宿千夜一夜〔1967〜1968年頃、パイロットフィルム〕 ●詳細不明
* あしたのジョー〔1969年、パイロットフィルム3種〕 ●演出/絵コンテ
* 闇夜の国から〔1974年、プロモーションフィルム〕 ●演出ほか ※自ら撮影した実写パートを含む
* 葬列〔制作年不明、ドキュメンタリー映画〕 ●監督(森弘太と共同)
* おれは直角〔制作年不明、パイロットフィルム〕 ●演出
* 純愛山河 愛と誠〔1974年10月4日〜1975年3月28日、オープニングアニメ〕 ●演出
* ザ・ファイヤー・Gメン〔1975年1月上映、防災アニメ〕 ●演出/キャラクターデザイン/作画監督/原画
* 幸せは安全と共に〔1976年6月制作、PR映画〕 ●演出
* 電話の天使、電話の悪魔 電話のマナーは思いやり〔1981年、PR映画〕 ●演出
* SPACE ADVENTURE COBRA〔1981年、英語版パイロットフィルム〕 ●演出
* バイオニックシックス〔1987年、パイロットフィルム〕 ●演出
* リトル・ニモ〔1987年、パイロットフィルム〕 ●演出/絵コンテ
* オツベルと象〔制作年不明、ハイビジョンテスト映像〕 ●監督?
* アストロボーイ・鉄腕アトム特別編「アトム誕生の秘密」〔2003年4月6日、KYOTO手塚治虫ワールドにて公開〕 ●監督/絵コンテ
* アストロボーイ・鉄腕アトム特別編「イワンの惑星」〔2003年9月13日、KYOTO手塚治虫ワールドにて公開〕 ●監督/絵コンテ
* アストロボーイ・鉄腕アトム特別編「輝ける地球 あなたは青く、美しい…」〔2004年2月7日、KYOTO手塚治虫ワールドにて公開〕 ●監督/絵コンテ

参考:Wiki「出ア統」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E5%B4%8E%E7%B5%B1

漢字は「ア」が正しいので後日修正、統一します。

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関連記事:Mさん話「出ア演出、モンタージュ」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-359.html
【訃報】飯田 馬之介【ガンダム第08MS小隊監督】
http://cost-off.seesaa.net/article/171716787.html
京都アトム『アトム誕生の秘密』『イワンの惑星』
http://cost-off.seesaa.net/article/110902530.html
『ブライト訃報』
http://cost-off.seesaa.net/article/22196407.html

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ラベル:出ア統

2011年03月21日

Mさん話「巨人の星Aオズマの最期」ver.1.2

Mさん話「巨人の星@」の続き。
http://cost-off.seesaa.net/article/189624266.html


    Mさん話「巨人の星Aオズマの最期」

 以前、Mさん話「原作付きアニメ化」(http://cost-off.seesaa.net/article/100823059.html)で、アメリカに帰ったオズマ(中日の助っ人外人で黒人)がアニメでは戦争に行って、戦場で負傷して日本経由でアメリカに帰る際に星飛雄馬とこっそり対決し、その後、アメリカで戦争の傷が元で死ぬ話があって、それはアニメオリジナルの話で原作の漫画では描かれなかったオズマの最期が描かれているとの話題が出てくる。

 その時にMさんは、「子ども向けの野球アニメで黒人差別や戦争などを描いちゃうんだからすごいよ」と話していてずっと気になっていたが、2011年に再放送でやっと見れた。

 その辺の会話から。
「再放送で途中から観たんで、なんで飛雄馬はクリスマスパーティーを開いて、花形と左門を招待して誰も来なかったりとか意味不明なことしてるんだろうって思ってたら、オズマに『おまえは俺と同じ野球ロボットだ』とか言われたからなんですね」

「オズマも子どもの頃に親から球団(カージナルス)のスカウトに買われて、球団の施設で野球ロボットになるように育てられたから、飛雄馬におまえも同じだって言ったんだよ」

「だから飛雄馬は『俺は野球人形じゃない、父ちゃんの操り人形じゃない』とか言って、クリスマスパーティー開いてみたり、アイドルと付き合ったりしてたんですね」

 その後、オズマの最期を描いた第171話「かえってきたオズマ」と172話「オズマの死」を観た。
 簡単に説明すると、漫画版ではメジャー球団との契約の関係でアメリカに帰ったとしか描かれていないオズマが、アニメ版では帰国後にメジャーで新人として三冠王を取るなど活躍し、その後、徴兵で戦争(たぶんベトナム戦争)に行き、負傷して日本経由で帰る際に大リーグボール3号で活躍している飛雄馬と再会するところから始まる。

・軍服姿のオズマは、星とバーで飲みながらアメリカに帰国してからの活躍を話す。
アメリカに帰国し、幼馴染の黒人のジェニーと結婚、メジャーで三冠王を獲得し、その祝福パーティーの席で徴兵の兵役カードが送られてくる。

・ジェニーは兵役に行かないように言い、オズマの育ったスラム街の住人たちも
「兵役に行くな、オズマ。俺たちの元にも兵役カードが来た。俺たちは戦争には行かない!
 俺たちには黒人の魂がある。俺は教会で人を殺してはいけないと教えられた。教会の教えは守らなければならない。もし、とがめられても裁判で堂々と主張すればいいのだ。
 オズマ、行くのはやめろ。おまえにはわからないのか、おまえのような有名人が戦争にいけば、それだけで戦争に行きたくない黒人が行くことになるんだ」


・しかし、オズマは
「いやだ、おれは戦争に行く!せっかく苦労して三冠王を取り、今や一流のアメリカ人なのだ。
 黒人も白人もない、今や俺は一人のアメリカ人だ。三冠王のおかげで俺は今一流のアメリカ人なのだ、この俺は。それが証拠には黒人の子どもたちからも好かれ、白人たちからも何の偏見もなく、尊敬すらされている」

・ジェニーは
「でも、黒人の大人たちは魂を売ってしまったあなたのことを許してはいないわ」

・オズマは
「あの時は仮に売ったのだっ。そうしなければ、俺は親父のようにボロ切れのようになって死んでいただろう。今の俺はアメリカ人としての魂を持っている。だから、アメリカ人として課せられた義務を果たすんだ」
 しかし、スラム街の住人はオズマに冷たい視線を向ける。

・戦地への出発の時にオズマは
「死んでたまるか。生きてきっと帰ってくる。もう一度、野球人としての栄光をつかむんだ。一度つかんだ栄光を失ってなるものか。栄光を通してこそ俺はロボットではなく、一流のアメリカ人になれるんだ」

 その後、戦争で勲章を二つもらうほどの活躍をして、新聞に「アメリカの英雄オズマ」と書かれるが、負傷して日本経由で帰国することになる。
その話を聞いた飛雄馬は、
「野球だけしていればいい俺たちと違って大変な苦労をしてきたんだな。
 野球人間からアメリカの英雄か、確かにオズマはロボットを脱しただろう。しかし、俺にはオズマが新たなロボットになった気がする。栄光という名のロボットに
との感想を持つ。

 オズマは、アメリカで三冠王を取ったが心残りは消える魔球(大リーグボール2号)と対戦できなかったことだといい、大リーグボール3号に挑戦を願い出る。
 翌朝の対決では飛雄馬の勝利となるが、対戦の途中で見えないスイングをしようするオズマは戦場での傷が痛み出す。キャンプで飛雄馬がアメリカに来た時に再度対決しようと言って別れる。

 飛雄馬は、最初の対決でバットに当てたのはさすがだと言い、オズマが去った後に
「オズマ、もう一度三冠王を目指して頑張ってくれ。君が戦場で得た勲章は少しもうれしくない。
 君の胸に燦然と輝くものは、バットで与えられる物ただ一つだ。その時こそまた挑戦を受けよう」
 と、思う。

 帰国したオズマは、アメリカの英雄としてパレードが行われる。
 オズマは、
「アメリカの英雄、誇りとして今俺はこの街、この国の誰からも仰ぎ見られている。もうスラム街の黒人ではない。英雄、誇りなのだ」
と胸を張る。
 しかし一方で、妻のジェニーの兄にも勲章が贈られたが戦死していた。

 メジャーの試合に戻ったオズマは戦場での傷の痛みを感じながらも活躍する。
監督から
「戦場のヒーローとグラウンドのヒーローのダブルヒーローを目指すんだ」
と言われて、痛みを押して頑張るオズマだったが、傷のある背中にデットボールが当たり入院する。
 監督が医者に呼ばれ、オズマの状態が説明され、背中の傷の中に戦場での砲弾の破片が残っていることが検査で分かり、もう手術でも取り除けず、選手としては再起不能で命は取り留めても半身不随になると言われる。

 オズマは球団から贈られた車椅子(イス)で退院するが、家には球団から解雇通告が届く。
オズマは車椅子で球団事務所の監督のところへ行き、解雇の説明を求める。
 監督は傷の状態を説明し、
「君はもう野球ができない体なのだ。球団は慈善団体ではないのだ、わかってくれ。
 球団は飲んだくれ父親から君を買い取り、ようやく銭の取れる選手に育て上げた。投下した資本を回収し、これから利益を上げようという時に君は倒れた。球団の役員会で私は莫大な赤字だとつるし上げられた。君をこのままにしておけば球団の損失は大きくなるばかりだ。わかったら帰ってくれ」


 帰り際にオズマは振り返って聞く。
「ボス、この車椅子は球団が買ったのか?」
「・・私のポケットマネーだ」
「グッバイ、ボス・・」

 家に帰る途中から容態が悪化し、オズマは生まれた街・スラム街へ帰るといい、実家でオズマは白人街である高層ビルを見ながら
「あの明かり、白人街の明かりを求め続けてきた。子どもの頃は腹いっぱいに食べることが夢だった」
と話して、オズマの人生の回想が始まる。

 アメリカの黒人スラムで生まれ、パンを盗んだりして生活していたオズマはスカウトに目を付けられ、お金で親から買う形で球団がオズマを連れて行き、球団の施設で野球ロボットとして鍛えられる。

「俺は必死になって頑張った。得意な野球でパンが食える。スターになれる。スターになって俺を買い取った白人たちを見返してやる。そう自分に言い聞かせて頑張ってきた。そして、グランドでも戦場でもヒーローに、俺はダブルヒーローになりつつあった。だが、今はもう飛雄馬・星、君との約束は果たせなくなった。俺の分も頑張って巨人の星になってくれ。
 ジェニー、俺があの明かりの中で手に入れたのは、結局、これ(勲章)だけだった。得た物はこれだけだった」
 と言って亡くなる。

 その内容が、ジェニーから世界でただ一人の親友の飛雄馬に手紙とともに、大リーグボール養成ギブスが送り返され、飛雄馬は泣きながら手紙を読み、「オズマよ、俺は必ず巨人の星になる」と誓う。

※大リーグボール養成ギブスは、中日のコーチとなった星一徹(飛雄馬の父ちゃん)により大リーグボール2号打倒の特訓ために来日したオズマに与えられていた。しかし、カージナルスが日本でのオズマの活躍を聞き、野球留学を切り上げさせメジャーに呼び戻した際に持って帰っていた。

 という内容で、どう見ても子ども向け野球アニメの内容ではなかった。
とくに、黒人の誇り=良心的兵役拒否なんて絶対子どもは知らないし、まず理解できないと思う。高校の世界史とか公民で習う内容だよ。
Wiki「良心的兵役拒否」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%AF%E5%BF%83%E7%9A%84%E5%85%B5%E5%BD%B9%E6%8B%92%E5%90%A6

 ほかにも、ジェニーが三冠王パーティーに遠慮して行かないのは黒人差別の婉曲表現でもあるし、お金でスカウトが子どもを買っていく話も「一流のアメリカ人」という考えもアメリカの人種差別の歴史を知らないと分からないだろう。

 ベトナム戦争という言葉は出てこないけど、放送された年代と戦場で負傷して日本を経由して帰国するってのはベトナム戦争当時、日本は米軍の兵站基地として機能していたことからもわかるんだけど、実にリアルだ。

 投資した資本の回収や「球団は慈善団体ではない」とか、最期の監督(ボス)のポケットマネーで車椅子を買う=球団はもう一切オズマに金は出さない、だけど監督は個人的には同情しているってとこなんかもほんとこれは大人向けの内容だなあwこんなにシリアスな回とは思ってもみなかった。
小学生には慈善団体や役員会、ポケットマネーは通じないと思うw

 なるほど、Mさんが印象に残って「昔のアニメのドラマはすごい」ってのはこういう話を観てたからなんだなあ。それも原作にはないアニメオリジナルでこの内容、脚本マジすげえ。

 でも、前に聞いた話では脚本でちょっとでも難しい単語や表現を使うと、
「今はその表現だと視聴者に通じない人がいるので簡単なのに変えてください」
とクレームが入るということがあるそうだが、昔は野球アニメでこの内容でOKだったんだなあ。すごいな。

 ちなみに、『巨人の星』は全182話(3年半以上放送!)で、最高視聴率は第94話(1970年1月10日放送)の36.7%(アニメ歴代5位)。再放送でも、1980年2月19日放送分において28.2%(歴代25位)を記録している。
参照:Wiki「巨人の星(アニメ)」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A8%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%98%9F_%28%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%29#.E8.A6.96.E8.81.B4.E7.8E.87

 補足の話はコメントのほうで説明あり。
<コメント欄からの抜粋>
 印象深いのは、飛雄馬が大リーグボール2号を打たれた後に川上監督にシーズンの残りの給料を返してシーズン途中で引退しようとしたら、
監督は
「金の話をするなら給料を返してもらうだけでは足らない。シーズン途中で辞めるのなら違約金が発生する。
 金の話ではなく腹を割って話そう。
 大リーグボール2号が打たれたから引退という、君の全てかゼロかの考えではなく、人生は3本勝負で1本取られても残りの2本を取るという考えを持てないのか。
 大リーグボール2号が打たれた後にオールスターのファン投票で君の順位が上がったのは、ファンは君がどう立ち上がってくるかをみたいと思ったからではないのか。投票してくれたファンの気持ちを裏切るのか。
 君の背番号をかつて付けていた男は、そういう状況でも這い上がってきたが、私の見込み違いだったようだ」
と、川上監督が星に自分がつけていた背番号16(永久欠番)を飛雄馬につけさせている(入団時も川上監督)意味を説明するとか、ちゃんと背番号にも意味があるとか、説教の内容もすごくいいんですよ。

『巨人の星』の話はこれで終了。

2015年6月に巨人の星のフィルムを入手。
Mさん話「掘り出し物・『巨人の星』の劇場用フィルム」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-696.html
Mさん話「タイガーマスクのミスターX〜中間管理職の哀愁〜」2015/11/4.アップ
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-787.html

Mさん話「出ア統監督」【追悼】につづく
http://cost-off.seesaa.net/article/196495749.html
Mさん話「ジブリの後継者問題」
http://cost-off.seesaa.net/article/199375068.html

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関連記事:「ガンダム創世」大和田秀樹著
http://cost-off.seesaa.net/article/116268683.html
Mさん話「宝島」
http://cost-off.seesaa.net/article/106218441.html
Mさん話「視聴率・壱」
http://cost-off.seesaa.net/article/116620802.html
Mさん話「視聴率・弐」
http://cost-off.seesaa.net/article/116626243.html
【ドラマ】リーガル・ハイの長台詞
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-378.html

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ラベル:巨人の星 オズマ

2011年03月08日

Mさん話「巨人の星@」ver.1.1

Mさん話「ユニコーンガンダムBファースト打ち切り、安彦良和、SEEDの設定」の続き
http://cost-off.seesaa.net/article/186083087.html
Mさん話「原作付きアニメ化」の関連話
http://cost-off.seesaa.net/article/100823059.html


     Mさん話「巨人の星@」

「今『巨人の星』再放送してますよ」
「え?何チャン(チャンネル、以下ch)で?」
「午後7時から月〜金曜日に毎日2話ずつ1時間放送してますけど、TVK(テレビ神奈川)だったか、MX(TOKYO MX)だったかな?でも、5chか9chのどっちかです」
(※会話は2011年1月9日で、同2月末までTVKで『巨人の星』を再放送していた)

「9chの7時は『うる星やつら』だから、5chかな?
 今どの辺やってるの?」

「大リーグボール2号の正体がばれかけてて、花形と左門が特訓してるんですが、まだ打たれてないところです。でも飛雄馬は『俺の命は風前の灯火だ』とか言ってて。
 初めて観ましたけど、観るまでは巨人のプロパガンダアニメだと思ってたんですが、巨人ファンでなくても普通に面白いんですよ。前に聞いたオズマの最期のところだけ見ようとしたら、面白くて録画して毎日観てますね。オズマってああいう顔してたんですね」

「いや、プロパガンダはプロパガンダなんだけど、ちゃんとドラマになってるでしょ。古いから今見たらつまらないってことはないんだよ。昔のアニメのほうがドラマ的にはすごく面白いよ」

「エンディングのテロップで『協力 読売巨人軍』って出ますから、巨人の宣伝もあるんでしょうけど、でも飛雄馬は圧倒的に強いスーパーヒーローじゃないんですよ。三振の山を築いて無敵って感じじゃないんですよ。
 やたら悩んでるし、心の中の台詞が多くて、あんなに台詞が多いアニメも珍しいですけど、ちゃんと悩みがわかるようになってるし」

「飛雄馬は、球は速いけど体が小さくて球質が軽いっていう欠点があるから、プロで通用しないって言われて、それで特訓して大リーグボールを編み出して闘ってるんだ」

「ああ、そういうわけだったんですか。もう観始めた時は巨人で大リーグ2号まで話が来てたんで。そういえば、致命的な欠点ってのは球が軽いってことでしたね。
 あと、試合以外の話も多いんですよ。姉ちゃんの家出とかで1話使うしw」

「3分の1ぐらいは試合以外の話だね。オフシーズンもちゃんとあるし」

「試合以外の話で、飛雄馬の父ちゃんが戦争行って負傷して帰ってきたとか、巨人の川上監督も戦争行ってから巨人に復帰したとか、その時に田舎の人吉(熊本県人吉市)に奥さん残してきたとか、戦争で死んだ野球選手とか負傷して野球ができなくなった話とかがあって深いんですよ。

 それまで、川上は漫画『アストロ球団』で『アストロ球団をプロ野球チームとは認めない。だから巨人は試合をしない』って言って、アストロ球団を日本で試合が出来ないようしてつぶした悪役のイメージしか持ってなかったんですが、戦争行ってから奥さん残して一人で上京して巨人に復帰した話観て見直しました。
 アストロ球団を読んだ時は、『川上ぃ〜(怒)』ってほんと憎んでましたよwロッテは試合してくれたのにって、試合したら負けるからって政治的につぶしやがってってw」

 『アストロ球団』は、俺が生まれる前にジャンプで連載していた漫画だが、田舎の友達の岡村Tが復刻版(愛蔵版)の分厚い単行本を持っていた。内容が野球で殺し合いしていて(打って一塁に走る間に殺されるw)、グラウンドで切腹するし、放送禁止用語がバンバン飛び出していたw『コスモスストライカー』以上に脳内物質が出まくってる作品。
 ちなみに川上監督の巨人は試合を拒否したが、ロッテはアストロ球団と試合してくれた。無論、血みどろの試合だったwロッテがあれだけ強いなら巨人は勝てそうなのに。
参照:Wiki「アストロ球団」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E7%90%83%E5%9B%A3

「それで、川上監督が飛雄馬の父ちゃんにお互い戦争から帰ってきたとか奥さんの話とかして、頭を下げて巨人のコーチになってくれ頼むのに、父ちゃんは断るんですよ。ええーっ!って思いましたよ。長屋に住んでるぐらいなら巨人のコーチになったほうがいいじゃないですか。
 で、後から中日から声がかかったら行くんですよ。はああっ?って思いましたよ。父ちゃんは元巨人でしょうに」

「飛雄馬と戦うために中日に行ったからね。あの後、父ちゃんは打倒飛雄馬のために悪魔みたいな顔になって伴を引き抜いたりするからね」

「伴って飛雄馬の高校時代からのバッテリー組んでるキャッチャーですよね?
 大リーグボールを一緒に特訓して開発した仲じゃないですか、秘密ばれるから無理じゃないですか?」

「うん、普通はね。そこで父ちゃんがいろんな手を使ってトレードに持っていくんだよ。ほんと父ちゃんは悪魔か鬼みたいになってくるからすごいよw」
「どうみてもトレードは無理そうな感じしますけど、続き観ますよ」

「そこは父ちゃんは勝負の鬼だからwもうあの手この手でやってくるんだ。
 飛雄馬の声優(古谷 徹)は、巨人の星の後はずっと飛雄馬みたいな熱血の役ばかりオファーが来て、この人どうなるのかなあ、こういう役ばっかりの声優になっちゃうのかなあって思ってたら、ガンダムでアムロの役をやって、初めはなんて軟弱な役やってんだろうって思ったよw
 でも、あれで一枚むけていろんな役のオファーが来るようになったんだよ」

「あ、そうだったんですか。声優も普通の俳優みたいに役のイメージつくんですね。
 『ぼくらの七日間戦争』で佐野史郎が嫌味な教師役やったら、そっから何年もずっと嫌味な教師役の仕事ばっかりきたって言ってましたが、同じですね。
 で、その次にやったのがマザコンの役(『ずっとあなたが好きだった』の桂田冬彦役)だったとかw」

「ははは(笑)、冬彦さんだったねw」
「そうそう、冬彦さんですwでも、あれで役者として一枚むけていろんな役が来るようになったって言ってました」

 以前、声優の話で僕らにとってアムロの声=古谷 徹は、Mさんにしたら「あれは飛雄馬の声だからね」という会話があった。
関連記事:「ガンダム創世」大和田秀樹著
http://cost-off.seesaa.net/article/116268683.html

参照:Wiki「巨人の星(アニメ)」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A8%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%98%9F_%28%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%29

Mさん話「巨人の星Aオズマの最期」につづく
http://cost-off.seesaa.net/article/191717021.html
Mさん話「掘り出し物・『巨人の星』の劇場用フィルム」(2015/6/7.アップ)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-696.html

Mさん話「Mさんのオススメ、タイガーマスク」ver1.2
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-387.html
http://cost-off.seesaa.net/article/278947597.html
Mさん話「タイガーマスクのミスターX〜中間管理職の哀愁〜」2015/11/4.アップ
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-787.html

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関連記事:Mさん話「ユニコーンガンダム@景気とクオリティー」
http://cost-off.seesaa.net/article/183814843.html
・Mさん話「ユニコーンガンダムA宇宙世紀と富野監督」
http://cost-off.seesaa.net/article/184354549.html

『O村TAO村T作品集A』
http://cost-off.seesaa.net/article/108260930.html
『O村TBO村T作品集B』
http://cost-off.seesaa.net/article/108262584.html
『O村TCcrazy for beef』
http://cost-off.seesaa.net/article/108685720.html
こっさんめーる16「コスモス・ストライカーBコスモス読破・バミューダマグネストーム」
http://cost-off.seesaa.net/article/139211758.html

まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html

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ラベル:巨人の星

2011年02月15日

Mさん話「ユニコーンガンダムBファースト打ち切り、安彦良和、SEEDの設定」(ver.1.1)

・Mさん話「ユニコーンガンダム@景気とクオリティー」と
http://cost-off.seesaa.net/article/183814843.html
・Mさん話「ユニコーンガンダムA宇宙世紀と富野監督」の続き。
http://cost-off.seesaa.net/article/184354549.html


     Mさん話「ユニコーンガンダムBファースト打ち切り、安彦良和、SEEDの設定」

「よく、後から作った富野さん以外のガンダム作品のほうが絵がきれいで崩れないし、ファーストよりいいって言うファンはいるけどさ。
 そりゃ予算も時間もかけて、特殊効果もバンバン使って作ってるんだからそりゃあ楽だよ。
 それをさ、誰も宇宙世紀とかガンダムの世界観を知らなくて、テレビシリーズで予算も少ない、スケジュールはきつい、そんな中で作ったファーストと比べるなら同じ条件で作ってみろって言うんだよ。
 初回の放送も視聴率悪くて、ガンプラのスポンサーも付いてないから打ち切りになってるんだよ。打ち切りであれだけ作品できてるんだよ」

「そうでした。打ち切りでしたね。ファーストって何話打ち切りでしたっけ?」
「43話だったかな。一年のテレビシリーズだったから大体50話だったのを43話ぐらいで打ち切られてるよ」

「あの内容で打ち切りはないですよね。今考えたらおかしいですね。でも、打ち切りのわりにそんなに変な終わり方してないですよ。ちゃんときれいに終わってますよ。見ても打ち切りでバタバタ終わったなとは思わないですよ」

それは富野さんが泣く泣くシーン切ってうまくまとめたからだよwほんとはもっと面白いエピソードあったかもしれないよ。ミハルのエピソードみたいなのがさ。
 視聴率が取れなかったから打ち切りになったんだけど、当時は視聴者も初めてガンダムの世界を観るし、アニメでいきなりリアルな国と国との戦争を描いたから、視聴者もついて来れなかったんだよ。それまでは戦争っていえば、ヤマト(『宇宙戦艦ヤマト』)ぐらいしかなかったからね。
 今なら当たり前の世界設定も、当時は富野さんしか全部わかってる人いないんだから、それでテレビシリーズで予算もないから派手な特殊効果もそんなに使えないし、その上、安彦(良和)さんは過労で倒れちゃうし。
 あの条件であれだけのものを作れたのはすごいよ。それを後から設定もらって、いい条件で作った作品で『絵がきれい』とかで評価されたらたまんないよw同じ条件でやったらできないってw」

「言われたら、ファーストガンダムは中盤ぐらいまでの冒頭(OP)に毎回宇宙世紀の世界観や一年戦争の勃発と経緯がナレーションで説明されてましたね。
 『人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって・・(途中略)〜総人口の半分を死に至らしめた。人々はみずからの行為に恐怖した』とかって。
 でも、ビデオで観たんで全部早送りしてましたけど、当時は視聴者が知らないから毎回説明してたんですね。てっきり尺を稼いでるんだとばっかり思ってました。
 だから『説明は初回だけでいいから、早く本編に入れよっ』って思ってましたw」

参照「1stガンダムのOPのナレーション」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1217286712


「ユニコーン(『機動戦士ガンダムUC』)は、安彦さんがキャラクターデザインやったんだよね?」
「そうですね、小説版から挿絵も描いててアニメもキャラデザやってますね」

 『機動戦士ガンダムUC』のテロップでは、(小説版のキャラデザを担当した)安彦良和がオリジナルキャラクターデザイン、作画監督の高橋久美子がキャラクターデザインとなっている。
ユニコーンの宣伝用PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=eeD59dRPcjk&feature=related
では、キャラクターデザインは安彦良和となっている。

「安彦さんってオリジン(『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』)や『アリオン』の漫画家のイメージがあるんですけど、ファーストだとキャラクターデザイン以外に原画描いてたんですか?」

「安彦さんはファーストの作画監督だし、名前が出てない仕事もやってるからすごい仕事量こなしてるよ。それで過労で倒れちゃったんだよ」
「あ、そうなんですか」

「そうだよ。だから、安彦さんが倒れてからはキャラが崩れてるんだよ。
 映画版だときれいな絵に差し替えられてるところは、安彦さんが戻って来て直したからなんだ」
「あー、映画版だときれいになってるところ確かにありましたw」

参照:作画@wiki「安彦良和」
http://www18.atwiki.jp/sakuga/pages/341.html


「ところで、ファンの間だと映像化されると公式設定になるってことなの?」
「大体そうですね。小説はあくまで小説版で、公式扱いでなくてアニメで映像化されるとオフィシャル扱いというか、そうみなしますね。
 ユニコーンも小説からアニメ化されたので、『今は公式になった』って2chとかでも書き込みされますね」

「あ、ファンはそういう解釈してるんだ。
 でも、富野さんはどう思ってるんだろうなあ。富野さんの中には本当の公式設定を持ってて、『みんな勝手に俺のガンダムで設定決めやがって、本当はこうなんだぞ』ってのを持ってるんじゃないかなw」

「宇宙世紀以外の作品だと、SEED(『機動戦士ガンダムSEED』)は原子力エネルギーが使えないというか、封じられている設定で、バッテリーで動くガンダムとか、電力があると装甲が実弾を跳ね返す(フェイズシフト装甲)とか、ナチュラル用のOSが開発されないと遺伝子操作してないナチュラルにはモビルスーツは難しくて動かせないとか、新しい設定があって初めて観た時は『おおーっ新しい!』って思いましたよ」

 SEEDの世界設定
「コズミック・イラ(C.E)15年、万能の天才として世界中から注目されたジョージ・グレンが自分が遺伝子操作された人間であることを告白。同時に製造方法を公開したことで、世界中で遺伝子操作された新人類『コーディネイター』が誕生した。
 各国で遺伝子操作は法律上禁止されたが、子に優れた能力を与えようとする親は減ることはなく、彼らは徐々に増えていった。しかし、遺伝子操作されていない通常の人類『ナチュラル』は彼らの優れた能力に対し嫉妬・恐怖を抱き始めた。迫害を恐れたコーディネイター達は、スペースコロニーで政府『プラント』、軍隊『ザフト(Z.A.F.T.)』を組織した。

 C.E70.プラントと地球側との交渉の席で起こった爆破テロを切っ掛けに、地球上のほぼ全ての国家が加盟し創設された『地球連合』はプラントに宣戦布告。農業用コロニー・ユニウスセブンに核が撃ち込まれ、24万名以上にも及ぶ死者が出た。プラントは核攻撃を封じるため、核分裂を抑止するニュートロンジャマー(NJ)を地球上に散布。
 結果、核だけでなく、原子力発電も行えなくなったことによって地球上は深刻なエネルギー不足に陥り、飢餓や災害によって数億人の死者が出た。これにより双方の反感情はピークに達し、戦争は激化した。
 NJの影響で通信やレーダーが使用不可能になったことで、既存の兵器は弱体化。物量で勝る連合の勝利で終わると予想されていた戦争は、プラントが開発した人型機動兵器モビルスーツ(MS)の登場によって拮抗し、11ヶ月が経過した」

参照:Wiki「機動戦士ガンダムSEED」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0SEED


「あー、それで電池が切れたら装甲の色がなくなるのか」

「そうです。だから少しでも電池をもたそうとカタパルトから出撃するまで装甲のスイッチ入れないんですよ。それで、母艦から飛び出していく途中で色が入るんですよ。
 機体のビーム兵器を使いすぎたら、エネルギーが切れて動けなくなる前に撤退するか、装甲がダウンしたまま戦うか、装甲も武器もなくなったらイージスみたいに変形して相手を捕まえて自分の機体もろとも自爆攻撃して倒す(パイロットは脱出)とか、バッテリーで動くガンダムって設定をうまく話に絡ませてましたよ。
 話が進むと、新機体にはバッテリーが長持ちするシステム(トランスフェイズ装甲など)が開発されたり、原子力が使えるようになってエネルギー無制限の機体が登場がしますから、すごく理論的なんですよ」

「へー、そういう設定なんだ」

参照:Wiki「フェイズシフト装甲」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%82%B7%E3%83%95%E3%83%88%E8%A3%85%E7%94%B2

Mさん話「巨人の星@」につづく
http://cost-off.seesaa.net/article/189624266.html
Mさん話「巨人の星Aオズマの最期」
http://cost-off.seesaa.net/article/191717021.html
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)3話「ラプラスの亡霊」
http://cost-off.seesaa.net/article/189438439.html

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関連記事:・Mさん話「太い線の作画監督・中村一夫」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-92.html
http://cost-off.seesaa.net/article/215623118.html
Mさん話「ガンダムとエヴァAスポンサー」
http://cost-off.seesaa.net/article/113010701.html

Mさん話「視聴率・壱」
http://cost-off.seesaa.net/article/116620802.html
Mさん話「視聴率・弐」
http://cost-off.seesaa.net/article/116626243.html
Mさん話「視聴率・参」
http://cost-off.seesaa.net/article/117772707.html
Mさん話「視聴率・肆(四)」
http://cost-off.seesaa.net/article/117820281.html

まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
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2011年02月08日

2010年映画興行収入ランキング(ver.1.2)

 日本映画製作者連盟(映連)は1月、2010年度(平成22年)の興収10億円以上番組(映画)を発表した。
邦画と洋画を合わせた興行収入の総額は過去最高の2207億円(前年比7.1%増)、入場者数は約1億7400万人。邦画の比率は53.6%。

[邦画]
1位 『借りぐらしのアリエッティ』92.5億円
2位 『THE LAST MESSAGE 海猿』80.4億円
3位 『踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ』73.1億円
4位 『ワンピース フィルム ストロングワールド』48.0億円
5位 『劇場版 ポケットモンスター ダイアモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』41.6億円
(太字はアニメ作品)

 1位の『借りぐらしのアリエッティ』(7月全国公開)は、公開第6週には動員600万人を突破し、韓国、フランス、台湾でも公開されている。
 Wikiによると、「元々は、約40年前にアニメーション監督の宮崎駿と高畑勲によって考えられた企画で、当初は『小さなアリエッティ』というタイトルだった。2008年初夏になって宮崎駿によって改めて企画された」とあるが、それで92.5億円はすごいな。
 ただ、宣伝も相当やってた。コンビニにもポスターやグッズ、テレビではジブリの制作ドキュメンタリーや紹介番組とかなり力を入れていた。
ちなみに2009年は2位のポケモンが46.7億円、4位の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』が40億円だった。

 その他、アニメ関係では
10位 『名探偵コナン 天空の難破船』32.0億円
11位 『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』31.6億円
24位 『映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』12.5億円
26位 『映画プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』11.5億円
28位 『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』10.7億円
29位 『劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝 ザ・ロストタワー』10.3億円

[洋画]
1位 『アバター』156.0億円
2位 『アリス・イン・ワンダーランド』118.0億円
3位 『トイ・ストーリー3』108.0億円
4位 『カールじいさんの空飛ぶ家』50.0億円
5位 『バイオハザードWアフターライフ』47.0億円

 2010年公開の作品408本のうち、興行収入が10億円を超えたのは29本(うち邦画アニメは9本)。その29本で、全体の約72%の興行収入を出している。ここでも、2割の売れ筋商品が売り上げの8割を稼ぐという法則は生きていた。

参照:日本映画製作者連盟のHP
http://www.eiren.org/toukei/index.html
Wiki「借りぐらしのアリエッティ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%9F%E3%82%8A%E3%81%90%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3

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関連記事:『2009年映画興行収入ランキング』
http://cost-off.seesaa.net/article/140163753.html
Mさん話「映画の文法、表現の方程式」
http://cost-off.seesaa.net/article/103435242.html
Mさん話「映画とディレクターズカット」
http://cost-off.seesaa.net/article/98197272.html
Mさん話「ジブリの後継者問題」
http://cost-off.seesaa.net/article/199375068.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー
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2011年02月06日

Mさん話「ユニコーンガンダムA宇宙世紀と富野監督」(ver.画像追加)

Mさん話「ユニコーンガンダム@景気とクオリティ」の続き。
http://cost-off.seesaa.net/article/183814843.html


     Mさん話「ユニコーンガンダムA宇宙世紀と富野監督」

ユニコーン(『機動戦士ガンダムUC』、以下ユニコーン)って宇宙世紀なの?
 でも、監督は富野さん(富野由悠季監督)じゃないよね?」
 宇宙世紀はファーストガンダムから、Z、ZZ、CCA、VGと続く主に富野監督のガンダム作品の宇宙暦で、同じ世界設定。他の監督が宇宙世紀以外の宇宙暦を使う場合は、ファーストガンダムの世界とは別のパラレル世界の設定になる。

「宇宙世紀ですね。『逆襲のシャア』(CCA)の3年後という設定で、ファーストで赤ん坊だったミネバが大きくなって出てくるし、なによりシャアらしき人物が出てくるんですよ。
 2巻(episode 2)のサブタイトルも『赤い彗星』ですし、昔、ガンダム好きの友達のN条が
 『シャアは死んでない。逆襲のシャアでアムロがコクピットの中で、爆発に巻き込まれてうわぁってなるシーンがあるけど、シャアのはない。アクシズにサザビーの脱出ポッドが押し付けられてままだから、ジオンが回収してもおかしくない。シャアは生きてる』
って言ってたのを思い出しましたよ。あいつ、15年ぐらい前からずっと言ってましたからw」
 細かくいうと、アクシズが大気圏突入の際の摩擦熱で量産モビルスーツが燃え出すぐらいだから、脱出ポッドが無事ですむわけはないんだが、N条はずっとこの説を言っていた。

「N条ってガンダムのビデオを貸してくれた友達だったよね?」
「いえ、貸すんじゃなくてダビングして送ってくれるんですよw送料も自分持ちでw
 僕が大学生で、あいつはもう東京で働いてたのにZだけで全49話25時間とかVHSにダビングして送ってきて、1st映画三部作、Z、ZZ、CCA、VG、GXとか観終わったら順番に全部送ってくれたからそれでガンダム詳しくなったんですよ。
 で、送料とかのお金はいいのか?って聞いたら
 『これは布教だからいい。これでおまえとガンダムの話ができるならそれでいい』
 って言うやつなんですよw」

「布教かあ(笑)」
「で、公式ではアムロとシャアは、富野監督の発言で逆襲のシャアの後は二人とも行方不明ってことになってますが、ユニコーンに出てくるシャアらしき人は誰なのかとか、ロンドベルとかも出てくるので他にもブライトとか誰か出てくるんじゃないかって友達(議長)とも話しててワクワクしてますよ。
 原作の小説版は完結して本出てますけど、モビルスーツ戦を文章で読んでも面白くないし、映像にならないと公式、オフィシャル(正式なガンダムの歴史)扱いにならないから読んでないですね」

「ユニコーンの原作って小説だよね。誰だっけ?小説家だよね」

「えーっとターンA(『∀ガンダム』)の小説版書いた人で、名前すぐ出てこないですけど、熱狂的なガンダムファンで富野監督とも雑誌で対談したりしてましたよ」

 ユニコーン(『機動戦士ガンダムUC』)の原作者は小説家の福井晴敏
代表作は『亡国のイージス』『終戦のローレライ』『Twelve Y. O.』などで、『∀ガンダム』のノベライズ(『ターンエーガンダム』改題『∀ガンダム--月に繭 地には果実』)も手がけている。
 ガンダムの大ファンで、特に富野監督の大ファン(自ら「富野ウォッチャー」と公言)。富野監督のインタビュー本の解説を書いたり、富野監督に結婚式の仲人をお願いしている。
参照:Wiki「福井晴敏」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E4%BA%95%E6%99%B4%E6%95%8F

「シャアとかミネバが出てくるんじゃ、それは富野さん自分で撮りたかっただろうなあ」

「監督は誰かは知らないですけど、富野監督じゃないですね。(※ユニコーンの監督は古橋一浩氏)
 言われたら、宇宙世紀だから富野監督が撮ったほうがいい思うんですけど」
 一瞬、大御所だからギャラが高いからかと思ったが、以前の話で基本的に誰がやっても監督とか演出のギャラは予算配分の時点で決まっていて、大物監督が引き受けても急に上がるわけではないというのを思い出してると、

「富野さんが大物になりすぎて、もう富野さんと渡り合えるプロデューサーがいないんだろうなあ。
 昔一緒にやってたプロデューサーはもう辞めっちゃってるから、富野さんと意見をやり合える人がいないんだろう。若いプロデューサーだと大監督に意見なんか言えないよ。だから別の監督に任したんだろうなあ」

「あ、そうか。プロデューサーはサラリーマンだから定年がありますね。どうしても先に辞めますね。
 クリエーターとか政治家は年齢関係ないですけど」

ジブリなら宮ア(駿)さんには、鈴木敏夫プロデューサー(スタジオジブリ代表取締役)がついててやり合えるけど、昔、富野さんとファーストとかを作ってた頃の人はもういないだろう。
 富野さんクラスの人はそう何人もいないから、プロデューサーも相当な人持ってこないと話できないだろうね。若いプロデューサーが『会社の方針だから、ここはこうしてください』なんて言えないよw
 ましてガンダムを一から作った人にだよ、富野さんでなくても『おまえに何がわかるんだ!』って思うよwガンダムで会社がどれだけ儲けてるんだよ。30年も続いてるんだから」
 
「あはは(笑)。若い人は言えないでしょう、大物過ぎてw
 ジブリは、制作発表の時には必ず宮ア監督と鈴木プロデューサーが二人で会見してますが、あれはそういう意味があったんですね。
 富野監督はガンダム生誕20周年でターンAを作ったのが最後ですね。2009年がガンダム30周年でしたから、さすがに昔から一緒にやってた人は辞めてるでしょう。
 でも、いくら大物監督で、宇宙世紀とか自分で作った設定の作品でも声がかからなきゃ作れないんですね」
 
「実際、ガンダムって名前で何本も作られてるけど、全部基本は富野さんのファーストガンダムの設定使ってるでしょ。それだけ富野さんの作った世界観や設定がしっかりしてるってことなんだよ。後からあれだけ後付で作品が作れるってのはそういうことなんだ」

「確かに基本的な宇宙移民だとかコロニー、モビルスーツは共通の設定ですね」

「後から別の人がガンダム作っても、みんな富野さんの設定でやってるでしょ。
 俺が富野さんだったら、
 『みんな自分で一から設定作ってそれで作品作れよ。ガンダムは"俺のガンダム”なんだぜ』
 って思うねw
 だってそうじゃない、全部設定そのまんま使ってたら富野さんのパロディっていわれても仕方ないよw」

「パロディ(笑)。確かに同じ設定でこんなに長く別の作品を作り続けてるのはガンダムぐらいですね。
 でも、ファンにしたら一回設定覚えたらすっとその世界観に入っていけるし、その代わりつまんない出来でガンダム名乗ったら総スカンですよ。ハードル高くなりますよ」

「いやいや、一から設定作るのに比べたら楽だよ。説明もいらないし、世界観を分からせることもしなくていいし、人気キャラを使わなくても同じ世界なら名前出しても違和感ないし、ファンは喜ぶでしょ。そりゃあ、何も知られていないところから始めるよりかは全然楽だよ」

「あー、そうか。説明の部分はいらないですね。ちょっと場所が違うってだけで、ポケ戦(『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』)とか08MS小隊(『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』)はファーストを観た人が観ることを基本にして作ってますね。
 ポケ戦はホワイトベースやアムロの名前が出てきますし、元々それを受けての話ですから」

<追加画像>
sizuoka-kiosuku2.jpg
静岡駅のキヨスクで山積みで売られているガンプラ
sizuoka-kiosuku1b.jpg
静岡駅のキヨスク(注:JR東日本だとキオスク)には、お土産やスポーツ新聞に混じってガンプラが売られている。まるで産地(工場)直送販売w2010年はガンプラ30周年だった。
2011年1月、IS03で撮影。

 静岡市にはバンダイのガンプラ工場があり、その後継施設「バンダイホビーセンター」も開設された。無論、工場見学も可能。
1980年の「1/144ガンダム」発売から30年、およそ3億7000万個ものガンプラが製造されている。これもガンダム産業の一部分。
参照;バンダイホビーセンター
http://www.bandai.co.jp/hobbycenter/index.html

Mさん話「ユニコーンガンダムBファースト打ち切り、安彦良和、SEEDの設定」につづく
http://cost-off.seesaa.net/article/186083087.html
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)3話「ラプラスの亡霊」
http://cost-off.seesaa.net/article/189438439.html

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関連記事:Mさん話「ガンダムとエヴァ@」
http://cost-off.seesaa.net/article/112749838.html
『アニメーターのギャラ(Mさん話5)修正版』
http://cost-off.seesaa.net/article/96287580.html
Mさん話「宮崎監督作品」
http://cost-off.seesaa.net/article/103052906.html
『Twelve Y. O.』福井晴敏著
http://cost-off.seesaa.net/article/37690212.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html

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2011年02月02日

Mさん話「ユニコーンガンダム@景気とクオリティー」(ver.1.1)

アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリーの2011年の新作。
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html


    『ユニコーンガンダム@景気とクオリティー』

 
 2011年正月、駅前でMさんに会う。ネタは多いけど、とりあえず書きやすい話からアップ。

ガンダムOOの映画(『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』)は観たんだよね。なんか(ブログで)ほめてたよね」

「新宿の映画館で観ました。戦闘シーンはほんと見事でした。量もあって、ずっとクオリティー高いまま大画面で見れたんで満足でした。
 けど、ストーリーはちょっと説明不足だったり、敵の金属生命体ってトランフォーマーっぽかったりで、戦闘シーン(MS戦)が5点満点中5点なら、ストーリーは3.4点ですね。
 トータルでは4点台ですね。自分で金払って映画館で観たんで、損したとかはあまり思いたくなかったんでwラストが説明不足な感はありますけど、ちゃんとテレビ版最終回で言った通り映画化したんで」

ユニコーンガンダム(『機動戦士ガンダムUC』、以下、ユニコーン)ってのはどうなの?」
「あ、ユニコーンはすごくいいですね。友達の間でも評価が高いです。
 人もメカも絵が全然崩れないし、ほんときれいなんですよ。音楽もいいし。
 60分作るのに半年以上(8ヶ月)時間かけてるのもあるんですけど、いいですね。ストーリーも宇宙世紀で『逆襲のシャア』の三年後って正統派路線ですから」

「去年は不況の影響で、サンライズが作るロボット物っていうとあれぐらいだったから、優秀なアニメーターをそろえられたんだよ」
「え?そうなんですか」

「そうだよ。不況で本数が減って優秀なアニメーターが集められたんだよ。
 普通だったら、同時期にテレビ作品とか映画なんかが3本ぐらいあって、10人優秀なアニメーターがいたら3人ずつぐらいに分けて、足らない分はちょっと下手な人でもいいから頼んだり、うまい人に掛け持ちしてもらって制作チームを構成して作るんだけど、ユニコーンはたまたまあれ一本ぐらいしか作ってない状況になったから、メカやロボット物やりたい人が全部集まっちゃったんだ。
 だからクオリティーは高いと思うよ。メカ描きたい人の中でもうまい人ばっかりそろってるし、他に作品作ってないから時間も予算もかけてるしね。 
 でも、業界全体の制作本数が減ったから仕事自体減って、やめちゃった人もいると思うよ。それぐらい去年は数が少なかったんだ」
 
「そうだったんですか。精鋭ぞろいならクオリティー高いわけだ。
 テレビCMもバンバンやってましたけど、そういう事情があったんですね。自信作だから宣伝してたんじゃなくて、他に作ってないから予算集中できたんですね。発売前に映画館で上映イベントとかやってましたし(全国8館で2週間限定劇場公開された)、60分だから千円の入場料で。
 確かに同じ予算でも優秀な人が空いていて、全員一流のアニメーターで作るならクオリティーは高くなりますね。でも、優秀な人がユニコーン一本に集中するぐらい本数減ってたんですね」

「実際、企画出してもスポンサーがつかないとかもあっただろうし。
 スポンサーがついて制作費が集まらないと企画があっても作れないから、不況で業界全体の仕事が減ると優秀な人以外にはいい仕事が回って来なくなるからね」

ユニコーンのPV
http://www.youtube.com/watch?v=eeD59dRPcjk&feature=related
PV中の「最高のスタッフが集結!」のテロップは本当だったw
ガンダムUC・3話「ラプラスの亡霊」の予告PV
http://www.youtube.com/watch?v=OgURfHYyLRw&NR=1

Mさん話「ユニコーンガンダムA宇宙世紀と富野監督」につづく
http://cost-off.seesaa.net/article/184354549.html
Mさん話「ユニコーンガンダムBファースト打ち切り、安彦良和、SEEDの設定」
http://cost-off.seesaa.net/article/186083087.html
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)3話「ラプラスの亡霊」
http://cost-off.seesaa.net/article/189438439.html

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関連記事:Mさん話「ガンダムとエヴァAスポンサー」
http://cost-off.seesaa.net/article/113010701.html
Mさん話「ガンダムとエヴァB続・スポンサー」
http://cost-off.seesaa.net/article/113203782.html
『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』
http://cost-off.seesaa.net/article/165393700.html
【BGM】SEEDの佐橋俊彦、UC UNICORNの澤野弘之【音楽】
http://cost-off.seesaa.net/article/156951964.html

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2011年01月05日

Mさん話番外「沖縄旅行・おきなわワールド」

 正月休みにMさんと飲む予定だったが、Mさんの仕事の関係で週末に延期になった。
ふと、2年前(2008年)に俺が2007年夏の沖縄旅行記(全56回)をアップしてた時にMさんと飲みに行って、沖縄本島南部のおきなわワールドの記事についての会話を思い出した。

「昔、アニメのテレビシリーズの打ち上げ旅行で師匠とおきなわワールド行ったのを思い出したよ。テレビシリーズ頑張ったご褒美にスタッフ全員で沖縄旅行に行ったんだ」
「おきなわワールド行ったんですか。スーパーエイサーとか玉泉洞は見ましたか?」

「うん、ブログと同じように回って見たけどエイサーと洞窟、ハブとマングースを見たらもう歩き疲れてきて、後半はほとんど見ないで通過したよw
 洞窟の中って休憩所ないからさ、ずっと中を1kmぐらい歩かされてみんな疲れて来て洞窟から出てきたらもう何も見ないで出口行ったよwあれは全部は回れないよね〜」

「ええ、僕も王国村で陶芸とか染物体験とかあったんですけど、時間と体力の関係でスルーしてますwブログもスルーとしか書いてないですw
 あれは一日中楽しめるほどありますけど、エイサーとハブとマングースショー、玉泉洞の3つ回れば3時間ぐらいはかかりました。玉泉洞は1時間ぐらい居た気がします。中は距離あったし、見ごたえあるんですが、けっこうもお腹いっぱいになりますよ。
 全部回るなら朝から入らないと駄目でしょうね。おきなわワールドは一日中楽しめますけど、県外から来たら他の観光地も回りたいですからね。一日おきなわワールドに使うのもちょっと・・」

「そうだよねえ、せっかく沖縄行ってるんだから海も見たいじゃんw」

こういう記事にしてない短い話はかなりある。

以下、2007年夏・沖縄旅行記の画像を再アップ
エイサー4.jpg
スーパーエイサー
2007夏・沖縄旅行[48]おきなわワールドその1、エイサー
http://cost-off.seesaa.net/article/96735504.html
ヘビとマングース.jpg
ヘビとマングースショー(今は戦わないショーになっている)
『2007夏・沖縄旅行[49]おきなわワールドその2、ヘビとマングース』
http://cost-off.seesaa.net/article/97287937.html
玉泉洞入口.jpg
玉泉洞入口
2007夏・沖縄旅行[50]おきなわワールドその3玉泉洞A
http://cost-off.seesaa.net/article/98083531.html
2007夏・沖縄旅行[51]おきなわワールドその4玉泉洞B
http://cost-off.seesaa.net/article/98591005.html
王国村1.jpg
王国村の紅型工房前
2007夏・沖縄旅行[53]おきなわワールドその6王国村
http://cost-off.seesaa.net/article/99115448.html

Mさん話「ユニコーンガンダム@景気とクオリティ」につづく
http://cost-off.seesaa.net/article/183814843.html

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関連記事:【完結】2007年夏・沖縄旅行記事リンク一覧【目次】
http://cost-off.seesaa.net/article/99183410.html
沖縄旅行・ダイビングのカテゴリー
http://cost-off.seesaa.net/category/4165836-1.html

Mさん話「最近の打ち合わせ事情」
http://cost-off.seesaa.net/article/124937613.html
Mさん話「演出の役割1」
http://cost-off.seesaa.net/article/125503014.html
Mさん話「ニルスのふしぎな旅」(前編)
http://cost-off.seesaa.net/article/148843794.html
【アニメ業界】Mさん話「魚眼レンズ効果」
http://cost-off.seesaa.net/article/139810859.html
まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
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アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
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2010年12月03日

【訃報】飯田 馬之介氏【ガンダム第08MS小隊監督】

飯田 馬之介氏(いいだ・うまのすけ、本名・勉=つとむ)
2010年11月26日午後2時36分、東京都清瀬市の病院で肺がんにより死去、49歳。
告別式は30日に東京都杉並区の光明院で行われた。
日本のアニメーション監督、演出家、プロデューサー、脚本家、漫画家。
北海道出身。

 OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』(1996年)の監督を第7話から務めた。
ちなみに同作品の1〜6話の監督を務めた神田 武幸氏(かんだ たけゆき、1943年8月11日 - 1996年7月27日)も52歳で急逝している。そのため飯田監督に代わった。

 『08MS小隊』は、監督の交代により7話の発売まで一年ほど間が空き、7話以降は作品のカラーが違っていてファンによっては前半好きと後半好きに分かれる。
 俺はグフカスタムVS陸ガン3機(ガンダムEZ8等)の戦いがある11話「震える山(前編)」と12話「震える山(後編)」のある後半がぶっちぎりで好きだ。「震える山」は名作!
 あの戦いはガンダムの戦闘シーン(MS戦)でも評価が高いと思う。グフカスタムの攻撃で、ガンタンクのオイルが噴出すシーンは、オイルが血に見えた人は多いはず。
その11話、12話の絵コンテを書いた飯田 馬之介監督が亡くなった・・。残念だが冥福を祈ります。新聞にもネットにも訃報が出ていたし、告別式の場所が近所でした。

 ちなみに『08MS小隊』の「震える山」のスタッフは脚本:北嶋 博明/桶谷 顕(原案)、演出:森 邦宏(10話)、山田 弘和(11話)、絵コンテ:飯田 馬之介、作画監督:杉浦 幸次。

 その後の話のOVA:機動戦士ガンダム 第08MS小隊「特別編 ラスト・リゾート」の監督は森邦宏と仕舞屋鉄で、映画:機動戦士ガンダム 第08MS小隊「ミラーズ・リポート」の監督は加瀬充子が担当した。

<飯田 馬之介氏の主なアニメ参加作品>
天空の城ラピュタ(1986年、演出助手)
デビルマン 誕生編(1987年、監督・脚本)
デビルマン 妖鳥死麗濡編(1990年、監督・脚本)
CBキャラ 永井豪ワールド
・オレは悪魔だ デビルマン!(監督)
・オレは強いぞ マジンガーZ(監督)

おいら宇宙の探鉱夫(1994年、監督・脚本)
鉄腕GinRei EPISODE:23〜禁断の果実を奪還せよ極楽大作戦!!(1995年、絵コンテ、監督)
機動戦士ガンダム 第08MS小隊(1996年、監督、7〜11話=全11話)
カウボーイビバップ(1998年、絵コンテ)
THE ビッグオー(1999年、演出)
勇者王ガオガイガーFINAL(2000年、絵コンテ)
HELLSING(2001年、総監督)
戦闘妖精雪風(2002年、企画・設定プロデューサー)
タイドライン・ブルー(2005年、原作・監督)
銀色の髪のアギト(2006年、原案)
スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ-(2006年、絵コンテ)
BLASSREITER(2008年、絵コンテ)
鉄腕バーディー DECODE(2008年、絵コンテ)
ヤッターマン(第2作)(2008 - 2009年、絵コンテ、42話のみ)
シャングリ・ラ(2009年、デザインワークス・絵コンテ)

【漫画】
機動戦士ガンダム 宇宙のイシュタム(2003 - 2006年、全4巻)
機動戦士ガンダム第08MS小隊 U.C.0079+α(2007 - 2009年、全4巻)

参照:Wiki「飯田 馬之介」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%AF%E7%94%B0%E9%A6%AC%E4%B9%8B%E4%BB%8B

 「飯田つとむ」名義で活動していた当時、同じOH!プロダクションに在籍していた川崎博嗣に「『1・2の三四郎』の馬之介」に似ている事から「馬之介」と呼ばれていた。その後、小松原一男にその名前を気に入られ、『風の谷のナウシカ』の時に初めて「飯田馬之介」を名乗るようになった。のちにGONZOを拠点に活動していた。

Wiki「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0_%E7%AC%AC08MS%E5%B0%8F%E9%9A%8A

この記事をアップした日時は2010/12/04 00:48:57

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