2012年12月10日

Mさん話「特撮話・ゴジラ」(ver.1.5)

このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします(ただし、画像なし)。基本的にコメントは新ブログのほうにあります。
新ブログ版→http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-479.html
〜〜〜〜
   
Mさん話「特撮話・仮面ライダー2」の続き。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-440.html

  
     Mさん話「特撮話・ゴジラ」

 今年(2012年)のG.W、高円寺のゴジラ屋2での話。
M 「『ゴジラ』もただの怪獣映画じゃないんだよ。初期の白黒映画の1作目の『ゴジラ』は深いんだよ」

俺 「怪獣映画じゃなかったら何なんですかw」

M 「1作目の『ゴジラ』は国会議事堂とか街を踏み潰して、暴れて特撮でそれを見せていう単純な映画じゃないんだよ。
   もともと、夢の島公園に展示されてる第五福竜丸って漁船が水爆実験で被爆した事件が時代背景あるんだ。
   ゴジラは核実験や原爆の影響で生まれたという設定があって、『ゴジラは戦争の生み出したものなら、人類が生み出しだものではないか』『原爆とか何か、核兵器とは何か』というテーマを持った映画なんだよ。子ども向けの特撮怪獣映画じゃなかったんだよ、1作目は」

※ゴジラの1作目は1954年(昭和29年)公開。
※第五福竜丸は、1954年3月1日にビキニ環礁での米軍による水素爆弾実験によって発生した多量の放射性降下物(いわゆる死の灰)を浴びた遠洋マグロ漁船の船名。夢の島公園の「第五福竜丸展示館」に永久展示されている。
<画像>
1作目のゴジラのポスター(wikiの画像)

俺 「夢の島公園の第五福竜丸は友達(トックリ)と見ましたよ。偶然行ったら展示館があったんですけど。
  テレビで、ゴジラは海で核実験やった影響で生まれて反核のテーマがあるというのは聞いたことがありますが、上陸して国会議事堂とか名古屋城とか東京タワーを壊すのを特撮で見せる怪獣映画じゃないんですか?モスラと戦ったのもあったぐらいだし」

M 「2作目以降はそうなんだけど、1作目は違うんだよ。1作目でやろうとしたのは核実験と被爆とか戦争と人類とか、社会問題がテーマの映画なんだよ。
 だから、志村喬が山根博士役で出てるんだよ。俳優の志村喬はわかるよね?」

俺 「知ってますよ。『七人の侍』のリーダーでしょう」

M 「そうそう。黒澤映画によく出てる有名な俳優なんだけど、ただの怪獣映画だったらわざわざ志村喬を呼ぶ必要はないんだよ。
  志村が古生物者の山根博士になって、『ゴジラはなぜ生まれたのか、核実験によってゴジラが生まれたのなら被害者はゴジラではないか』『戦争とは何か、核兵器を持った人類は』とか自問自答させるんだよ。それがテーマなんだよ。
  国会議事堂や東京タワーを壊して特撮で見せる怪獣映画だったら、そんな自問自答の考えさせるシーンはいらないし、志村クラスの俳優を出す必要もないんだよ。ちゃんと社会性のあるテーマを持った映画だったから志村も出演OKしたんだよ


俺 「そうだったんですかぁ。
  僕は小学生の頃に親とゴジラを見に行ったんですけど、親は見終わってから『ただの怪獣映画だ』って言ってて、僕はゴジラは怪獣映画なのに何を言ってるんだ?って思ったのを覚えてますけど、もしかしたら親は1作目みたいなのを期待してたのかもしれないですね」

M 「小学生の頃に見たのは何作目?」

俺 「それはわからないですよw
   小学生低学年で、一人じゃ映画館に行けないぐらいの年でしたから何作目かは覚えてないですけど、コロコロ(コロコロコミック)でやたら宣伝されててそれに釣られて見に行ったのは記憶にあります。内容も全く覚えてないですねw」

K 「それじゃ、カラーの作品だろうね」
俺 「それはカラーですよwコロコロで宣伝してるんですから」

M 「当初はゴジラは姿を見せない設定だったんだよ」
俺 「姿見せないってどうするんですか?」

M 「ゴジラは夜行性で、夜だけ動くから見つけられなくて足跡だけ見せて、『ここから上陸しようとした』という推測や姿を映像ではっきり見せないで、目撃情報だけが入ってきて恐怖が近づいてくるって演出が考えられていたんだ」

俺 「それ観客に通じるんですか?」

M 「『ジョーズ』(Jaws)も元々は人食い鮫(ザメ)の全身見せる予定だったんだけど、撮影前か撮影中にジョーズ全身の機械が壊れて、仕方なく背びれだけ見せて想像によって恐怖を掻き立てる演出に変更したんだよ。
   結果的には、実際人食い鮫(ザメ)の姿は水面からは背びれぐらいしか見れないから、これはリアルだってことで成功してるよね。2作目以降の全身が見えるジョーズは1作目を超えてないよね」

俺 「そうですね、ジョーズは全身出ないままでも十分怖かったです。でも、全身は一応あったんですね。
   確かにジョーズ2は評価低いですね。1作目はテレビでも何回も放送してたのに」

M 「ジョーズも機械や撮影技術は進歩してるのに、作品としては1作目を超えてないよね」

Wiki「ゴジラ」によると、
「『ゴジラ』は、1954年11月3日、同年3月1日にビキニ島の核実験によって起きた第五福竜丸事件をきっかけに製作された。身長50メートルの怪獣ゴジラは人間にとっての恐怖の対象であると同時に、『核の落とし子』『人間が生み出した恐怖の象徴』として描かれた。また核兵器という人間が生み出したものによって現れた怪獣が、人間の手で葬られるという人間の身勝手さを表現した作品」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9

Wiki「ゴジラ(1954年の映画)」によると、
「田中プロデューサーはこの企画のテーマを『水爆に対する恐怖』とした。脚本を担当した村田はラストの山根博士の台詞に、『原水爆反対の悲願を込めた』語っている。本多監督は、本作公開時の東宝宣伝部の発行紙に、『(この映画で)私の狙う真実は、水爆下の恐怖に喘ぐ現代人の心理的デフォルマシオンである』とコメントしている」

本多監督は一貫して『真正面から戦争、核兵器の怖ろしさ、愚かさを訴える』というドキュメントタッチの演出姿勢を貫き、当作品に単に時勢に乗って作られた怪獣映画に終わらせない普遍性を持たせていて、第五福竜丸の被曝事件のみならず、菅井きん演じる女性議員や戦災遺族・孤児、疎開、本作の2年前に警察予備隊から再編成された自衛隊の登場など、随所に当時の時代背景を象徴するファクトを織り込んでいる」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9_%281954%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB%29

Mさん話「『ガンダム』を創った男たち。」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-640.html
続く。

〜〜〜〜
関連記事:【画像】日記用画像まとめ(2012年3月〜6月)&有楽町ゴジラ像
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-370.html
Mさん話「特撮話ウルトラマン・ウルトラセブン」(ver1.5)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-401.html
Mさん話「映画談義」
http://cost-off.seesaa.net/article/121491208.html
Mさん話「映画談義2・ヤッターマン」
http://cost-off.seesaa.net/article/121959079.html
Mさん話「映画談義3・ゲゲゲの鬼太郎」
http://cost-off.seesaa.net/article/123288136.html

Mさん話「タイガーマスクのミスターX〜中間管理職の哀愁〜」(2015/11/4.アップ)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-787.html

まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html続きを読む

2012年09月23日

Mさん話「特撮話・仮面ライダー2」

このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。基本的にコメントは新ブログのほうにあります。
新ブログ版→http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-440.html
〜〜〜〜

Mさん話「特撮話・仮面ライダー」の続き。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-436.html


     Mさん話「特撮話・仮面ライダー2」

2012年G.W.高円寺のゴジラ屋2にて。
K「佐々木さん(仮面ライダー2号の一文字隼人役の佐々木剛)もたまに高円寺で飲んでいるよ」
俺「え、高円寺で飲んでるんですか?そんな庶民的なw」
K「あ、君、高円寺を馬鹿にしてるねwここら辺はいい店多いんだよw」

俺「だって、テレビに出てる芸能人が飲むって言ったら銀座とか六本木じゃないんですか?せめて歌舞伎町で飲んでないと芸能人っぽくないですよw」

 そういえば、ガンダムの富野監督も職場(サンライズ)の近くの上井草辺りの居酒屋で飲んでいると以前Mさんから聞いたことがある。銀座なんか行かずに近場ですますとかって。

K「昔はさ、仮面ライダーみたいに子ども向けのテレビ番組に出ると役者として大成しないって言われてたんだよ。そういう小さい仕事してる奴は大物役者にはなれないって馬鹿にされてたんだよ」

俺「そういうもんなんですか?」

K「当時は、まだ映画産業が儲かってて映画の仕事だけで十分やっていけてたからね。だから、映画が役者の本業で、歴史の浅いテレビの仕事はバイトみたいに地位が低かったんだ。
  まして時代劇やドラマならともかく、子ども向けの特撮ヒーローなんて敬遠される風潮があったんだよ。

  でも、その後はテレビの普及で映画産業が斜陽になって、もうテレビの仕事でも欲しいってなってくるんだけどねw」

※藤岡弘は、25歳の時にオーディションで仮面ライダー1号の本郷猛の役を得た。『R25』のインタビューで藤岡は、「オーディションはほとんどすべってましたが、『仮面ライダー』はたまたま成功を収めたものですね。ただ、当時は仲間から見たら『なんだガキ番組か』と差別されていたと思いますよ」と答えている。


俺「今、映画の仕事だけやってる役者なんてほとんどいないですよ。よっぽどの大物ぐらいで。NHKの大河ドラマのオファーを蹴る人いないでしょう」

K「もう、高倉健さんぐらいじゃないかな。映画の仕事だけをやってる役者は」

俺「あー、高倉健はテレビじゃ見ないですねー」

K「佐々木さんは頭が薄くなってるけど、デパートの屋上とかで藤岡弘と一緒に呼ばれてる仮面ライダーのイベントと見に行っちゃうね」
M「うん、行っちゃうね」

俺「藤岡弘は奇跡的に外見が変わってないですけど、頭薄くなったおじさん見に行っても仕方ないじゃないですかw」

M「いやいや、1号と2号が並んで座ってるだけで嬉しいんだよw」

K「ほら、新しいライダーと歴代ライダーのイベントだと、子どもは放送している新ライダー目当てで来てるけど、一緒に来てる親や僕らの世代はみんな1号2号が来てるから見に行ってるんだよ。親も子どものために連れて行てるんだけど、自分達も楽しめるからけっこうな数集まるんだよ」

俺「あー、イベント側の作戦なんですね。子どもは新ライダー目当てで、親は歴代ライダーに釣られて来るっていう」

K「そうそう、もう新ライダーが中央で何か喋ってても、僕らはずっと脇で座ってる藤岡さんと佐々木さんのほうばかり見ちゃうんだよw今やってる新ライダーなんか知らないし。
  佐々木さんもイベントに呼ばれた時に、
 『藤岡を呼ぶのはわかるけど、俺は呼ばれて何すればいいんだよ?』
  ってイベント運営側に聞いてるんだけど、運営側も
 『藤岡さんの隣に座って、あとは変身ポーズでもすればいいですよ』って言うと、佐々木さんは
 『そんなんでいいのか?』って気にしてるんだけど、1号と2号が来るってだけでイベントは成り立つんだよ」

俺「そんな、頭の薄くなった2号の変身ポーズ見てもがっかりするんじゃないですかw」

M&K「いやいや、僕らのヒーローなんだよ!!」(2人見事にシンクロw)

K「いくら年取っても子供の頃に見たヒーローはヒーローのままなんだよ。見た目が少々変わってもいいんだよ。
 ワクワクしながらテレビで見てたヒーローが、今もイベントで1号と2号が並んで座ってるってだけでうれしいんだよ」

M「『仮面ライダー』はもう40年前の作品だからね。俳優が年取るのは仕方ないけど、やっぱり僕らにはとってはヒーローなんだよ」

俺「『20世紀少年』でもそんな感じのありましたね」

K「君だってそういうのあると思うよ。子どもの頃見ていて、大人になって年取ったのを見ても小さい頃にワクワクして見てたのと同じ気持ちになれるのが」

俺「小室哲哉が詐欺裁判終わって復帰したら、TM(TM NETWORK)の時代知ってるから、TM再結成って聞くと懐かしくて聞きますけど」

K「ミュージシャンはまあちょっと違うんだけど、そういう感じだよ。
  でもさ、当時は役者の間じゃ『子ども向けの特撮ヒーロー番組なんかに出てる奴』って馬鹿にされてたけど、出てたおかげで今もイベントに呼んでもらえるわけだから、出てよかったんだよ。40年も前の作品で今もお呼びがかかるってのはすごいことだよ。イベントだってちゃんと出演料が出る仕事なんだから、1回飲むぐらいのお小遣い稼ぎぐらいにはなるよ」

M「藤岡弘は仮面ライダーが出世作だからね」

俺「そう考えるとすごいですよね。ガンダムもそうですけど、今もファンがいて何十年も前の出演者にその役の仕事が来るってすごい話ですね」

M「何十年も歴代作品が作られてる作品ってのは数えるほどしかないよ」

俺「仮面ライダーってもうジャンルになってますからね」
このFC2ブログの記事投稿カテゴリーにも「仮面ライダー」がある。

Mさん話「特撮話・ゴジラ」につづく
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-479.html

〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「特撮話ウルトラマン・ウルトラセブン」(ver1.5)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-401.html
Mさん話「映画談義」
http://cost-off.seesaa.net/article/121491208.html
・Mさん話「映画談義2・ヤッターマン」
http://cost-off.seesaa.net/article/121959079.html
・Mさん話「映画談義3・ゲゲゲの鬼太郎」
http://cost-off.seesaa.net/article/123288136.html

Mさん話「タイガーマスクのミスターX〜中間管理職の哀愁〜」(2015/11/4.アップ)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-787.html

まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.hml
Mさん話の過去記事リンクは続きを読むをクリック。





続きを読む

2012年09月19日

Mさん話「特撮話・仮面ライダー」(ver1.5)

このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。基本的にコメントは新ブログのほうにあります。
新ブログ版→http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-436.html
〜〜〜〜

Mさん話「特撮話ウルトラマン・ウルトラセブン」(ver1.5)の続き。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-401.html


     Mさん話「特撮話・仮面ライダー」

 予定では、「特撮話ウルトラマン・ウルトラセブン」の次に『ウルトラQ』とウルトラシリーズの話に続く予定だったが、ウルトラQが近所のレンタル屋になくて(『ウルトラセブン』はあった)、資料不足なので話を飛ばして次の話題の特撮話・仮面ライダーシリーズをアップ。
文中の「」の前のMはMさん、KはKさんの台詞、俺は俺(コスト)の台詞の意味。

2012年G.W.高円寺のゴジラ屋2にて。
K「仮面ライダーはどっこから知ってる?1・2号は知らないよね」
俺「生まれてないですから。でも、1号が藤岡弘で2号が人気がないってのは知識として知ってます」

※『仮面ライダー』の放送は、1971年(昭和46年)4月3日から1973年(昭和48年)2月10日まで。
※島本和彦の漫画では人気は1号>2号だった。

K「じゃあ、V3は知ってる?」
俺「腕にいろんなボタンがあって武器が選べるんですよね?」
K「それはスーパー1だよw」
俺「あ、あれスーパー1か。それがかろうじて覚えてるライダーで、一番知ってるのはとんねるずの木梨がやってた『仮面ノリダー』ですねw鼻を黒く塗ってチビノリダーが出てくるんで、あれは爆笑してましたねw」
※画像カット(旧ブログには画像がアップできないので新ブログ版にのみ画像アップ)
仮面ノリダー

※『仮面ノリダー』は、テレビ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』のコーナードラマ。1988年秋から1990年春まで放送された。特撮番組『仮面ライダーシリーズ』のパロディドラマ。

M「チビノリダーは今も俳優やってるよね。伊藤淳史だっけ?『電車男』で主演してたね」
俺「そうです。でも、本人はチビノリダーの頃は(小さすぎて)何やってたか覚えてないって言ってましたw」

※チビノリダーを演じていた伊藤淳史は、当時4〜6歳という幼い時期の出演だったため、当時のことをよく覚えていないという。だが、木梨からは当時のことを高く評価されており、いまだに「チビノリダー」と呼ばれることも多い。

K「なんで仮面ライダー2号が誕生したかは知ってる?」
俺「続編じゃないんですか?」

K「それも知らないかー。『仮面ライダー』の収録中に1号役の藤岡さんが撮影中の事故で大ケガして、それで2号を苦肉の策で登場させたんだよ。有名な話だよ。だから番組名は『仮面ライダー』のままなんだ。『仮面ライダー2号』って番組はないんだよ」

俺「へー、初めて知りましたよ」

※「本郷は海外のショッカー支部との戦いに赴き、そのあとを継ぐ新しい仮面ライダーが登場する」という形での新展開が決定した。
参照:Wiki「仮面ライダー」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E9%9D%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC#.E3.80.8C.E4.BB.AE.E9.9D.A2.E3.83.A9.E3.82.A4.E3.83.80.E3.83.BC2.E5.8F.B7.E3.80.8D.E3.81.AE.E7.99.BB.E5.A0.B4

M「普通は番組終わっちゃうよね。主演俳優が撮影中に全治数ヶ月の大ケガして入院したってなったら。撮影現場の安全管理に問題があるって槍玉にあがってさ」

俺「今だと週刊誌とかに速攻で書かれますね」
M「子ども向け番組ってのもあったし、当時はまだそこまでうるさくなかったんだろうね」

俺「結局、1号から2号への交代のストーリーはどうやってつないだんですか?」
K「うん、1号がヨーロッパのショッカーの支部をつぶしに行くって形で2号が登場するんだけど、2号が出なかったら変身ポースってのは誕生しなかったからね」
俺「え?1号の藤岡弘も変身ポーズしてますよ」
K「あれは2号が最初だよ」

俺「じゃあ、1号はどうやって変身してたんですか?」
K「サイクロン号ってバイクに乗って変身ベルトに風力当てて変身するんだよ」
俺「あ〜、そうでした。でも、両方してるの見たことあるから気分によって使い分けてるのかと思ってました」

K「あれは、2号の一文字隼人役の佐々木剛さんは収録時に免許持ってなかったから、バイクで変身ベルトに風力当てて変身するってのができないから考え出されたんだよwそれが格好いいってことで、復帰した1号もやろうってなったんだよ」

※脚を開き両腕を大きく動かしながら「変身!!」と掛け声を叫ぶ2号の「変身ポーズ」の設定は、佐々木が自動二輪の免許を持っていなかったための苦肉の策という面もあった。しかし、子どもたちの間で大流行となり、「変身ブーム」と呼ばれる社会現象を巻き起こした。このような変身時のアクションは、のちの仮面ライダーシリーズや他の変身ヒーロー・ヒロインものにおいても重要な見せ場として受け継がれた。
参照:Wiki「仮面ライダー」

俺「2号からだったんですね。それも知らなかったですね〜。
  でも、ライダーなのに免許持ってないってwwそんなの事前に取り行ってなきゃダメでしょうw」

K「いや、だから1号の藤岡さんが事故起こしたのは突発的な事故だったから。事前に予定がわかってれば、それに合わせて佐々木さんに免許取りに行かせただろうけどね。
  普段は仮面ライダーの中の人(スーツアクター)は別の人がやるんだけど、藤岡さんは時々自分でもやってたんだよ」

俺「あ、自分で仮面ライダーの中の人もやってたんですか。ほんとに本郷猛じゃないですかw」

K「うん、藤岡さんはね。で、その時にたまたま事故起こしたんだよ。複雑骨折で全治数ヶ月、番組どうするんだってことで、復帰まで仮面ライダー2号でつなごうってなったんだよ。だから、佐々木さんは免許取りに言ってる暇はなかったんだよ」

<追加>
※藤岡弘は、『仮面ライダー』第10話撮影中のバイク事故で左足を複雑骨折し、全治6ヶ月の重症を負った。
第41話で左足に鉄の棒が入ったまま復帰した。これには当時のプロデューサーの配慮があったという。
 藤岡は『R25』のインタビューで
「みんなが反対するなか、プロデューサーがただ一人言ってくれたんです。『彼を復帰させなければ、ほかの連中は奮起しない。彼を再び迎えることによって、この番組のエネルギーは増すんだ』って」
と話している。

俺「そういう事情があったんですか」
K「でも、佐々木さんはヤンチャしてたから無免許でも乗れたと思うけどねw」

俺「公道でなければ無免許で乗っても大丈夫でしょう?」

K「それはさあ、テレビ番組でバイク乗ってるシーン放送してて、その役者が実は無免許ですってのはまずいじゃないw」

俺「あ、それはそうか。確かに正義の味方が無免許ライダーはまずいですねwいちいちここは私道ですって入れるわけにはいかないし」

M「ただでさえ、主演が事故で大ケガして交代してるんだから、次何か問題あったらほんとに番組終わるからねw」

Mさん話「特撮話・仮面ライダー2」につづく
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-440.html
Mさん話「特撮話・ゴジラ」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-479.html

〜〜〜〜
関連記事:・Mさん話「映画談義」
http://cost-off.seesaa.net/article/121491208.html
・Mさん話「映画談義2・ヤッターマン」
http://cost-off.seesaa.net/article/121959079.html
・Mさん話「映画談義3・ゲゲゲの鬼太郎」
http://cost-off.seesaa.net/article/123288136.html
Mさん話(閑話休題)「Mさんのオススメ、タイガーマスク」ver1.2
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-387.html

まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html
Mさん話の過去記事リンクは下の続きを読むをクリック。

続きを読む

2012年08月01日

Mさん話「特撮話ウルトラマン・ウルトラセブン」

このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。基本的にコメントは新ブログのほうにあります。
新ブログ版→Mさん話「特撮話ウルトラマン・ウルトラセブン」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-401.html

Mさん話「出崎演出、モンタージュ理論」ver.1.5
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-359.html
と同じ日の話。


       Mさん話「特撮話ウルトラマン・ウルトラセブン」

 今年のG.Wの話の続き。今回は、アニメ以外の映画話とウルトラQ〜ウルトラマン(ウルトラシリーズ)や仮面ライダーの俳優や制作裏話といった特撮話が多かったので、アニメ関連ではないが面白かった話をアップ。

 Kさんが店(高円寺のゴジラ屋2)の壁にかかっているバルタン星人などの怪獣が描かれている絵を指して
「あれは、ウルトラマンのデザインを担当した成田亨さんが描いたんだよ。
 元々のウルトラマンデザインにはカラータイマーなんかなかったって話は知ってる?」

「え、なかったんですか?じゃあ、そこには何があったんですか?」

「何もないよ、平坦だよwウルトラマンがM78星雲から来た宇宙人ってのは知ってるよね?
 成田さんは『宇宙人の体にそんな人工的なものは不自然だ』ってことで描かなかったんだよ。
 でも、演出上残りの活動時間を知らせる必要があったから、円谷プロのほうで後から付け足したんだよ。ハヤタ隊員からウルトラマンにジュワッって大きく変身する時にはカラータイマーはないんだよ。カラータイマーの話が出る前にそのデザインしちゃったから」

「あ〜、大きく変身するところはななめ上から見てる構図だから、カラータイマーのところはどうだったかなあ。ちょっと見えてるかどうかわかりづらいですね」

「ちゃんと見るとカラータイマーのでっぱりがないはずだよ。今度ネットで見てごらん、デザインした本人がそう言ってるんだから。成田さんは、カラータイマーの部分は俺のデザインじゃないって納得してないぐらいだから」

Mさんがそれに続けて、
それとカラータイマーはもともと点滅しない予定だったんだよ。色が変わるだけで残り時間を知らせる予定だったけど、当時はまだ一般家庭にカラーテレビが完全に普及してないから、白黒テレビだと色の違いがはっきりわからないってことで、白黒でもわかるように点滅もするようにしたんだよ」

「視聴者のテレビ事情を考慮して変更したんですか?」
「初代ウルトラマンは1966年の放送だからね。僕だって小さい頃は白黒テレビで見てた記憶あるからね。カラーテレビが広く普及し始めたのは、1970年過ぎてぐらいじゃないかな」

初代ウルトラマンの放送は1966年7月〜1967年4月。

Wiki「成田亨」によると、
 ウルトラマンの特徴の一つである「カラータイマー」は、子供にも視覚的にわかりやすくウルトラマンが弱っていることを示すためのギミックとして、円谷特技プロ文芸部の発案で追加されたが、デザイン段階では存在せず、成田もそれを大変嫌っていた。
 結局、作中でこれは採り入れられたが、成田は次回作『ウルトラセブン』では、「後から付けられるような事があるのであれば、最初から付けておいたほうがいい」という考えからカラータイマーを廃し、額に設定した「ビームランプ」でその役割を兼用させることとした。
参照:Wiki「成田亨」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%90%E7%94%B0%E4%BA%A8

 次にKさんが
「あと、ウルトラセブンのデザインは中の人の体格を隠すためだったんだよ」
「体格って、わざわざデブとか変な体格の人を使わないでしょう?」

「変っていうより、初代のウルトラマンって細くてすらっとしてたでしょ。でも、当時の日本人で長身で、モデル体型の7頭身の人なんかそうそういなかったんだよ。いても、その人がウルトラマンの着ぐるみ着てアクションしてくれるかってのはまた別の話だから」

「昔の日本人は今よりも身長や体格は良くなかったんですよね。
 確かに、その時代にモデル体型の人ならわざわざウルトラマンやらないですよねw大体、どこで募集してるかわからないし」

「当然だよ。子どもたちのヒーローでテレビの世界で夢を売ってるのに、『ウルトラマンの中の人を募集!日当は○千円』とかおおっぴらに出せないよ。だから、ツテをつかって大部屋の役者とか役者の卵とか業界の中で探すんだけど、ウルトラマンっぽい体格の人なんかそうそういないよ。
 そもそも、特撮で本人の顔も出なくて怪獣と戦う仕事だから、役者志望だったら名前も顔も売れないからやり手がいなかったんだと思うよ。
 で、結局見つかったのがどうみても初代ウルトラマンと比べたらがっしり体型で胴長短足なんだよwセブンと初代ウルトラマンを並べてごらんよ、はっきりわかるよ

「そんなに胴長短足だったんですか?セブンの頃もまだ生まれてないし、再放送でも見てないからわからないですけど」

「セブンの頃に20代の人は戦後すぐの生まれとかだから、今みたいに豊かで良い物食べてないからね。
 特に股下、足の長さは違うね。もうはっきりと短いwウルトラマンは、奇跡的に当時の日本人離れしたすらっとした人が中に入って足も長くてプロポーションよかったけど、その分、次のウルトラセブンの時には中の人の短足寸胴が目立っちゃうんだよ。日本人としては普通のがっしり体型なんだけど、初代と比較するとどうしてもね。
 だから、体型に目がいかないようにセブンの肩や胸にかけてビラビラのデザインを足して、そっちに目がいくようにしたんだよ

「そんな理由なんですかwあのビラビラのデザインは」
「そうだよ。はじめはもっとすっきりしてたのを後から付け足したんだよ。ちょっとごちゃごちゃしたデザインなのは、わざわざ目を引くためだよ」

「なるほど、デザインにはわけがあったんですね。体格から目をそらせるというw
初代ウルトラマンの中の人が続投ってわけには行かなかったんですか?」

「それは断られたそうだよ。だから一から探したんだろうね。だって、役者は顔が売れてなんぼだからね」

Mさんも
「でも、ダウンタウンの松本人志もメトロン星人の話がいいっていってたように、セブンは面白い話も多かったんだよ。地球人と同じ姿をしたマゼラン星人とか声だけで姿を現さないミミー星人とかね。毎回、練られた脚本だったんだよ」
と説明。
 以前、Mさんとの会話で松本人志がテレビ番組『人志松本の○○な話』で、好きなものの話としてウルトラセブンの「メトロン星人」の回が好きだと紹介していたと話していたことを踏まえている。
(※画像は新ブログの同じ記事にあります)
四畳半のアパートでちゃぶ台をはさんで座るメトロン星人(右)とモロボシ・ダン
メトロン星人が出てくる『ウルトラセブン』の第8話「狙われた街」と『ウルトラマンマックス』第24話「狙われない街」の演出は実相寺昭雄が担当。

 また、アニメ『ふしぎの海のナディア』では、古代アトランティス人はM78星雲から飛来した宇宙人というウルトラマンを意識した設定がある。

Wiki「ウルトラセブン」によると
 登場する様々な異星人は後々の商品化を考慮して、なるべく子供たちに受けそうなデザイン(不気味で怪物的なもの、または体の一部が不条理な形状をしたもの)であることが望ましい。しかしデザインを担当した成田亨は必ずしもそうしたコンセプトに沿ったものばかりを作り上げた訳ではなかった。予算的な都合もあったのだろうが、全身スーツ(ぬいぐるみ)ではなく、頭にかぶるマスクと衣裳だけを設定した簡易なものもいくつか存在する(カナン星人、シャドー星人、フック星人、シャプレー星人、ゴース星人など)。

 また、極めて動物的なデザイン、或いは特殊な形状であるが故に中に人間が入って演じることが困難なものは、ピアノ線による操作で表現される場合もあった(クール星人、ヴィラ星人、チブル星人、ポール星人)。その他、地球人類と全く同じ姿をした異星人(マゼラン星人、第四惑星人、サロメ星人)や、声だけで姿を現さない異星人(ミミー星人)など、最小限の経費で最大限の効果を産んだキャラクターもあった。こうした或る意味「二次展開」(おもちゃ販売)を無視した様なデザインおよび映像表現は逆にウルトラセブンの作品世界を豊かに広げる結果となり、宇宙からの侵略者を単に「悪い怪物」という枠に留めず、「知性ある文明人類」という高い次元にまで引き上げることに成功している。

参照:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%BB%E3%83%96%E3%83%B3

    つづく
 
〜〜〜〜
関連記事:
まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html
過去記事リンクは下の続きを読むをクリック。

続きを読む

2012年07月04日

Mさん話(閑話休題)「Mさんのオススメアニメ、タイガーマスク」ver1.2

このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。基本的にコメントは新ブログのほうにあります。
新ブログ版→http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-387.html
〜〜〜
Mさん話「出崎演出、モンタージュ理論」ver.1.5
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-359.html
と同じ日の会話の関連記事で、閑話休題の話。


   Mさん話(閑話休題)「Mさんのオススメアニメ、タイガーマスク」

 G.WにMさんと飲んだ時に『タイガーマスク』(アニメ1作目)のDVDを借りて、最近ちょこちょこ見ているが予想以上に面白い。
 昔のアニメ(1969年〜1970年放送)だけど、ストーリーがしっかりしているので絵が古くても気にせずに見れる。序盤はタイガーマスクが完全に反則メインの悪役レスラーだったのは驚いた。
 ジャイアント馬場とかアントニオ猪木とかまんま本人が出てくるし、猪木が若手のホープって説明されてる。猪木って国会議員と「元気ですかー!」とかビンタのイメージなんだけど、馬場の前ではペーペーだったのか。
 プロレスはまったくわからないが、「馬場と猪木じゃ育て方が違うんだよ」(ももクロマネージャー川上アキラ名言集より)という言い回しがあるが、世代は馬場が一回り上みたいな感じだ。

 『タイガーマスク』は、何度かMさんが『巨人の星』と並んで「昔のアニメはすごかったよ」と熱弁して内容を説明してくれた作品の中の一つだけど、今まで
「だって、プロレスでしょ?」
と安易に考えていたのは間違いだった。それまで、仮面ライダーのように悪役レスラーを毎週バッタバッタと倒していくだけのアニメと思っていた。Mさんが
「ちびっこハウスの子どもたちとのドラマも深いんだよ。リングで戦うだけのアニメじゃないよ」
と、熱弁していたのが少しわかった(まだ序盤しか見てないから)。

 6話ぐらいでちびっこハウスの健太が、まだ反則悪役レスラーのタイガーマスクを応援しながら
「タイガーマスクの反則や悪役ぶりが惚れ惚れするほど好きなのさ。俺も世の中の悪役になるのさ。反則で人生を渡ってやるのさ。強くずうずうしいどうせみなし子だもんな。
 伊達直人か、あんな金持ちぶったきざなやつは大嫌いさ。それよか徹底した悪役のタイガーマスクがよっぽどいいいや。俺もタイガーマスクみたいに生きてやるのさ」

という台詞は、プロレスのアニメで子どもの台詞とは思えない深さだ。でも、今のテレビだと「みなし子」って単語だけでも自主規制か何かで引っかかると思うが、『巨人の星』のオズマの回を彷彿させる。

 そして、借りたDVDは18巻、全105話もある。これまでMさんに借りた『宝島』や『ガンバの冒険』は2クール26話と今のアニメと変わらなかったけど、105話って2年も放送してたのか。

 さすがに長いので「(全部観るのに)時間かかりますよ」と言うと、Mさんは
「105話は長いけど、我慢して全部観ていくと最高の最終回にたどり着けるんだよ。最終回は原作の漫画より絶対アニメの最終回のほうがいいよ。完全にアニメが原作を超えてるんだよ」と言っていた。1日1巻6話ずつ見ても18日かかるから、ほんと全部見て感想書くのはだいぶ後になるなあ。

 次回から通常のMさん話に戻ります。
Mさん話「特撮話・ゴジラ」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-479.html

〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「巨人の星�」
http://cost-off.seesaa.net/article/189624266.html
Mさん話「巨人の星�オズマの最期」
http://cost-off.seesaa.net/article/191717021.html
Mさん話「原作付きアニメ化」
http://cost-off.seesaa.net/article/100823059.html

Mさん話「『ガンダム』を創った男たち。」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-640.html

【ドラマ】リーガル・ハイの長台詞
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-378.html

まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html

続きを読む

2012年06月03日

Mさん話「出ア演出、モンタージュ理論」ver1.5

 このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。基本的にコメントは新ブログのほうにあります。
新ブログ版→http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-359.html
〜〜〜
 Mさん話「海外のセル画コレクター」の次の話。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-334.html


      Mさん話「出ア演出、モンタージュ理論」

 2012年4月28日、高円寺にてMさんたちと飲んだ時の会話。
今回は映画と特撮の話がメインで、アニメの話は少なかったので会話の中でアニメ関係の部分を抜粋。
 Mさんが映画『GANTZ』(ガンツ)のカット割りについて。
「この前テレビで放送してた『GANTZ』を観たけど、あれは完全に(実写)映画のカット割りじゃないね。アニメのカット割りで撮っているよ。
 出アさん(出ア統監督)の演出でモンタージュで場面をつなぐっていう手法(モンタージュ理論)があって、何かの動作を始まったら、次の動作過程を省略して結果をパッと出して、途中は観てる人に想像してもらうことで場面をパッパッと展開するのがあるんだけど、そういう撮り方をしてるよ」

出ア統・・・『あしたのジョー』や『エースをねらえ!』などを手がけたアニメ監督、演出家。2011年4月17日逝去。
関連記事:Mさん話「出ア統監督」【追悼】
http://cost-off.seesaa.net/article/196495749.html
【訃報】出崎統監督死去【アニメ監督】
http://cost-off.seesaa.net/article/196477011.html

モンタージュ (montage)・・・映画用語で、視点の異なる複数のカットを組み合わせて用いる技法の事。
モンタージュ理論・・・警察が犯罪捜査に利用する例のモンタージュ写真と本来の意味は同じだが、ここでは映画の複数の映像を組み合わせてそこに新しい意味を作り出す理論を指す。映像の組み合わせによって、単一の映像では伝達できなかった情報を表現する手法で、複数のカットを組み合わせたとき、後ろの方のカットの意味は前の方のカットの意味に影響を受け、新たな意味を獲得する、とする理論。セルゲイ・エイゼンシュテインによって提唱された。

続けて、Mさんは
「もともと、アニメでも昔の世界名作劇場(『若草物語』や『フランダースの犬』など名作文学のアニメ化した作品)や『じゃりン子チエ』だと日常の動作もちゃんと描いてたんだよ。
 外から家に帰ってきて、戸をガラガラっと開けて『ただいまー』って言って部屋に入るっていう日常の描写をちゃんと見せてたけど、それはみんな知ってるから観てもつまらないんだ。それをちゃんとやった上で作品として成り立たせるのは相当な力がいるわけ。

 『火垂るの墓』とか『おもひでぽろぽろ』は、日常生活をちゃんと見せた上でドラマをやってるよね。あれは監督の高畑さん(高畑勲監督)の力がすごいからできるんであって、それを普通に真似してもこりゃ無理だなって思ったよ。
 でも、出アさんのモンタージュの手法だと『ただいま』って言った後は、もう次の場面では部屋のこたつに入っていてもいいんだから、間の玄関で靴を脱いで歩いて部屋に入ってコタツに入ろうとする動きは省略できるんだ。それならテンポよく場面が展開できるから、今はそれがアニメの主流になってるよ。
 元々、モンタージュ理論ってのは、『戦艦ポチョムキン』って映画で、監督のセルゲイ・エイゼンシュテインが始めたもので、それをアニメの手法に取り入れたのが出アさんなんだ」
と説明。
 この後、Kさんが「その出アさんに影響与えた人もいるでしょう?○○さんとか」と続くが、会話の流れが速すぎて名前を覚えてないので省略。

『戦艦ポチョムキン』・・・1925年公開のソ連製映画。監督はセルゲイ・エイゼンシュテイン。モンタージュ手法を確立した映画として知られるが、映画に含まれる共産主義的プロパガンダのために海外での公開は検閲を受け、多くの場面がカットされるなど難航した。
参考:Wiki「戦艦ポチョムキン」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%9D%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%A0%E3%82%AD%E3%83%B3

 俺もそうだけど、作り手以外の一般人はカット割りとか意識して観てないから、ガンツを観ても特に違和感もなく、普通の映画とどう違うかわからなかったけど、場面が省略されてモンタージュでつないでるって説明されたらなんとなく思い当たるのがいくつかあった。
 逆にモンタージュに慣れてるせいか、『ゲド戦記』で主人公が泊めてもらった民家で水汲みを手伝うシーンを見て、
「いちいち、水汲んでバケツをもって歩いて運ぶって動作を全部やらなくてもいいだろう。そんなの結果だけ見せればわかるのに。重要なシーンじゃないのになんでゆっくり尺取っているんだよ」
と、イライラしたのを覚えている。
 
「モンタージュの手法だとすごくテンポが良くなって、省略した分の時間に話を入れたりできるからドラマが濃密になる。ただし、アニメーターは育たないって問題があるんだよ」
と、Mさん。
 たぶん、日常動作や途中の過程を描く必要がある時にどれぐらいのテンポでを描くのかアニメーターが経験してないことになるってことだと思う。専門的な話なのでちょっと部分的に自信ないが、大意は合ってると思う。この日は、プールで泳いで鍼行って21時から高円寺に行ったからなあ。

※今回はコメント欄に本文の補足を書いてます。

参考:Wiki「出ア 統」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%8F%E3%82%89

〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「高畑監督」
http://cost-off.seesaa.net/article/108836115.html
Mさん話「アニメーターと演出」
http://cost-off.seesaa.net/article/104815245.html

・Mさん話「演出の役割1」
http://cost-off.seesaa.net/article/125503014.html
・Mさん話「演出の役割2」
http://cost-off.seesaa.net/article/128998219.html
・Mさん話「演出の役割3−1」
http://cost-off.seesaa.net/article/129065805.html
・Mさん話「演出の役割3−2」
http://cost-off.seesaa.net/article/131951152.html
・Mさん話「演出の役割3−3」
http://cost-off.seesaa.net/article/133608985.html

Mさん話「タイガーマスクのミスターX〜中間管理職の哀愁〜」2015/11/4.アップ
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-787.html

まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html
過去記事リンクは続きを読むをクリック。



続きを読む

2012年04月30日

Mさん話「海外のセル画コレクター」

 このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。テンプレが読みづらいので。コメントは新ブログのほうにあります。
新ブログ版→Mさん話「海外のセル画コレクター」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-334.html


Mさん話「ジブリ作品の協力会社」の次の話。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-303.html


    Mさん話「海外のセル画コレクター」

 2012年4月28日21時、杉並区高円寺のゴジラ屋2にて、MさんとMさんの友人のKさんとXさん(名前失念)の三人と飲む。KさんとXさんは初対面。ゴジラ屋は昔の特撮やアニメなどのキャラクターグッズの店で、ゴジラ屋2はパブのような飲み屋。

 去年の正月以来、1年3カ月ぶりMさんと会ったが、去年の年末に正月に会うつもりでメールしたのがMさんのPCが壊れていて読めなくて連絡がつかなかったのだと判明。でも、G.Wに会えたのでMさん話のネタがチャージされた。実はMさん話のネタは残り1話分しか残ってなくて、それも芸人の話でアニメの話ではなかった。

 年末のメールの話の後、海外のアニメのセル画コレクターの話になった。
「海外のコレクターは、背景のセル画の評価が高くてすごく欲しがるんだよ」
とMさん。
「え?キャラじゃないんですか?」
「日本だとキャラクターのアップのセル画に価値があるけど、外人は背景のほうが価値が高くて、背景の中にキャラクターが小さく映ってるセル画が一番価値が高いんだ。それを額縁に入れて壁に飾ってるんだよ」
とKさん。

「額に入れて壁に飾るって、まるで絵画扱いじゃないですか」
「そうそう、美術品と同じ感覚なんだよね。だから、海外のコレクターはジブリ作品とかディズニーのセル画を額縁に入れて壁にかけて眺めて、『あの回のこのシーンなんだ』って楽しんでるそうだよ」
とMさん。

「でも、キャラじゃなくて背景なんでしょう。ラピュタ(『天空の城ラピュタ』)の宮殿内とかなら欲しいけど、普通の背景なんか欲しいかなあ」
「TVシリーズの30分のアニメで、大体250カットぐらいあっても背景のセル画ってのはキャラクターよりも少ないから、よけいに貴重価値があるんだよ。
 同じシーンでもキャラは動くからセル画は何枚もあるけど、背景は同じなら1枚でいいわけじゃない。だから、250カットあっても背景は30枚ぐらいしかなかったりするからね」

とMさん。

「あ、絶対数が少ないですね」
「そう、数が少ないんだ。だから背景のほうが価値が高いって考えてるんだ」
「へー、そうなんですか」

「あと、映画のポスターとか新番組の宣伝用のためにセル画を組み合わせたショット、作品中では並ぶはずのないキャラと背景を合わせた、映画でいうとスチール写真のようなのものも貴重価値が高いんだ。劇中だとこのキャラとこのキャラがこんな距離で並ぶなんてのはないんだけど、その宣伝のためだけにセル画を合わせて撮った絵だから劇中では再現されないし、宣伝用で販売用にたくさん作らなかったりすると貴重価値が出て価値が出ちゃうんだ」
とMさん。
「宣伝用だけで販売しないのならレアですねー」

「昔は、虫プロとかにセル画泥棒が入ったりしたんだよ。でも、盗品だから大っぴらにさばけないから、何十年もたってから昔のアトム(『鉄腕アトム』)とかのセル画が出回ったとかあるんだよ」
とKさん。
「アニメスタジオに入る泥棒ってお金じゃなくてセル画盗むんですねwでも、確かに盗品だと売れないですよねー」

「セル画は放送が終わってしまえば、全部は保管してないで捨てる分には廃棄ってスタンプ押すから、それは出回っても元々捨てる分だからいいんだけど、何十年も達ってまんだらけとかオークション業者に出回ってるのには『保管』ってスタンプ押されてるのがあったりするんだよ。それは、会社の倉庫で保管する分だからそれが売りに出てると、もしかしてこれ昔盗難にあったやつじゃないのかって思うよ」
とMさん。

「でさ、昔は海外のコレクターは、日本のアニメのセル画が欲しかったら日本の仲介業者に頼むしかなくて、日本でいくらで取引されてるか、相場とか調べようがなかったから仲介業者が2〜3割上乗せしててもわかんなかったんだよ。インターネットなんかないんだから。
 でも、今はネットでオークションもあるし、まんだらけとかの仲介業者自体がHPで通販もしてるから海外のコレクターも日本での相場わかるようになっちゃったんだ。英語のサイトもあるし。だから、昔みたいに高めに海外のコレクターに売るってのができなくなったそうだよw」

とMさん。

「そうか、昔はネットがないから直接来ない限り買うことも相場もわかりようがなかったんですね。セル画は、全部同じ物は一枚しかないから仲介業者が言う値段で買うしかないですよね」

「だから、最近は海外のコレクターが問い合わせで『これはオリジナルですか?』とか『どのシーンで使われている背景ですか?』とか本物かどうか問い合わせしてるそうだよ」
とKさん。
「だって、本来一枚しかない本物のセル画は会社の倉庫にあっても、アニメーターがそっくりに同じ物を描けば素人にはわからないじゃないw」
とMさん。
「あ、そうか。そっくりであれば、本物は倉庫で保管されてるとかは確認しようがないですねw」
ますます、美術品絵画の贋作の世界だw

 ちなみに静岡市の仕事先の社長もコインや古銭などのコレクター向けの通販をやっていて、HPを見て海外のコレクター(とくに最近は中国のコレクター)からの注文が多いが、輸送事故の保険の問題があるから海外に発送してないというと、国内の仲介業者や知人に宛てに送ってほしいという取引が多いと話していた。昔は、ネットがなかったから海外から静岡まで直接買い付けに来てる人が多かったそうだ。社長も昔は海外の出品会まで買い付けに行っていたそうだ。

 さらに高円寺の親方によれば、昔のゴミの埋立地だった夢の島(現在の江東区の夢の島公園)では工事で土地を掘り返した際に、昔の白黒放送時代の鉄腕アトムのセル画が出てきたそうだ。当時は普通にスタジオからゴミとして捨てられていたからだそうだ。
関連記事:『親方の受難』
http://cost-off.seesaa.net/article/91058635.html

別の話題につづく。
Mさん話「タイガーマスクのミスターX〜中間管理職の哀愁〜」2015/11/4.アップ
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-787.html

〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「時代劇の小道具係の役割」2016/3/21.アップ
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-846.html
Mさん話「年末の打ち合わせ」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-230.html

Mさん話「視聴率・壱」
http://cost-off.seesaa.net/article/116620802.html
Mさん話「視聴率・弐」
http://cost-off.seesaa.net/article/116626243.html
Mさん話「視聴率・参」
http://cost-off.seesaa.net/article/117772707.html
Mさん話「視聴率・肆(四)」
http://cost-off.seesaa.net/article/117820281.html

Mさん話「原作付きアニメ化」
http://cost-off.seesaa.net/article/100823059.html
Mさん話「ニルスのふしぎな旅」(後編)
http://cost-off.seesaa.net/article/149157135.html
まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html
過去記事リンクは続きを読むをクリック。







続きを読む

2012年03月24日

Mさん話「ジブリ作品の協力会社」ver.1.1

このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。テンプレが読みづらいので。コメントは新ブログのほうにあります。
新ブログ版→Mさん話「ジブリ作品の協力会社」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-303.html


Mさん話「アニメ映画はヤマトから始まった&ガンダム劇場版」の続き。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-216.html


    Mさん話「ジブリ作品の協力会社」

2011年1月10日の話の続き。

「スタジオ・ジブリ作品のエンディングで、最後のほうにジブリ以外のアニメ会社の名前がズラーッと出てきますけど、あれはジブリ作品なのに何でですか?ライバルじゃないんですか」

「あれは制作が押してくると、ジブリのスタッフだけじゃ手が足らなくなって他の会社に頼んだんだよ。
 ジブリクラスになると公開時期なんか簡単に変更できないからね。制作発表して宣伝かけてるんだから。だから、スケジュールが切羽詰まってくると電話帳に載ってる制作会社なら片っ端から電話かけて頼んでいくんだよ。タウンページだっけ、NTTの黄色い電話帳見ながら、
『もう10カットでもいいからやってくれっ』って言ってると思うよw」

「タウンページなんかで発注する会社探すんですかw
 地方の会社にもかけるんですか?初対面の人もいるんじゃないですか?」
 
「地方は大きなとこにしか会社はないだろうけど、そりゃ全国にかけるよ。切羽詰まってて、締め切り延ばせないんだから必死だよ。
 ツテがあって頼めるとこには、電話帳見る前にとっくに当たってるよwそれに初対面の会社だって向こうはジブリのこと知ってるからね

「確かにジブリを知らない人はいないですねw逆だったら不審に思うでしょうけど。
 でも、いきなりジブリからかかってくるとは思わないでしょう。面識もないのに地方の会社に仕事の依頼って」

「同じ業界ってのもあるし、制作が遅れてるっていえば事情はわかるだろうからね」

「協力会社って特殊なシーンぐらいを専門的にうまい会社に外注するぐらいかと思ってましたけど、制作が遅れてて外注するんですね」

「特殊なシーンを初めから任せて入ってもらうのもあるけど、後から頼むのもやっぱり難しくて大変なシーンなんだよ。
簡単なシーンなら自分とこのスタッフに残業で描かせればいいわけじゃない。ジブリの社員なら給料内で済むし。
 でも、外に頼むシーンはもう複雑で大変なとこで、ポニョだったら海から魚とかが群れになってうわぁーって出てくるようなシーンとか、とても時間かかって簡単に描けないシーンなんだよ」

「難しいシーンですか。でもギャラって倍になるわけじゃないでしょう?予算は始めに製作委員会で決めてるんですよね」

「うん、予算が決められてるからそんなに変わらない。多少色つけても、仕事としての割りは合わないよ。そういう難しい仕事ができるのはうまいベテランの人だし、何人かで描いても下手なところはジブリがまた修正入れるだろうけどね。
 だから、割が合わない分は『そのかわり、次の仕事でうちの若いのにもできそうな仕事回してくださいよ』とかって約束したりね」

「なるほどー、難しいところだけ受けても損だけどそういう話にもつながるんですね」

「でも、受けたくても自分とこの仕事で手一杯だったら、受けたくても受けられないからね。だから、片っ端から電話かけて受けてくれるとこを探すんだよ。大手は常に仕事抱えてるから、小さいとこでどっかテレビのレギュラー放送が終わって手が空いてる会社はないかって、タウンページで順番にかけていくんだよ。
 それに仕事としての旨みは少なくても、会社のステータスになるってメリットはあるよ。会社のHPに作品実績とかってあるじゃない、そこに『スタジオジブリ作品の○○参加』って書けるからね

「あ、そうか。実績として会社のアピールにはなりますね。そうか、そういうメリットがあるのか」

「少しでも参加は参加だから嘘じゃないからね。エンディングに会社名も出るから。
 でも、描いたのがそのまま使われるとは限らないから、参加した作品のどのシーンですかって聞かれたら困るだろうね。出した後でジブリのほうで修正したり、差し替えたりするだろうから厳密にこのシーンを全部やりましたってのが言いづらいんだよ。
 やったところをどれだけ使かうはジブリのほうで判断するし、完成したのを見ても自分の描いたカットがどれだけ使われているかってのはなかなかわからないよ。
 実際、エンディングテロップで会社名が出ても、どの会社がどこを担当したって説明はないからね」

「アニメーターの原画、動画の人は名前がずらっと出るけど、どのシーンを誰が描いたかはわからないのと同じですね。
 確かに提出前の絵と編集過程を見比べないと、自分の絵がどう使われたかはわからないかもしれないですね」

「ステータスにもなるけど、同じ業界で仕事してるんだから逆に自分たちが制作で切羽詰まった時には頼むことあるから、お互い様って感じで受けたりもするんだよ」

「そうか、逆に頼む側になる可能性もあるんでしたね」

別の話題につづく

〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「ジブリの後継者問題」
http://cost-off.seesaa.net/article/199375068.html
・Mさん話「ジブリの後継者問題(後編)『アリエッティ』『ゲド戦記』」
http://cost-off.seesaa.net/article/215438791.html
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-69.html
Mさん話「宮崎監督作品」
http://cost-off.seesaa.net/article/103052906.html
まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html





続きを読む→Mさん話関連記事リンク一覧
タグ:アニメ業界

2012年01月09日

Mさん話「仕事納めに打ち合わせ」ver1.5

このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。テンプレが読みづらいので。コメントは新ブログのほうにあります。
新ブログ版→Mさん話「仕事納めに打ち合わせ」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-230.html
〜〜〜〜

Mさん話「アニメ映画はヤマトから始まった&ガンダム劇場版」の続き。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-216.html
http://cost-off.seesaa.net/article/241581870.html


       Mさん話「仕事納めに打ち合わせ」

 一年前の2011年1月10日の冒頭の話。
当初、正月ならアニメ業界もさすがに休みになると思ってMさんに連絡を取っていたが、正月も仕事で締め切りが近いということで休み明けの1/10になった。

「正月は休みじゃないんですか?正月は特番で放送なかったり、撮影所とかも関連するところも休みでしょう?」

「うん、普通は休みなんだけど、絵コンテとか家でできるから年末に打ち合わせ入れてくるんだよ。そしたら、次は正月休み明けに打ち合わせしましょうってなるんだよ。向こうも休み中にやれとは言わないけど、年末年始の1週間とか10日ぐらいあれば休みだからって何にもやってこないとは思わないんだよ。暗にこれだけ時間があればできるでしょうって。
 それを狙って仕事納めの日に打ち合わせ入れて、『次の打ち合わせでは絵コンテはある程度形になってますよね?それ見ながら打ち合わせしましょう』って感じの作戦で来るから、正月休みは休みなんだけど、結局、休み明けに締め切りが入ってるから正月も仕事になっちゃうんだよw」

「あ〜、そうだったんですか。なかなか打ち合わせするほうも考えて日程組んできますねw自分は普通に休みなのにw」

「普段より締め切りが長くても、大晦日や三箇日(さんがにち)はさすがにゆっくりしたいじゃない。結局、締め切りギリギリまで考えるから正月は時間取れなくて今日になっちゃったんだ。電話くれた時なんかはもうほんと山場だったんだよ」

「あ〜、そうでしたか。メール届いてないかと思って、すいませんwてっきり、年末進行で合併号とか特番撮り貯めで正月分の仕事をして休みだから、普段よりは時間取りやすいと思ってたんですけど、絵コンテだと原画動画より先に出さないといけないから正月も仕事してるんですね」

「春公開の映画に参加してる人はそれこそ休みないだろうね。三月公開だともう正月休みどころじゃないよね」

「『借りぐらしのアリエッティ』の監督は、公開前のドキュメンタリーで正月は二日休んだだけで仕事に戻ったって言ってましたねぇ」
 店舗営業や正月が稼ぎ時っていう職種以外でも正月仕事してることあるんだなあ。
ふと、テレビで、宮崎監督がアニメ監督や演出の仕事について
「鼻血が出るぐらい必死になって考えても(アイデアが)出ないやつは出ない、シビアな仕事だ」
と話していたのを思い出した。

Mさん話「ジブリ作品の協力会社」につづく
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-303.html
http://cost-off.seesaa.net/article/259786329.html

〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「絵コンテ」
http://cost-off.seesaa.net/article/110040206.html
Mさん話「宮崎監督作品」
http://cost-off.seesaa.net/article/103052906.html
Mさん話「ジブリの後継者問題」
http://cost-off.seesaa.net/article/199375068.html
Mさん話「出ア統監督」【追悼】
http://cost-off.seesaa.net/article/196495749.html

まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html

続きを読む→Mさん話関連記事リンク一覧

2011年12月20日

Mさん話「アニメ映画はヤマトから始まった&ガンダム劇場版」(ver.1.1)

このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。テンプレが読みづらいので。コメントは新ブログのほうにあります。
新ブログ版→Mさん話「アニメ映画はヤマトから始まった&ガンダム劇場版」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-216.html

〜〜〜
Mさん話「失われる技術・撮取り4、都条例」の続き。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-214.html
Mさん話「宇宙戦艦ヤマトの影響」の関連記事。
http://cost-off.seesaa.net/article/159421895.html


     Mさん話「アニメ映画はヤマトから始まった&ガンダム劇場版」

 2011年1月10日の話の続き。
「アニメ映画は実質ヤマト(『宇宙戦艦ヤマト』)から始まったんだよ。
 それまでは、アニメ映画ってのは子供が観るものって思われてたんだよ。東映まんがまつりみたいにアニメの映画ってのは子供向けってのが定番だったんだよ」

「でも、ドラえもんの映画とかもあるじゃないですか?」
「だから子供向けでしょw」
「あ、そうか。親子連れでも観たいのは子供だし、大人になったら観なくなりますから、子供向けですね」

「それがヤマトの劇場版(『宇宙戦艦ヤマト』1977年8月6日公開)で、アニメ映画は大人でも観るものってなったんだよ」
「ヤマトからなんですか。今は普通に大人も観ますけど」

「昔はさ、大の大人が子供が観る漫画アニメを観るのは恥ずかしいって考えられてたんだよ。
 ヤマトの劇場版で大人がアニメ映画を観たさに映画館に並んだから、映画会社もこれ商売になるなって気づいて作り出したんだよ」


「そうだったんですか。ヤマトがイスカンダルにコスモクリーナーを取りにいく第1作目ですよね。テレビ版の再編集の」

再編集版だと完全新作より全然安く制作できるからリスクが少ないんだよ。
 たとえコケても(興行的に失敗しても)制作費が安いならやろうってなるじゃない。
 ヤマトはテレビの再編集版で映画館に行列ができて、興行的にも成功したから、それまでアニメ映画なんて小学生ぐらいの子供が観るもので、あれはちゃんとした映画じゃないって思われてたんのが、これは儲かるって気づいた映画会社が進出し始めたんだよ」

「あー、漫画『ガンダム創世』でファーストガンダムの映画化の話でそういう話がありました。
 松竹だったかな、映画会社の社長のところへ富野監督が乗り込んでいってガンダムの映画化の交渉をするんですけど、
(以下、台詞は記憶再現で要旨)
 『あんたが富野はん?トマトとかいうのを作ってくれるんでっか?』
 『トマトじゃねえ、俺が作ってるのはガンダムだ。それにそれをいうならトマトじゃなくてヤマトだ』
 『うちは、本編を作る映画会社でっせ。漫画でもちゃんとしたのを作ってもらえわないと、松竹の看板が困りますよってに』
 『つまり、ヤマトのようにヒットする作品を作れということか』
 っていう感じのやりとりがあるんですけど、松竹の社長はすごくアニメをバカにした口調でえらそーに言うんですよwそれも関西弁で」

ガンダム創世・・・大和田秀樹の漫画で月刊ガンダムエースに時々掲載されている。アニメ「機動戦士ガンダム」が産声を上げるまでのエピソードを、事実を基にしながら大幅に脚色して描いた作品。4コマ漫画作品『機動戦士ガンダムさん いつつめの巻』から収録されている。
関連記事:「ガンダム創世」大和田秀樹著
http://cost-off.seesaa.net/article/116268683.html
Mさん話「『ガンダム』を創った男たち。」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-640.html
【高知の殿】塩井の殿の歌舞伎誘致
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-762.html

「松竹はもともと関西の会社だからね。京都発祥で歌舞伎の興行から始まった会社だよ。
 でも、実際それぐらい当時のアニメの地位ってのは低かったんだよ。
 映画会社もヤマトが当たったからアニメ映画も作ろうってことにはなったんだけど、ヤマトがテレビ版の再編集で当たったもんだから、アニメ映画は低予算の再編集で作ればいいって考えられて、他の映画と比べて予算なんてほんとすっくないんだよ
指でほんとにちょっと、これっぽっちだよ、というしぐさをするMさん。

「そんなに予算少ないんですか?」
「全然少ないよ。テレビの再編集でも十分客が入るって考えられてたから、一般の映画みたいな予算はもらえなかったんだよ。今もそうだよ」
「ファーストガンダムの劇場版も三部作もテレビの再編集でしたね。新作カットは入ってますけど、基本は再編集ですね」

「ヤマトの劇場版の成功で大人でもアニメ映画を観るのが一般的になったんだけど、ヤマトがテレビの再編集版でヒットしたから、アニメ映画は低予算で作れるテレビ版の再編集で十分だろうって映画会社も考えるようになったんだよ。
 そこから富野さんとかいろんな監督が予算とか条件を交渉してきたんだろうけど、未だにアニメ映画の予算は普通の映画と比べれると少ないんだよ」

「でも、動員数では毎年邦画トップ10に何本か入ってますよ。
 アメトーク(『雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク!』)でもガンダム芸人が二回も放送されてるし」

「今はね。ジブリ映画も世界的に有名になって認知度も良くなったけど、
 ヤマトだってはじめは、テレビ版と違ってイスカンダルに着いたら間に合わなくてスターシアは死んでいたって話になっていて、テレビ版と違うじゃないかって苦情が来て作り直してるんだよ。これは二度とテレビじゃ放送しないだろうけど、はじめから予算がきちんとついていればちゃんとしたのを作ったと思うよ」

「だからか、エヴァの新劇場版はじきじきにアニメ制作会社がスポンサーや資金集めもしてて、劇中のネルフ本部にスポンサーのローソンの店舗が出たり、商品のタイアップ企画したりして制作費を作ってるんですね」

※スターシアは死んでいた・・・俗にいう「スターシア死亡編」。

Wiki「宇宙戦艦ヤマト」にも、劇場版第1作「宇宙戦艦ヤマト」について
「最終的に225万2000人の観客を動員し、9億円の配給収入をあげて、1977年の日本映画では9位の興行成績を記録したヒット作品となった。
 当時は長編のアニメ映画といえば、東映動画(現・東映アニメーション)による低年齢向けの東映まんがまつりの独擅場という状況であったが、劇場版ヤマトのヒットはこの状況を打ち破り、ハイティーンのアニメファン向けにテレビアニメ再編集版や新作の長編アニメが続々と劇場で公開されるアニメ映画ブームをも巻き起こした」
と説明されている。
参照:Wiki「宇宙戦艦ヤマト」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88#.E5.8A.87.E5.A0.B4.E6.98.A0.E7.94.BB

Wiki「機動戦士ガンダム」によると、ファーストガンダムの劇場版について
「1981年3月14日、TVシリーズの再編集に新作カットを加えストーリー、設定を一部変更した劇場版第一作『機動戦士ガンダム』が全国松竹系で公開。題名に数詞が付かなかったのは、第一作の興行成績次第では第二作が製作されない可能性もあったからであり、松竹初のアニメ映画である。

 これに先立つ1981年2月22日、新宿にて『アニメ新世紀宣言』と呼ばれるイベントが開催され、1万5千人ともいわれる数多くの若者が詰めかけた。中にはシャアとララァなど登場人物の(今で言う)コスプレをして現れた者達もいた。彼らを前に富野は、これだけの若者がアニメ映画のイベントのために集まったことを通じて、アニメを低俗、俗悪と決めつける社会の認識を問う発言をしている。

 第一作の成功を受けて、『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』(1981年7月11日公開)が公開。
続けて『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』(1982年3月13日公開)が公開され、1982年公開のアニメ映画で配給収入第1位の12億9000万円のヒットを記録した。また、これらの映画の主題歌がオリコンチャートの上位にランキングされるなど、大きな社会現象にまで発展した」
と説明されている。
参照:Wiki「機動戦士ガンダム」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0#.E5.8A.87.E5.A0.B4.E7.89.88.E4.B8.89.E9.83.A8.E4.BD.9C.E3.81.A8.E3.80.8C.E3.82.A2.E3.83.8B.E3.83.A1.E6.96.B0.E4.B8.96.E7.B4.80.E5.AE.A3.E8.A8.80.E3.80.8D

Mさん話「『ガンダム』を創った男たち。」につづく
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-640.html

〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「タイガーマスクのミスターX〜中間管理職の哀愁〜」2015/11/4.アップ
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-787.html
『2009年映画興行収入ランキング』
http://cost-off.seesaa.net/article/140163753.html
『2010年映画興行収入ランキング』
http://cost-off.seesaa.net/article/184955148.html
Mさん話「視聴率・壱」
http://cost-off.seesaa.net/article/116620802.html

まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html

続きを読む→Mさん話関連記事リンク一覧

2011年12月19日

Mさん話「失われる技術・撮取り4、都条例」

このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。テンプレが読みづらいので。コメントは新ブログのほうにあります。
新ブログ版→Mさん話「失われる技術・撮取り4、都条例」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-214.html
〜〜〜

Mさん話「失われる技術・撮取り3、流出する技術と知識」の続き。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-176.html
http://cost-off.seesaa.net/article/233890233.html


       Mさん話「失われる技術・撮取り4、都条例」

 2011年1月10日の話の続き。
 Mさん話「失われる技術・撮取り3」で、絵コンテや撮影の指示(撮取り)の資料がアニメの海外発注が増えるにつれて流出していることについて
「それなら、税金でアニメの殿堂とかわけのわからない箱物施設作るよりも、制作会社に置くスペースがない資料を収納する図書館みたいな施設を作ればいいのに、知的財産みたいなものじゃないですか」

「そうすればいいと思うけど、秋葉原駅前の東京アニメセンターも今月で閉めるとか言ってるし、一応建前はビルの老朽化とかが理由なんだろうけど。
 今ほら、もめてるじゃない、都条例でアニメや漫画の表現に規制を入れるとかって。それで(出版社と東京都が)対立して、東京国際アニメフェアへの出品拒否して別のイベントを同じ日に開催するとか言ってもめてるのが影響してるんだと思うよ。わかんないけどさ」

アニメの殿堂・・・かつて設立が計画された国立メディア芸術総合センターの批判的通称。平成19年度の閣議決定「文化芸術の振興に関する基本的な方針(第2次基本方針)」に基づき計画され、平成21年度第1次補正予算で予算計上されたが、21年10月16日の閣議決定で設立は撤回された。
参照:Wiki「国立メディア芸術総合センター」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E8%8A%B8%E8%A1%93%E7%B7%8F%E5%90%88%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC

都条例・・・ここでは「東京都青少年の健全な育成に関する条例」(青少年育成条例)の改正案を指す。都が議会に再提出しようとしている同条例の一部を改正する条例に漫画、アニメーションへの規制が検討されている。
 具体的には、東京都当局が青少年に悪影響を及ぼすと判断した“不健全な作品”(いわゆる不健全図書)の販売を規制するという条例。対象は漫画、アニメ、ゲーム、映画、小説で、出版社や日本ペンクラブ、漫画家団体などが反対している。東京都で規制されれば、取次ぎが扱えないため実質流通できないことになる。

「東京アニメセンターって都が運営してたんですか」
「直接かどうかは知らないけど、建物を都が借りてるとかいろいろ影響下にはあると思うよ」
「この前秋葉原に行ったら、駅から人の流れが続いてるんでついていったら、駅前のビルのアニメ施設には入りましたよ。外人の観光客だらけでしたよwすごく人入ってましたし、別の駅前のアニメ関連のグッズ売り場とか外人ばっかでしたよ」

※東京アニメセンターは、東京・秋葉原にあるアニメに関連する展示やイベントを行う施設。
HPを見る限り今も運営されているが、2011年1月に閉鎖するとの話があった。
http://www.animecenter.jp/

「都条例は去年(2010年)からずっともめてますね。漫画家のちばてつやが『改正案が通ってしまったら漫画やアニメの文化がしぼんでしまう』と記者会見で反対声明を出してましたね」

「あれもどうなるんだろうね。昔はテレビのゴールデン枠のアニメで血(が出るシーン)を出しても何も言われなかったのに、今は血も駄目とかいろんな規制が増えているからね。
 10年ぐらい前はまだテレビで血を出してもよかったけど、鮮やかな血の色は使うなとかうるさくなってきたんだよ


「過激なのやりたかったら深夜枠でやれってあれですね。
 大体、事件があると漫画やアニメから影響受けた言い出すってのは原因探してホッとしたいってだけでしょう。
 子供のころから悪書追放運動みたいなのがあるけど、ポケモンショックみたいに物理的点滅で子供が体調悪くなったのはともかくとして、漫画やアニメの影響で子供が犯罪を起こすって発想がどうにも。
 昔のアニメは血が出ててもそれで事件が今より多発していたわけではないですし、島本和彦が悪書追放をネタにした漫画を描いてましたけどw」

『タイガーマスク』はゴールデンでバンバン血が出ていたけど、それを観ていた人が今『伊達直人』って名前でランドセルとか寄付とかしているじゃない」

「タイガーマスク運動ですね。そうか、そうですね。あれは、『タイガーマスク』観てた人じゃないと伊達直人が劇中で寄付してたとかわからないですからね。僕も見てないので初めニュースで伊達直人って誰だよって思いましたけど、『タイガーマスク』観ていた世代だとすぐ意味がわかったそうですね。足長おじさんだと。あれはいい運動ですよね」

「血が出てるからダメって、名作ってのはそういうものじゃない。子供だってちゃんと内容を覚えているよ。血が出てるからダメっていったら、ケガして血が出て痛いとか当たり前の表現もできないよ」

※青少年育成条例の改正案に反対する漫画家として、あだち充さんや藤子不二雄Aさん、高橋留美子さん、萩尾望都さん、安彦良和さんなど約60人のほか、講談社や集英社、小学館などコミック発行10社も反対を表明している。

ポケモンショックは、1997年12月16日に放送されたアニメ『ポケットモンスター』(ポケモン)の視聴者(主に子供)が光過敏性発作などを起こした事件。
参照:Wiki「ポケモンショック」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF

アニメ『タイガーマスク』は、1969年10月 - 1971年9月に木曜19時台に放送されていた。
「伊逹直人運動」は、各地の児童施設などに『タイガーマスク』の主人公の伊逹直人の名前を使っての匿名の寄付が2010年から各地で相次いだ運動。

Mさん話「アニメ映画はヤマトから始まった&ガンダム劇場版」につづく
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-216.html
http://cost-off.seesaa.net/article/241581870.html

〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「ユニコーンガンダム�ファースト打ち切り、安彦良和、SEEDの設定」
http://cost-off.seesaa.net/article/186083087.html
Mさん話「視聴率・壱」
http://cost-off.seesaa.net/article/116620802.html
Mさん話「アニメーターと演出」
http://cost-off.seesaa.net/article/104815245.html
まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html

続きを読む→Mさん話関連記事リンク一覧

2011年11月06日

Mさん話「失われる技術・撮取り3、流出する技術と知識」

このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。テンプレが読みづらいので。コメントは新ブログのほうにあります。
新ブログ版:Mさん話「失われる技術・撮取り3、流出する技術と知識」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-176.html
〜〜

Mさん話「失われる技術・撮取り2、セルアニメ」の続き。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-170.html
http://cost-off.seesaa.net/article/232860166.html


     Mさん話「失われる技術・撮取り3、流出する技術と知識」

 「『サザエさん』は今もセルで撮ってるけど、あれは登場人数が一人か二人ぐらいでしょ。
 特殊効果使ったり、派手な動きがあるわけじゃないからね。でも、素材が『サザエさん』でしゃべってる人の口パクにカメラが向いてなかったら、それこそ視聴者は変に思うよね。どうしたんだろう?ってw

 撮取だとどんなにいいカットであっても、撮影スタジオの人に気に入られないとやってもらえないってことがあったんだよ。操作が大変だって。撮影所の人と仲がよくないと下手したらやってくれないってことになっちゃうんだよ。
 最悪、撮影スタジオから『あの人の仕事はもう請けない』ってなると一番困る。断られてから他のスタジオ探すのも大変だし、よそが受けようにも機材が全部使用中で埋まってたらアウトだから、撮影スタジオの人とは仲良くやっていくよう気を使ってたんだよw」

「なんか営業みたいですね、仕事を発注するほうが気を使うなんて逆ですよね、普通w」

「でも嫌がる気持ちもわかるんだよ、煙が出るような特殊効果とか何回も巻き戻して撮影するようなところは、失敗する可能性も高いわけだから向こうもなるべくならやりたくないって気持ちがあるんだよ。失敗したらまたやり直さないといけないから。
 同じギャラなら誰だって簡単な作業をしたいじゃない。だから『ちょっとこれ大変ですけど、なんとかお願いしますよ』って頼んでたよw」

「煙って実際のを使ってたんですか?CG処理じゃないんですか?」

「うん、昔はね。煙が必要ならスタジオで作ってもらったり、CGはまだなかったり、高かったりで普及してなかった。というより、パソコンもまだそんなに普及してなかったから。
 煙の撮影なんか思う通りに出てくれないから大変だったよw」

「そうか、セルの時代ってかなり前からなんですよね。もう、これPCがない時代ってのが考えられないですよ」

「今はデジタルになって、海外で編集もして出来上がったものをチェックするだけでよくなって楽だけど、撮取の作業がなくなるとそれまで使えていたテクニックも使えなくなったんだよね。
 セルなら撮取りで、このテクニックを使えばこういう絵が撮れるっていうのがデジタルだとできないってのがあるんだよ。デジタルならCGで処理しないとできないってなるし、撮取でその場でできることがCG処理ってなると時間やコストの問題が出てくるからね」

「なるほど、撮取りにもメリットあるんですね」

「撮取りの時の撮影指示のメモはすごく勉強になるんだよ。こういうセルからこういう絵を撮るにはこうすればいいってことが書かれてるんだから。
 それはデジタルになっても、過去の作品のような映像にしたいって時にも参考になるし、それが技術の蓄積になってるんだけど、今は海外発注が多くなって絵コンテや撮影用の演出の指示も戻ってこないことが多いから、原画や動画からどういう指示をしてこういう風に撮影したっていう過程の記録が残らないんだよ」


「う〜ん、絵コンテに書かれている演出メモが重要だというのは前に聞きましたが、撮影での指示もそうなんですね。
 まるで受験で過去の問題の解き方を覚えていれば数字や条件を変えても解けるような感じですね」

「撮影の指示やコンテのメモ書きが残ってれば、別の作品で似たような演出しようと思った時に担当する人が変わっても再現しやすいんだけど、それが海外に行って放送用の完成したのだけ戻ってきたら、どんどん技術や資料が流出して日本には参考にするアニメの資料が残っていかなくなるんだよ。
 だから、海外のアニメーターはそういう資料を見て勉強してるからどんどんレベルが上がってるんだよ

「げっ、それはやばいんじゃないですか!?
 車のメーカーなんか徹底した技術の管理や産業スパイの対策してますよ。
 従業員はロッカーで着替えた後は、工場にはカメラで技術や情報盗まれないように携帯(電話)なんか持ち込み厳禁ですし、外から不審者に撮影されないように工場内を見れないように作っているとか、ほんとに神経使ってると聞いてるのにアニメ産業はただで技術を上げてるようなものじゃないですか」

「そうなんだけど、絵コンテにしても国内で描いても、原画や動画を海外で発注するならその国に送ったら、ほとんど制作会社に送り返したりしてないから、残ってるとしたらコンテを描いた人がコピーを取ってれば残ってるような状況なんだよ。
 もし、コピー取ってないとか、取ってたコピーがなくなったら国内に資料はないってことになる」

「そういえば、中野のまんだらけに買取コーナーで並んでたら僕の前の人はガンダムの『イグルー』(『機動戦士ガンダム MS  IGLOO』)の絵コンテを持ち込んでました。けっこうな量だったんで、覚えてましたけど売るケースもありますね」

「結局、置いておく場所がないんだよ。制作会社に毎週毎週溜まっていっても置き場がないってことになるし。
 セルの時代は、海外発注しても日本で撮影するから韓国に一ヶ月行って仕事して、帰りに風呂敷に抱えるようにして山のようなセルを持ち帰ったりもしてたんだけど、今は海外発注だとデジタルだから撮影まで全部やって最終チェックだけこっちでするようになったから。

 まだ、ジブリ(スタジオ・ジブリ)みたいに原画の人と動画の人が同じスタジオで仕事してるなら、原画の人があがってきた動画をその場でチェックして『これはこう描くんだよ』って教えてもらえるけど、今はもう原画と動画のアニメーターがいっしょに仕事してるところのほうが少ないから、それもできない。後で原画の人に書き直されたって資料でもあればまだわかるけど、放送だけみてもどこを直されたかがはっきりわからないよ

「同じスタジオでジブリみたいにみんな一緒に仕事してるのは減ってるんですよね」
関連記事:Mさん話「最近の打ち合わせ事情」
http://cost-off.seesaa.net/article/124937613.html

「よく産業の空洞化っていうけど、日本も絵コンテとかは国内でやってあとの制作現場は海外に発注ってのが段々増えていて、後継者が育てようにも人件費の関係で海外で発注するようになるとそれもできなくなる。アニメーターの人材的にも先細りになって、いい企画があって予算もあって国内でいいアニメを作ろうってなっても人材がいないとどうしょうもないよ。今はまだ優秀なベテランがいるからいいけどさ」

「空洞化って、円高で自動車工場とかを海外に移転するメーカーの話だと思ってました。
 確か、『ワンピース』はフィリピンで作ってるのをテレビで見ましたよ」

「東映はもう海外発注が会社の方針なんだよ」

※『ワンピース』の制作現場・・・フジテレビの「潜入!リアルスコープ」でテレビアニメのワンピースはフィリピンで作られていることが紹介された。
 東映アニメーション フィリピン(1986年設立)で制作し、原画作業は日本のアニメ監督(宮元宏彰)が描いた絵コンテを元に起こし、日本とのミーティングはWEBカメラを使用し、週一回のペースで日本人の監督とフィリピンの原画担当が通訳を交えて行っている。仕上がるとデータで日本へ送信される。
 アニメ作成にフィリピンが選ばれた理由は、制作費の問題で80年代初頭は韓国、台湾、マレーシア、タイと拠点を移し、行き着いたのがフィリピンだった。
参照:ワンピース制作現場へ潜入@/アニメ制作編
http://jvideo.info/videos/4227/

「『ワンピース』みたいな人気ある作品で、あれだけのクォリティが海外ってのは驚きましたよ。全然海外って思ってなかったです。
 一昔前の海外発注って言えば、まず絵が崩れてて、一発でこの回は海外に発注したんだなってわかったんですよ。
『ナディア』(『ふしぎの海のナディア』)の南の島編とかずっと絵が崩れててストーリーも進まないので、夏でスタッフの休みのための海外発注かと思ってましたよw」

「今はそんなに観てもわからないでしょ、違いが。
 そうなると、大事な回でも海外発注でいいやってことになるんだよ」

Mさん話「失われる技術・撮取り4、都条例」につづく
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-214.html
http://cost-off.seesaa.net/article/241393361.html

〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「アニメーターと演出」
http://cost-off.seesaa.net/article/104815245.html
まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html
続きを読む→Mさん話関連記事リンク一覧

2011年10月30日

Mさん話「失われる技術・撮取り2、セルアニメ」(コメント転載)

 このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。新ブログの少し読みづらいので。コメントは新ブログのほうにあります。
〜〜
Mさん話「失われる技術・撮取り」の続き。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-160.html


     Mさん話「失われる技術・撮取り2、セルアニメ」

「デジタルだと全部をスキャナーしてパソコンでやるんだけど、セルは1秒8コマで撮るから、1秒撮るのにセル8回を入れ替えて撮るんだよ。だから、30分の1本撮影するのに1週間ぐらいは撮取りのスケジュールがいるんだよ」

「1枚ごとに入れ替えて撮るんですか?機械でまとめてコピー機に流すみたいにまとめて撮るんじゃなくて一枚ごとになんですか?」

「そうだよ。一枚カシャってカメラで撮って、一枚入れ替えてまたカシャってのを8回やって放送だと1秒になるんだよ。
 だから、1分撮るのに60秒×8コマ=480回で、30分作品でCMとオープニング、エンディングを以外の本編を約20分としても、480回×20分=960回。
 だいたい1000回ぐらいはセルを一枚一枚指示見て撮影しないといけないし、目が光るような特殊効果を入れるなら、そのカットのセル一枚ごとに毎回位置を合わせて特殊効果のセルを重ねて撮らないといけないから、セルはものすごく大変だったんだよ」

「でも、1秒は24コマってのを聞いたことありますけど」

「実写の映画だとそうだけど、アニメの1秒8コマというのは、24コマだとセルがかかりすぎるから日本で予算を節約するためにから始まったんだよ。手塚治虫がテレビで『鉄腕アトム』だったかな?アトムを作る時にどのぐらいまでなら減らせるかって、色々試して1秒8コマなら変じゃないってことで8コマになったんだよ。
 今はもう口パクにせよ1秒8コマのほうが見る側も慣れちゃってるからね」

「初めて知りましたよ。元は節約のためだったのに、今は主流になったんですねw」

Wiki「セルアニメ」によると、
「映画は毎秒24コマで撮影される。毎秒12コマ未満では、画像の切り替わりに気づいてしまうが、日本のテレビアニメは毎秒8コマが主流。1秒あたり8枚のセル画、3コマ/1枚のセル画で撮影される。テレビアニメ『鉄腕アトム』制作を指揮した手塚治虫が、制作費や制作時間を削減するために採用した」
とあり、

Wiki「アニメの歴史」によると、
「手塚治虫がテレビ局にアニメの制作費を低く提示したため、現在に至るまでアニメ業界は低予算に苦しめられることになるが、日本のアニメ制作では、バンクシステムや止め絵の多用といった単なるリミテッドアニメを越えた独自の工夫が発明された。
 また、放送本数の増加、価格的な国際競争力、金目当てではない作家の養成、絵の荒さを補う質の高い脚本、といった低予算だからこそ得られた利益も数多い。黎明期から多くのアニメスタジオが設立され、数多くのアニメが製作されたのも、新規参入に莫大な資本が必要無かったためである。一定の人気を得られるアニメが低予算で制作出来るので、テレビ局はアニメを次々と発注し、アニメ番組で使われる題材も更に豊富になっていった」
とある。

参照:Wiki「セルアニメ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1
参照:Wiki「アニメの歴史」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

 ちなみに1秒24コマのアニメをフルアニメーションといい、フランス制作のアニメ映画『王と鳥』などはフルアニメーション」で制作され、毎秒24コマを1コマづつ作画されている。
 以前、Mさんから「『王と鳥』(『やぶにらみの暴君』)は、1秒24コマで作ってるからすごくなめらかな動きをしている」という話を聞いたが、その代わり、お国柄なのか上映時間は87分なのに制作期間は4年以上かかっている。
参照;Wiki「王と鳥」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E3%81%A8%E9%B3%A5

「あと、セルで色ミスがあるとデジタルだとクリックで直せば済むけど、セルは塗り直しをしないといけないからそのセルを制作スタジオに持って行って作業しないといけないから時間も断然かかる。
 一ケ所でも塗り直しがあって直してないとやっぱりわかるし、アニメーターは誰がそのセルを描いたかはクレジット見てもわからないけど、色ミスは演出の責任だから、
 『この色ミスを見落としてる演出は誰だ?』『あいつ、こんなミスにも気づかなかったのか』って演出の責任になる。演出は名前が一人だから絶対にわかるからね。

 それ以前に色がおかしいとすぐ気づかれるし、みっともないじゃない。誰が見てもおかしいんだから。チェックすればわかることなんだし、でも、気づいても塗り直す時間が間に合わないことがあるんだよ。
 しかも、難しい重要なシーンほど絵も描くの大変だから上がってくるのが遅くなる、そうなると最後の二日にドッとまとめてセルが上がってくる時に色ミスがあったりするからよけいに大変なんだ」

「あー、そうでしたね。動画とか原画はクレジットで名前がずらーっと出てもどのカットを担当したかはわからないんですよね。
 デジタルだと彩色はパソコンでやって、直すのも確かに簡単そうですね。写真もデジタルだとフォトショップで素人でも加工できるし。
 旧ビックリマンだったか、何かのオープニング(OP)でキャラの眉毛と髪の色が違うはずなのに、同じ色で塗っているのがあって毎回違和感覚えてましたよ。本編だとちゃんと別の色になってるのになんで直さないんだ?って」

「OPは毎回見るからよけいに気づかれるんだよね。でも、一回OK出して放送した後で撮り直しってなると、また撮影スタジオ借りたりする費用かかるからなかなかできないんだよ。1カットの1ケ所だけ間違ってても撮り直しでもスタジオ使う場合は1本いくらだから」

「声優が台詞少なくても、野沢雅子(1936年生まれ、75歳!)が一人三役をしてたドラゴンボールでもギャラは1本分だったというシステムですねw」

「1本の撮影の料金だから放送前ならまだ撮り直しできるけど、撮影所のほうは新規の使用料発生しないから、後でまだ放送前だからって何度も撮り直しするってのは、撮影所にしたらお金にならないからあまりやりたがらなかったって事情もあるんだよ」

    つづく

<追加コメント欄を新ブログの同記事から転載>


 こんばんは。今回も楽しく読ませていただきました。「フルアニメーション(以下、フル)」と「リミテッドアニメーション(以下、リミテッド)」のお話ですか…。いやあ、難しい。私の半端な知識でものを言うと、大恥をかくのは必至ですね(汗)。

 まずは手塚治虫さんの功罪ですが、これはアニメの評論家やファンのあいだでも延々と論争が続いていますね。詳細を書くととんでもない長文になってしまうので、お叱りを受けることを覚悟して素人感覚でざっくりまとめると、要は「手塚さんが安価でアニメを作ったからこそ、日本独自のアニメ文化が発展したのだ」対「いや、手塚さんが安価で作ったばっかりに、いまだに劣悪な環境で作らざるを得ないんだ」という図式ですよね。

 フルの旗手ともいえる宮崎駿さんなどは、手塚さんの存在の大きさと功績を認めながらもかなり辛辣な批判をしていて、大きな反響を呼びました。

 私がコストさんの記事を読んで考えたことは、日本のアニメでフルとリミテッドを考えると、スタジオジブリ作品とガンダムシリーズ作品に集約できるなあ、ということです(ジブリ作品も厳密にはフルではないとする指摘もあるが、ここではフルと定義する)。

 技術的・芸術的・産業的に完成の域に達したフルのジブリに対して、限られた動画枚数でおもちゃの宣伝フィルムと揶揄されながらも至高のエンタメに昇華したリミテッドのガンダム。

 そのガンダムの生みの親である富野由悠季さんが、自らを「テレビマンガ屋」と自虐しながら、宮崎さんへの畏敬と対抗心をもって「映画監督」ならんと戦う歴史はそのままリミテッドの発展の歴史のように思えます。

 かつて圧倒的な完成度を誇ったフルのディズニー作品が、その莫大な制作費ゆえに競争相手がいなくなり、市場が閉塞してしまったところに、低予算のリミテッドがまったく異なる表現方法を生み出して風穴を開けたように、日本のアニメ文化もフルとリミテッドが競い合うことで発展したということですね。

……とまあ、このへんでボロが出ないうちに逃げます(笑)。本来こういう話は「TOMINOSUKI/富野愛好病」さんの得意分野ですからね。それと色(指定)ミスで思い出しましたが、「機動戦士Ζガンダム」のクワトロ・バジーナの制服がノースリーブなのは腕部分を赤く塗る色指定を忘れたから、という話を聞いたことがあります。本当かどうかは知りませんが(笑)。では、続きを楽しみにしています。
2011/11/01 00:29 | Randal

Randalさん、紹介リンクとコメントでの補足ありがとうございます^^

>私の半端な知識で
いやあ、僕も知識は0ですからw
ただ、記事の10倍ぐらいは実際はMさんは話してくれてて、それも素人でもわかるような説明してくれているので、多少はわかったような感じです。
 でも、ブログを読むのも一般の素人の人のほうが多いのと、コメントで補足になってるので助かりますm(__)m

>手塚治虫さんの功罪
 これは記事の参照にあるWiki「アニメの歴史」の「少ない制作費」の項目に書かれてて長いんですが、引用すると

「手塚は「(一本につき)五十万で売って。それ以上高くしないでください。それ(くらい低価格)なら他でつくれないでしょ」と指示、
「手塚さんはテレビアニメを独占するつもりだったのかどうか。萬年社は『安すぎる』と、手塚さんに内緒で百五十万円を虫プロに払っていました。実際は制作費がいくらなんて、どうでもよかった。ロイヤリティーが日銭で何百万円と入ってきたんですから。」 (虫プロ・元営業部次長・須藤将三)
この時の価格が業界での標準となったため、現在に至るまでアニメ業界は低予算に苦しめられることになる」

とあるので、やはり当時から制作費の設定が安すぎたのは事実ですね。

>宮崎駿さんの批判
これもWiki「宮崎駿」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E9%A7%BF
の「手塚治虫の評価」の項目で書かれていて引用すると

「アニメーションに携わる人間の立場から、アニメーション作家としての手塚が日本のアニメーション史に残した影響に批判を加えた。
特にテレビアニメーション草創期に、手塚が市場優位性を確立させるため、『鉄腕アトム』など自ら経営する虫プロダクションの制作番組を原価を割り込むほどの低価格で売り込んだことが、現在に至るまで日本のアニメーション製作費が極めて低く抑えられる要因となったとして批判した。
東映入社以来、映画アニメに携わっていた宮崎も低賃金、非人間的労働環境がまかり通っていたTVアニメの方に回され、そこから映画アニメ専門の世界に移るまでには長い期間を要した」

 これで僕も知りました。
本文に引用すると、引用のほうが長くなるのでカットしてましたが、ちょうどいいコメントをRandalさんがくれたのでタイムリーに引用できました^^

>おもちゃの宣伝フィルムと揶揄されながらも至高のエンタメに昇華
 ジブリとガンダムって対極の作りをしていたんですね!
同じアニメの土俵でありながら、フルとリミテッドに分かれたとは、まったく気づかなかったです、普通に観客として面白いかどうかしか意識してなかったです^^;

>テレビマンガ屋と自虐
 へー、そうなんですかぁ。映画監督とはこれも対比の対場ですね。
どうも富野監督のイメージが『ガンダム創世』(大和田秀樹著)に上書きされてるので、自虐というか、予算やスケジュールの注文どおりにアニメを作る職人っぽいイメージもあったので。

>「TOMINOSUKI/富野愛好病」さん
 台湾のkaito2198さんのことですね。この新ブログからリンクを張ってますが、
最近のkaito2198さんの記事の『機動戦士ガンダム』第1話に見る映像の原則』
http://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-1043.html
は、1stガンダム第一話の分析でオススメです。
僕は、富野監督は意識せずそれをやっていたようにも思うのですが、非常にわかりやすい分析記事です。

>クワトロ・バジーナの制服
これも初耳でしたw
2011/11/01 19:51 | コスト


〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「アニメーターと演出」
http://cost-off.seesaa.net/article/104815245.html
まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html
ほかのMさん話の記事リンクは追記の続きを読むをクリック。続きを読む→Mさん話関連記事リンク一覧

2011年10月17日

Mさん話「失われる技術・撮取り」(コメント転載)

 このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。テンプレが読みづらいので。コメントは新ブログのほうにあります。
〜〜
Mさん話「太い線の作画監督・中村一夫(1stガンダム)、安田朗」と同じ日の話。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-92.html


   Mさん話「失われる技術・撮取り」

 2011年1月10日、駅前のファミレスでの話の続き。
 今のアニメはパソコン上でのデジタル編集が主流だが、セル画の時代は撮影所で上がってきたセル画を合わせて撮影していく「撮取り」(さつどり、漢字は不明)という作業があった。
(『サザエさん』などはまだセルなのでこの作業をしているとテレビでやっていた。現行作品で唯一移行していないのは『サザエさん』(通常放送の本編部分)で、製作会社のエイケンは雰囲気を出すためにあえてアナログな作り方にこだわっている。)
 
 その「撮取り」についての話から抜粋。

「今はもうデジタルで編集されて出来上がったのをチェックするんだけど、昔は撮影所で上がってきたセル画をつき合わせて撮影していく『撮取り』というのをやってたんだよ。
 なかなか大変な作業なんだけど、いろんなテクニックがあってやっていて楽しい作業でもあったんだよ。
始めにセルをパラパラ漫画みたいに見ていってつながりや色に変なところがないかをチェックしていくことからやるんだけど、セルってのは画面ピッタリのサイズじゃなくて余裕を持って描いてるから、ただ中心に合わせて撮っても見切れてることがあるんだよ。
 画面の端っこの人物がしゃべってるのに、画面に映ってなかったりしてね」

「あー、最近はもうないですけど昔そういうの見たような気がします」
 『聖闘士星矢』か何かで主人公よりも背が高いキャラが、首から上が見切れるのに台詞を話しているというシーンがあって、散々パロディでお笑いのネタにされていた。

「口パクするところはちゃんと描いてるんだけど、端っこでしゃべってる人物のほうカメラを振ってないんだよ。セルには描いてるのに画面には映ってないっていうみっともないことになるんだよ。
 実写だと台詞をしゃべってる人に黙っててもカメラを向けるじゃない。でも、アニメは実写と違って後から声入れるから、うっかり撮影所の人に指示を出すのを忘れると台詞は出てるのにしゃべってるキャラは画面に映ってないってことになっちゃうんだよ。
 今はデジタルだから後から簡単に動かせる(ずらせる)からね」

「デジタルだと簡単に直せるんですね。すごいですねー」

「でも、セルだともう撮り直しする時間がないんだよ。デジタルと違ってセルを取り替えてたりする時間がないんだもん。時間があっても、撮影所のカメラや機材が埋まってたら撮り直しできないしね」

「そうか、描いてないからまた描き直す時間がないじゃなくて、描いてるけどセルをずらしてまた撮影するって時間がないんですね。
 でも、見てる人はなんだこれ?って思いますよ」

「別のキャラにズームしちゃって、アップになってるのに口を閉じてるとかね。
 見てる人はなんで口閉じてるのに台詞出てるんだ?とか思われちゃったりね。
 あと、爆発音がしてるのに画面には着弾してるところが映ってないとかねw
 放送見て『そっちかぁー』って気づいたことあるよ(頭を抱えるMさん)

「爆発音響いてるのに着弾の絵がないのは変でしょうw
 台詞が終わってるのに口パクがまだ続いてるだけでも変だなって思うのに」

「(台詞が出てるのに)口を動かしてくれないって時はどうしょうもない。
 数人が描かれているカットで、台詞を交互を話すシーンではちゃんと話すほうにカメラを移動させて振ってくれないと」

「あ、それ三鷹のジブリの美術館(三鷹の森ジブリ美術館)でカメラとか撮影機材のところで見ました」
 三鷹市の「三鷹の森 ジブリ美術館」には、アニメの撮影用の機材(小さいサイズ)が展示されている。
関連記事:『三鷹の森 ジブリ美術館』
http://cost-off.seesaa.net/article/113118633.html

「あれは大変なんだよ。こうして(ハンドルを回すしぐさをする)カメラをちょっとずつ回してずらしてね。
 大変なんだけど、指示通りに(撮影所の人にカメラを)寄るって作業をやってもらわないとこっちの人の台詞だけ寄って、大変だからってやってないともう片方は映ってない奥のほうから声が出てるとかね」

「それは知らなかった。台詞ごとにカメラずらして撮ってるとは。
でも結局、口パクとか着弾とかを描いたアニメーターの人は描いてるのに使われてないとと怒るでしょう?」

「怒る怒る。当然なんだろうけど。でも、放送をチェックしてない人は何も言ってこない」
「だって、せっかく描いた絵が映ってないってなると、何か問題があって使われなかったのか、俺の絵が気に入らなかったから使われなかったとか思いますよ。コンテの指示通り描いたのにって」

「もうそうなったら逆ギレするしかない。『全部俺に言わないでよっ』てw
 だって、撮取りのスケジュールも1週間あったら、初日にセルが全部そろうことはまずないし、平均してコンスタントに絵が上がってくればいいけど、最終日とか前日になって残りの半分がどかっと来たりするから、どうしても終盤は時間が足らなくなるんだよ。
 セルが200枚(カット)あるとしたら、毎日30枚×7日で来るんじゃなくて初日に20枚来て、あとは5日目までで100枚も来てなくて、6、7日目で残り100枚来るってのが毎回のようにあるんだから。

 撮影所の人もそれをわかってて最後のほうは時間ないの知ってるから、
『もう全部指示通りやってると納期に間に合いませんよ』って言ってくるし、でも大事なシーンはちゃんとやらないといけないから、そうでないシーンはもう間に合わないから泣いてもらうしかないってことになるんだよ」

「やはり時間との戦いですかw」

「でもね、撮影所の人と仲良くなってると、こっちが指示出すのを忘れていたシーンでも気づいてくれたら
 『しゃべってるのこっちの人だからカメラ振っておきましたよ』
 って助けてくれたりするんだ。ほんと人間関係って大事だよ。
 今は撮取りはなくなったんだけど、あの作業の中で絵が描いてないって場合にもこうすればつなげれるとか、必ずしも絵で表現してないくてもいろんなテクニック、ごまかす方法とか学んだんだよ。
 場面飛びがあったら時間経過のコマを入れるとか、セルの端っこを撮るとセルを超えてところが映るところがあったら黒い紙を持ってきて影にして処理してみるとか、自分で色々工夫したり教わったりして徹夜も多かったけど楽しかったよ」

「ある意味失われていく技術ですね」

Mさん話「失われる技術・撮取り2、セルアニメ」につづく
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-170.html


<コメント欄を新ブログから転載>

こんばんは。今回も楽しく読ませていただきました。う〜む、「撮取り」ですか。それが本当に「撮取り」だったかは記憶が定かではないのですが、昔TVで“アニメーションの制作現場に潜入!”的な番組を見たときに、いかにも職人さん的なおじさんがセル画を手慣れた手つきで、撮影台の上にサッ!とセッティングしては、カシャ!と撮影する作業を繰り返している映像を見たことがあります。それが「撮取り」だったのかもしれません。

>「セルってのは画面ピッタリのサイズじゃなくて余裕を持って描いてるから、ただ中心に合わせて撮っても見切れてることがあるんだよ。画面の端っこの人物がしゃべってるのに、画面に映ってなかったりしてね」

なるほど(笑)。アナログ時代ならではの現象ですね。今でもTVでたまに“アニメーションの制作現場に潜入!”的な番組を見かけますけど、編集作業の光景っていうと、パソコンのモニターを見ながらマウスをカチカチ、タッチペンでスイスイ、修正も合成も思いのままって感じですから、隔世の感があります。

>「(台詞が出てるのに)口を動かしてくれないって時はどうしょうもない。何人かいて、台詞を交互を話すシーンではちゃんと話すほうにカメラを移動させて振ってくれないと」

この部分、ちょっと私には難しかったんですけど、カメラが振るべきキャラに振っていないという意味ですよね? 例えば、AくんがBくんに怒鳴り散らしているシーンがあったとして…

Aくん「てめえ、この野郎!」

Bくん「……」

Aくん「何とか言えよ、この馬鹿野郎!」

Bくん「……」

本来ならセリフを発したAくんに一度カメラを振った後、しょんぼりしているBくんにカメラを振る作業を繰り返すべきなのに(もしくは引きの画で二人を撮る)、なぜかカメラがセリフのないBくんにしか振られていないという失敗だと解釈したのですが、合っていますか?

>「でもね、撮影所の人と仲良くなってると、こっちが指示出すのを忘れていたシーンでも気づいてくれたら『しゃべってるのこっちの人だからカメラ振っておきましたよ』って助けてくれたりするんだ。ほんと人間関係って大事だよ」

>「今は撮取りはなくなったんだけど、あの作業の中で絵が描いてないって場合にもこうすればつなげれるとか、必ずしも絵で表現してないくてもいろんなテクニック、ごまかす方法とか学んだんだよ。場面飛びがあったら時間経過のコマを入れるとか、セルの端っこを撮るとセルを超えてところが映るところがあったら黒い紙を持ってきて影にして処理してみるとか、自分で色々工夫したり教わったりして徹夜も多かったけど楽しかったよ」

古き良き時代の職人芸ですね。アナログならではの味わいというか。とても勉強になりました。では、つづきを楽しみにしています。
2011/10/18 01:37 | Randal


Randalさん、コメントと記事紹介リンクありがとうございます。
>TVで“アニメーションの制作現場に潜入!”的な番組
おそらく同じようなテレビ番組を見たと思います^^でも、見たのはここ半年以内ですが。

 僕が見たのもデジタル編集はPCでサクサク作業して、加工も彩色も自由自在で、セルのほうは『サザエさん』の撮影現場の紹介でした。確かに、撮影所でセル画を一枚一枚職人さんが撮影するような感じでした。

 日本のアニメは1996年ごろからデジタルに移行してるので、セルの撮影現場はもうサザエさんぐらいないはずですから。場面回転ではセル画を実際に回していましたw

 「撮取り」(漢字は不明)は、おそらく業界用語なのでテレビではアニメーションの撮影現場紹介という感じでゴールデンタイムに放送していたと思います。業界用語は放送や出版する際には通常使いませんので。
 
 次の続編の記事でもうちょっと細かな説明の話を書きますが、撮取りは本文にある通りカットごとに出来上がったセル画を演出担当の人がチェックしていき(本文ではパラパラ見て色がおかしいところがないチェックしていくことから始まるとのくだり)、
 セル画を一枚ずつ撮影する段階で、どの部分にカメラを寄って撮ってほしいだとか、間に特殊効果(目が光るなど)のセルを挟むなどの指示を入れていくので、テレビの現場紹介はそれが終わって最終的に撮影所の人が撮影する段階に入ってるところを紹介していたのだと思います。

>この部分、ちょっと私には難しかった
本文はちょっと説明足しましたが、僕の解釈では、
「数人が描かれているカットで交互に台詞がある場合、ずっと引きの絵であれば誰の口が動いてるかはわかるが、それだと絵的に面白くないので、
 台詞を話す人に寄って画面にメリハリをつける演出をしようとしたが、話している人にカメラがそっちに寄ってなくて、後ろの人が話しているのにカメラが手前の口パクしない人に寄ったままなので、『奥のほうから声がしている』という変な状態になっている、ということだと思います。

 なので、Randalさんのだいたい合っています。もっと簡単にいえば、B君にも台詞があって話してるシーンなのに、A君にカメラが寄ったままということだと思います。なにぶん、今年1月の話を記憶再現しているので多少違うかもしれませんが、本筋はあってると思います。
 全部の説明を書くと長すぎるので、本文は要点だけなので確かにわかりづらかったかもしれないです、すいません^^;
 
 交互に話す人がいると操作が大変というのは、台詞がごとに人物に合わせてカメラを操作してから一枚一枚撮影するのがすごく手間がかかるという意味で、詳細は次の記事で説明します。1秒撮るのに1枚というわけではないので。

2011/10/19 19:10 | コスト
新ブログの記事はhttp://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-160.html

〜〜〜〜
関連記事:Mさん話「ジブリの後継者問題(後編)『アリエッティ』『ゲド戦記』」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-69.html
Mさん話「アニメーターと演出」
http://cost-off.seesaa.net/article/104815245.html
まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html

続きを読む→Mさん話関連記事リンク一覧