<七夕の秋葉 後編>〜北の男、タケミツさんの夏!〜 (ver.2)
午前0時25分、終電無視のツワモノ共に別れを告げ、
中央線組のタケミツさん、クゥさん、俺の三人はレジャランを出る。
23時代の最終の快速に乗る案もクゥさんの連勝で却下され、
三ヶ月ぶりの終電駆け足だ。 秋葉原駅着。タケミツさんはトイレに行くので先に改札へ。俺とクゥさんは切符を買って話しながら入る。クゥさんと会うのは4ヶ月ぶりぐらいだろうか。学校や就職活動の話をしながら、総武線ホームへ。
タケミツさんはまだのようだが、いつもここから昇ってくるというので、先に上がって待つ。
タケミツさんは、予想通りの階段から上がってきたが、汗だくだ。
ハンカチで汗をぬぐいながら、
タケ「あー、あっちい。ちょっと冷たいコーヒー買ってくる。」
と、自販機へ向い、一気飲みをかましてる。
俺 「タケミツさん、汗かきすぎだよ。ちょっと走っただけなのに。」
クゥ「兄貴は暑いの苦手っすから。」
タケミツさんが戻ってきて、
タケ「ホームはクーラーないからな、もうたまんねえよ。
店ン中もクーラーの真下であんまし効いてなかったしな。」
俺 「さっきコーヒー飲んでたじゃないですか。
炎天下ならともかく、もう深夜で暑くないですよ。
大体まだ7月ですよ。やっと夏っぽくなったぐらいですよ。」
タケ「俺もう寝る時クーラーつけっぱなしだぜ。」
俺 「ええ!?俺、今年なってクーラーなんかつけたことないですよ。」
タケ「よく寝れるなあ。梅雨でベトベトする。北海道に梅雨ないしな。」
俺 「あ、それ聞いたことある。北海道は梅雨がないって都市伝説みたいな話w」
タケ「都市伝説じゃねえ!w」そうだった、タケミツさんは北海道出身だった。梅雨がないのは本当だったのか・・。
ネタじゃないにせよ、やっぱすげえな北のほうは。
と、思ってるうちに御茶ノ水行きの最終電車(0:38発)が来る。
タケ「ジャクレイ来んなよー。」
俺 「クゥさん、ジャクレイってなに?何のまじない?」
クゥ「ああ、弱冷房車のことですよ。兄貴はジャクレイじゃ駄目なんですよ。」
ジャクレイ=弱冷房車wそんな違い気にしたことなかった。それに一駅で乗り換えなのに。
冷え性とかクーラー病の人とは次元が違うな、タケミツさんは。
無事、ジャクレイでない車両が前に来て、そのまま乗り込む。
御茶ノ水着、まだ中央線最終は来てない。
タケミツさんが、空いてて座れる先頭車両に乗ろうと歩き出すが、クゥさんが「いや、それはちょっと・・。」と遠慮気味に拒否を表明。
俺は、どっちでもいいんで(座れても、真ん中で駅の出口に近いほうでもいいんで)話を聞くと
タケ「クゥは、
先頭車両恐怖症なんだよw。」
俺 「えぇ??何が怖いの?事故?」
タケ「先頭だと事故ったら死ぬ確率が高いから嫌なんだってさ。」
俺 「ははh、なかなかおもしろいネタっすね。」
クゥ「いや、マジっすよ。危ないじゃないっすか。真っ先に死んじまいますよ。」
俺 「うははは。死なないって、そんなのw」
タケ「じゃあ、2両目ならいいだろ?」
クゥ「いや、3両目までは確率高いんで、ほんと・・。」
タケ「座れないだろ、それじゃ。なんとかいってやれよコスト。」
俺 「絶対死なないよぅw、クゥさん気にしすぎだよー。」
クゥ「せ、せめて3両目でお願いします。」
実は、今日のクゥさんは強気だった。(後日公開の『七夕の秋葉 中篇その1』参照)
ニコレンと俺が久々にオフ参加で、レジャランで合流した時
クゥ「あー、コストさん!お久しぶりです。寂しかったですよ〜。
で、えーっと、この人は誰?新人さん?」と、同じく数ヶ月ぶりのニコレンにパンチの効いた挨拶ボケをかましたり、連ザUでも平均8〜10連勝(相方イッパソさん)という強さを見せ付けていた。
その強気の男が先頭車両怖い、である(笑)。饅頭怖いのパターンでもなくて、リアル怖いw。乗り込んだはいいが、タケミツさんの読みどおり先頭車両でなかったせいか座れなかった。
再び車内のクーラーが効いているのに汗をぬぐうタケミツさん。
暑さなのか、疲れなのか少々錯乱ぎみに、暑さを訴える。
とくに七夕の日は熱帯夜でもなかったし、タケミツさんも体ガッシリはしてるけど、別に太ってるわけではない。暑いと苦しむ理由がわからない。
違いは、クゥさんは休みで、午後3時からフル出撃で気楽。俺は仕事の後一旦家帰って、シャワー浴びて来てるからさっぱりしてる。タケミツさんは、仕事から直行してるってのがあるぐらいか。
俺 「タケミツさん、もうクーラーの中ですよ、なんで汗かいてんすかw
こんなの熊本とかに比べたら全然ですよ。熊本の夏(湿気日本一!)は、俺もずっとクーラーつけてましたけど。
東京は暑くなるの遅いですよ。」
そうなのだ、熊本は6月中旬から汗ダラダラになる。高知じゃクーラーもろくに扇風機も使わなかった俺(発汗&放熱機能優秀)が、クーラーつけてないと眠れなかったし、つけると朝体がだるいという地獄を夏の間中味わった。部屋の風の通しの具合とかはそう違いはない、が熊本は盆地だった。。
ただ、気候のマイナス分を差し引いても熊本はいとおしい場所。(『熊本なる日々』参照)タケ「熊本から来たようなヤツなら、そりゃあ平気だろうよ。」
俺 「まあ、高知ですがね。熊本は大学っすね。
それに今の部屋は風入るんで、扇風機もろくにつけないですよ。
寝る時も網戸20cmぐらいしか開けないっすよ。寝冷えするし。」
タケ「体の構造どうなってんだよー。おかしいぞ。」
俺 「いや、部屋帰った直後は暑いですよ、閉め切ってるから。
そんとき熱気出すのに扇風機つけますけど。
夜は、寝冷えしないよう長袖着て寝てますよ。」
クゥ「汗かかないんすか?」
俺 「多少汗かくぐらいが風邪ひかなくて安心だよ。元々、ちゃんと風通しのいい部屋選んで、高い家賃払ってんだもん。クーラー嫌いだしさ。」
クゥ「なるほど。」
タケ「風が入るとかのレベルじゃねえよ、この暑さ。」
新宿で席が一つ空いたので、たまらずタケミツさんが座らせてくれってことで座った。
冬にこの逆の光景があった。
俺が初の東京の冬で、あまりの寒さに苦しでいた頃。俺は、オフに行くにもほぼ最強装備の服装(俺的八甲田山仕様)で行っていた。
2月の秋葉オフの後、俺とタケミツさんで中央線で帰ってるときに、俺はその装備の重さと慣れない寒さで疲れていた。その時もタケミツさんの前の席が空いた。
タケ「コスト、座れよ。いいから、座っとけ。」
俺 「スイマセン、じゃ遠慮なく。しかし、東京がこんなに寒いとは思ってなかったですよ。
高知も冬は寒かったから、同じようなもんと思ってたんで。」
タケ「こんなの全然だぞ。俺なんか、昨日うっかり窓開けたまま寝て、朝気づいたぐらいだ。」
俺 「凍死しますよ!自殺行為じゃないすかw。
東京は、昼間でもずっと雪降り続いてるんですよ。考えられないですよ。
雪の日は、仕事即休みましたよ。外での活動不可能なんで。」
タケ「はは、積もらないような雪は、雪のうちに入らねえよw
札幌あたりじゃ、その装備でいったら死ねるぞ。本気の防寒じゃないしな。」
俺 「これでも5、6枚着てるんですよ。
田舎じゃ、ファッション目的以外でマフラーなんてつけないんですが、こっちは普通に寒くてつけるようにしましたよ。
東京の人は、秘密の防寒着持ってるのか、ロシア人でも混じってるんじゃないすか?
誰もこの寒さに文句を言わない、感覚おかしいですよ。
正直、罰ゲームみたいですよ。」
タケ「おいおい、だらしねえなあ。これぐらいで、はははw。」
と、そんな会話を電車内でした。
あれから4ヶ月、季節は移り夏が来た。あの頼もしかったタケミツさんが夏で、今こんな感じww
うひゃひゃひゃ。
タケミツさんも万能ではないw。俺もじめじめベトベトは嫌いだが、汗がじわっと出るぐらいが好きなのだ。
東京の春は4,5月になっても加速が遅く、ちんたら薄寒い春で、5月は初夏だろうが!(高知基準)
はよ夏に向けて加速せんかいっ!いつも思ってた。都心の不快な暑さは嫌いだが、夏の暑さがあるからこそ川や海が楽しいのだ。北海道の人はあまり泳がないとも聞くが、
タケミツ兄貴、夏はこれからです!夏を楽しみましょう☆続きを読む→