2006年07月09日

ファンキーパンキーライヴレポ3(前編)

 プロローグ:あのライヴにいた一人の観客の感想として。


   『ファンキーパンキー・ライヴレポ3』(前編)

 <入場>
2006年6月30日 20:25 
 渋谷駅、ハチ公口へ向かって山手線ホーム上を駆ける。
毎回、ハチ公口は山手線ホームの端まで行かねばならないのがやっかいだなと思いながら、改札を抜けスクランブル交差点で信号待ち。
 仕事を30分早く切り上げて、一旦家に帰ってシャワーを浴びたせいか、疲れなのか、眠い。
 前回、二ヶ月前の4/29のライブでは音響調整のせいもあって、正直それまで何回かと比べてできは良くなかった。
 今日の体調で前回のできだと最後まで起きてられるかわからないな、と一抹の不安をよそに人並みを抜けてライブハウス CHELSEA HOTELに到着。

 すでに F.P.start のスタート予定の20:30はまわっていたせいか、入り口は数人が話してるぐらいで並ばずにチケットを買い、中へ。

 会場内では、前回のぎゅうぎゅう詰めほどではないが、6〜7割の入り。
ステージ上では、F.Pのメンバーが念入りにセッティングをしていた。

 大まかに別けて、ステージに近い前半部を常連が、ドリンクカウンター近くのとグッズ売り場のとこの中間部に難しい顔をしたいかにも業界関係者5〜7人と、ライブ数回目のファンがいて、それより後ろは初ライブの観客といったところか。
その法則にしたがって、ドリンクカウンター近くで見ることに。


 <開演>
 いつもテーマと拍手に乗って、F.Pメンバーが入場。

ウエムラ「airly music presents ツアーAIR's ROCK 2、大阪代表ファンキーパンキーです!
     今回、ワタナベフラワー、九龍をさしおいてトリを勤めさしていただきます!」


と、挨拶というか自信に満ちた宣言がなされ、曲へ。
「寸止めジェネレーション」
「薔薇とピストル」

と、いきなりエース級カードを切ってきた。

この頭の2曲を聴くかぎり、今回音響はいい。バッチリだ、これは期待できる。

ウエムラ「今回の東名阪ツアー最終日が今日、ここ渋谷 CHELSEA HOTEL。
     今日俺はぶっ倒れるつもりでやるんで、みんなも共倒れしょうぜ!」

と、いつものイッてるほどの目力を発しながら言う異彩のボーカル。
が、すぐさま
ヒネ 「俺は嫌やって。」
冷静なBassからツッコミが入る(笑)。さすが大阪代表w。


 そして、ライヴは前回のイメージを吹き飛ばすほどの勢いと迫力で進む。
最前列の観客は、前回は満員で身動きのとれなかった鬱憤を晴らすように右に左に曲に合わせてダンシング。その反応によってまたステージ上のF.Pもさらにノッいき、そのうねりは、会場前半部にいる常連ファン全体に広がっていく。
ファンの手が曲に合わせてふり上がる。
 そう、これが本来のF.Pのライヴの形のなのだろう。


 ふと後ろをみると、いつの間にか観客が増えていて全体としては8割強の入りとなっている。俺より後に入ってきた観客なのだろう。

 なにより前回ライヴと違い、今回はトリである。
つまり、後から来たファンも含めて会場全てがF.P目当てである。次のバンド待ちで場所取りのため客などはいない。
 全ての観客がF.Pファンならば、当然それはやりやすい。が、逆に言い訳は聞かない状況とも言える。ライヴのデキが悪ければ、それはそのままF.Pの評価につながる。
 
 そんな考えが少し浮かびながらも、ライヴは続く。



 <「丘の上から」>

ウエムラ「えー次は、ライヴでは久々の「丘の上から」!」パチンッ

前半部の常連からオオーーッというどよめきが起こる。

ええっ!?「丘の上から」!?

 このブログの『ファンキーパンキーライヴレポ2』の記事の中でチラッと書いた曲である。
偶然だろうが、これは鳥肌が立った。
 F.Pの発表曲は、HP掲載だけで60曲以上あるが、1時間ほどのライヴで演奏するのは10曲程度。
しかも、メジャーのベスト盤CDとの兼ね合いもあって(「丘の上から」はベスト盤未収録)、ライヴの枠組みとして必ず演奏する「LOVE O9」などの定番は動かせないため、実質の自由枠はいいとこ2〜3曲。
 その中で4年前(2002年5月リリース)の「丘の上から」をチョイスするとは・・。

 実際、中間部から後半部の観客の多くはベスト盤からファンになったせいか、キョトンとした反応やプリントしたベスト盤の曲リストから探そうとしている。

 そして、「丘の上から」が流れる。
4年前に初めて買ったF.PのCD、CDでしか聞いたことがなかった曲、それが東京で生で聞くことになろうとは。

 そう言えば いつもと同じように「また」と手を振って別れたね
 振り返るのもままならずに坂下りた僕らさ


と、歌詞だけ文字で書くと全然伝わらないが、まったく違う。
いや、「丘の上から」は「丘の上から」なんだが、波が違う。
今、CDの「丘の上から」を聞きながら書いてるが、CDのほうはちゃんと楽譜通り演奏してますって感じなのだ。
それが今回は楽譜に従うんじゃなくて、完全に自分の中で練られてるというか熟成したというのか、ボーカルもベースもギターもドラムも一つ一つが自己主張しながらも一つの大きな波ができてる。
 CDとはその波の大きさが違う。
 ジャズならスウィングするとかそういう言い方をするのだろうが(音楽は門外漢なので間違ってるかもしれない)、特にテンポやらをリミックスしていじったわけではないんだが、これはCDとはあきらかに違う。
 
 その迫力と力強いバラードの波に、CD聞いたことがある者も初めて聞く者も聞き入った。
 いつも小難しい顔をしてる業界関係者(レコード会社?)も、こんな曲も歌うのか?と言った感じで聞いている。

 俺は、偶然リクエストが通ったリスナーのような感じで、その予想以上の繰り出される波に圧されながらステージを見つめて突っ立って聞いていた。

                                          つづく



posted by コスト at 18:04| Comment(1) | TrackBack(0) | ファンキーパンキー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょっと前まで音響関係のことやってました。
(下っ端もいいとこですけどね)
ずっと音質管理をやっていると、まったく関係ない場所でも、無意識のうちに「どうすればもっと聞きやすくなるか」を考えてしまいます。こうなると、話、曲を純粋に楽しむことができなくなります。職業病ですね。

音響マンの間では、「観客に我々の存在を意識させるな」という言葉があります。音質のことに気が行ってしまい、コンサートが楽しめないのは、音響係だけで十分ですよ。ホントに。
Posted by とり at 2006年07月11日 22:09
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