願わくばもうちょっとハッピーエンドにしてほしかったが、低予算でこのクオリティはすごかったし、笑いのセンスとみひろの演技は抜群。あと、タバコの吐く煙を効果的に呼吸の表現に使ってるとこも映像的にうまい。
何回か見返したのはみひろとのシーンで、観れば観るほど意味深というか、奥が深い。
あからさまな説教でなくて流れの中で自然に入ってくるし、笑いがいっぱいの作品でそのシーンが反動でより考えさせられる。
『9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜』(これはつまらなかった)のオチは、監督が考えつかなかったという詐欺的なひどさだったが、こっちの終わり方はまだわかる。続編(主人公と舞台も違うが)の『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』の特報もついてたからまだよかった。小説版も読んでみたいと久々に思った作品。オススメ。
ジャッカスのDVDで買い物カートで肥溜めダイブとかでバカ笑いしてる場合じゃないなw打率低いにせよ、邦画もまだまだ捨てたもんじゃないなあ。

『SR サイタマノラッパー』
2009年3月公開、80分。入江悠監督作品。
出演者:駒木根隆介、みひろ、水澤紳吾
ただし、パッケージの「アメリカまで8000マイルー」はハッタリwそんなにスケールがでかいどころか、東京も出てこないし、埼玉の深谷市でオールロケしている低予算邦画wだけど、面白い。
<ストーリー>
レコード屋もライブハウスもないサイタマ県のフクヤ市。そんな田舎街に暮らすヒップホップグループ“SHO-GUNG”のメンバーたちは、自分たちの曲でライブをすることを夢見ていた。
メンバーで、仕事もなく毎日ぶらぶらしているニートのラッパーIKKUは、いつか世界的なラッパーになりたいと思っている。そんなある日、東京でAV女優として活躍していた高校の同級生の千夏が帰ってきた。その時から、メンバー間にすれ違いが起きてしまう。
2009年の第19回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペティション部門でグランプリを獲得。
第13回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭でNETPAC AWARD(最優秀アジア映画賞)を獲得。
第50回日本映画監督協会新人賞を獲得。
映画2作目と小説版を読んだ感想→小説版『SR サイタマノラッパー』&『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』
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関連記事:『ジャッカス(jackass)』
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寒さ日記&過去最高の電気代(2012/01/28)
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