2010年05月02日

龍馬伝16,17回感想「武田海舟、トータス松本のジョン万」&土佐弁

龍馬伝11,12話感想「東洋と武市、容堂」の続き。
http://cost-off.seesaa.net/article/144434284.html


     龍馬伝16,17回感想「武田海舟、トータス松本のジョン万」

 第14回から第二部(season2)に入り、16回「勝麟太郎」から武田鉄矢(部類の龍馬ファン)が演じる勝海舟(勝麟太郎)が登場する。以下、武田海舟
 16,17回は内容的に1セットになっていて(演出家は異なる)、トータス松本が演じるジョン万次郎も登場する。

 17回の冒頭で、咸臨丸上でアメリカ帰りの勝、ジョンの二人と、その弟子と同郷人の龍馬の三人が並んで、この時代には数少ない「日本」と「日本人」について語るシーンは実にいい。
ジョン万のトータス松本のすがすがしいキャラはいいなあ。イエス、イエース!
生瀬勝久の吉田松陰もよかったが、トータス松本もまた出てほしい。
<追加>
第38回「霧島の誓い」で土佐藩の通訳として再登場。
john.jpg
トータス松本が演じるジョン万次郎
アメリカ帰りの日本人役で数少ない幕末で洋服キャラ

<追加>
 トータス万次郎は、あっさりと帰国したみたいに言ってるが、帰国時は鎖国体制下なので基本的に海外からの帰国者は死罪だったので、まずは琉球と薩摩を経由して命がけの帰国を行っている。その前にアメリカから太平洋を渡って帰国しようとすること自体リスキーだった。
john-ashizuri.jpg
高知県の足摺岬にあるジョン万次郎の銅像(ひろいもの画像)
隣は四国88箇所の札所・金剛福寺。
関連記事;『ジョン万次郎』
http://cost-off.seesaa.net/article/120717341.html


 トータス松本は、宮迫博之(平井収二郎役)と同じく土佐弁が突出してうまいのだが、二人とも関西出身だからか。関西弁→土佐弁はイントネーションが同じ上方(かみがた)方言なので変換が楽。
 トータス松本の「(ワンダフルは)すごいにゃあいうがよ」という台詞は、ほんと完璧な土佐弁で「〜にゃあ」の使い方がうまい。猫の「にゃあ」とは違うんだよ。

 一方、福山龍馬は長崎出身なので、おそらく長崎弁→標準語→土佐弁の経路を使うのでずっと下手な土佐弁だったが、ようやく「黒船に乗っちゅう〜!」の台詞は慣れてきたのかしっくりきている。
 俺も大学で熊本に言った時は、九州弁はなかなか難しくてすぐ話せないし、土佐弁だと通じないので標準語でしゃべるようになった。未だに俺の九州弁はインチキ九州弁w
 方言→方言の場合、関西弁と土佐弁のように親和性があるものとそうでないものがある。だから、九州出身の福山龍馬の話す土佐弁が微妙でも仕方ない。龍馬役を引き受けてくれただけで大感謝である。

 ついでに、4月に高知からN条が東京に来た時に話した会話(別記事予定)の中で、N条は
「福山雅治の土佐弁はどこの土佐弁かわからんがw
 それでも職場の女の子は苗字が武市やから、『毎週、福山さんが武市さんって私の名前呼んでくれる♪』って感激しちゅうぞw」
と話してた。
そういえば、武市って苗字は高知に普通にいるなあw
関連記事:『土佐弁「指詰めた」「ひやい」「ちゃがまる」』
http://cost-off.seesaa.net/article/105286845.html


 で、勝海舟といえば、龍馬の師匠で「まさに江戸っ子」ってイメージが強く、武田海舟はそのイメージ通りで口調も江戸弁でぴったりだと思う。
 勝は幕臣でも全国的に人気がある人物だと思うし、他に江戸っ子といえば亀有の両さんになるw
 勝が龍馬の脱藩浪士で土佐藩では下士(郷士)に対して偏見を持たなかったのは、勝自身が下級旗本で、
勝の曽祖父は、貧農の家に生まれた盲人で江戸へ出て高利貸しで成功し、その子・平蔵は、御家人株を入手して男谷家を興して、後に旗本に昇進した(=つまり代々武士の家系ではない)という経緯もあってのことだと思う。
参照:Wiki「勝海舟」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%9D%E6%B5%B7%E8%88%9F


 17回のサブタイトルの「怪物、容堂」は、一瞬「怪物君、容堂」に読めたw(多局でドラマ『怪物くん』が放送中)
史実では、龍馬の一回目の脱藩の罪を勝の頼みで容堂は許したという説もある。
勝が「酔っていて覚えてないと言われると困るので、一筆を」と赦免の証拠をもらったという。

 ついでに、二部での主要人物のイメージ変更点は、
龍馬→髪型が変化し、性格も脱藩して野性的なワイルド龍馬に。
武市→人斬り以蔵を使う時はブラック武市に。
岡田以蔵→人斬り以蔵に。今回は人間味のある迷える人斬り。

まんじゅう屋長次郎→藩より学問の才能を認められて苗字帯刀を許され(武士格)の近藤長次郎に。
 尺の関係なのか、説明がかなり省略されていきなり江戸で勝の弟子になっているが、第17回で怪物君容堂が「土佐藩からも幕府の神戸海軍操練所に人を出す」という台詞をいい、他の藩と違って容堂が海軍を理解しているということを示し、土佐藩から海軍操練所に訓練生としていく人数の中に長次郎も含まれているという流れ。
 その神戸海軍操練所の解散後、その流れで龍馬とともに長崎へ亀山社中(後の海援隊)に参加する。脱藩後の海援隊隊士としては上杉宋次郎を名乗る。

 ちなみに侍がほとんどのドラマなのだが、近藤長次郎は町人出身、ジョン万は漁師出身。足摺にあるジョン万の像は刀を差していないのは、幕府に指南役として雇われるが武士という意識は持たなかったから。どちらかという船乗りという意識が強かった。
 自身の漂流した経験もあって、漂流民の保護(鎖国体制化では禁止されていた)というヒューマニズムの視点があった。
一方、長次郎はまんじゅう屋出身というコンプレックスがあり、武士にこだわって刀を差して写真を撮っている。
200px-Kondou_Tyojiro.jpg
幕末の長崎で撮られた近藤長次郎の写真(Wikiの画像)
刀が長いのは、土佐者の特徴。
参考:Wiki「近藤長次郎」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%97%A4%E9%95%B7%E6%AC%A1%E9%83%8E

 ところで高杉晋作のキャストが注目されてるけど、寺田屋のお登勢もキャストも未だに発表されてない。誰がやるの?長崎の女商人・大浦慶は余貴美子とか発表されてるのだが。
 次回18回は「海軍をつくろう!」。タイトルからして青春グラフィティっぽいwとても幕末物とは思えない明るさがまだある。

龍馬伝21回の感想「泰造の近藤勇」につづく
http://cost-off.seesaa.net/article/151701763.html
龍馬伝23-24回の感想「泰造の近藤勇2&池田屋事件」
http://cost-off.seesaa.net/article/153262420.html
龍馬伝20-27回「土佐勤皇党弾圧その一」&年表1
http://cost-off.seesaa.net/article/155404495.html
龍馬伝28回感想「武市の夢・土佐勤皇党弾圧その二」
http://cost-off.seesaa.net/article/156757432.html

〜〜〜〜
関連記事:【2010年大河】龍馬伝キャスト発表【福山雅治】
http://cost-off.seesaa.net/article/123522208.html
まとめて読む→歴史&高知カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/2869212-1.html
歴史&高知(龍馬伝など)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-10.html

<同カテゴリー過去記事リンク>
CMツッコミ、『龍馬伝』1,2話感想(画像追加)
http://cost-off.seesaa.net/article/138129397.html
『龍馬伝』6話感想「生瀬松陰」
http://cost-off.seesaa.net/article/140677932.html
龍馬伝8話感想「香川弥太郎」&『猛き黄金の国』
http://cost-off.seesaa.net/article/142027136.html
『龍馬伝9,10話感想&名前に動物の漢字』
http://cost-off.seesaa.net/article/143092204.html

『龍馬伝』主要キャストの扱われ方
http://cost-off.seesaa.net/article/146190664.html
龍馬伝11,12話感想「東洋と武市、容堂」
http://cost-off.seesaa.net/article/144434284.html
龍馬伝16,17回感想「武田海舟、ジョン万のトータス松本」&土佐弁
http://cost-off.seesaa.net/article/148500534.html
『龍馬伝』視聴率(4/19-25)
http://cost-off.seesaa.net/article/150524787.html

龍馬伝21回感想「泰造の近藤勇」
http://cost-off.seesaa.net/article/151701763.html
龍馬伝23-24回感想「泰造の近藤勇2&池田屋事件」
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龍馬伝20-27回感想「土佐勤皇党弾圧その一」&年表1
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龍馬伝28回感想「武市の夢・土佐勤皇党弾圧その二」
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龍馬伝30,32,33回感想「主役を食う配役・伊勢谷の高杉晋作、泰造の近藤勇」
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龍馬伝34,35,36,37回感想「大泉長次郎退場、薩長同盟〜寺田屋騒動、妙ににやけた西郷」
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龍馬伝38,39,40回感想「霧島ハネムーン、小倉口の戦い、青木の後藤象二郎」
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龍馬伝41回感想「さらば伊勢谷晋作」
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龍馬伝関連「中岡慎太郎(前編)、天誅組の変」
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龍馬伝関連「中岡慎太郎(中編)、池田屋の変、野根山二十三士殉節」
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『龍馬伝』主演は福山
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龍馬役&『竜馬におまかせ!』
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『大河ドラマの釣り&龍馬伝&お龍写真』
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『江口龍馬(新撰組!より)』
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『くどいほどに龍馬』
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『ジョン万次郎』
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『土佐弁「指詰めた」「ひやい」「ちゃがまる」』
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『幕末の人間ドラマベスト5』
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『印象に残った台詞・幕末編1』
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『司馬遼太郎の高知関連作品一覧』
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【写真シリーズ】高知・桂浜
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『龍馬伝ジェット(とりさん画像追加)』
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posted by コスト at 16:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 歴史&高知(龍馬伝など) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
しゃべりやすい方言→方言
てものがあるんですね〜。
言われてみればそうかも〜と納得。
Posted by とり at 2010年05月03日 08:40
とりさん、コメントありがとうございます。
おそらく方言→標準語はテレビで聞いてるので楽で、
方言→方言の場合は、イントネーションが近い近接地域は楽でしょうが、離れてると厳しいと思います。
そもそも、幕末は方言では通じないので侍言葉(〜そうろう)や筆談をよく使っていたそうです。
 明治になって軍隊で言葉が通じないと統率できないので、江戸弁と各地の方言を混ぜて標準語が作られたという経緯なので。

 ちなみに『龍馬伝』でも、長州の久坂が「〜です」や「僕」は、元長州弁で標準語として採用された言葉です。

Posted by コスト at 2010年05月04日 02:12
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