2010年02月25日

龍馬伝8話感想「香川弥太郎」&『猛き黄金の国』(ver.1.2)

『龍馬伝』6話感想「生瀬松陰」の続き。
http://cost-off.seesaa.net/article/140677932.html


 龍馬伝第8話「弥太郎の涙」感想

 香川弥太郎は演技もうまいが、実に土佐弁もうまいなあ。感心する。
怒った時の台詞を方言でスラスラ言った上にあの演技はすごい。

 内容的には高知市内に住んでる龍馬とまんじゅう屋(大泉洋)と、約40km離れた安芸市の奉行所にすぐワープしてるのは地元民としてはちょっと違和感wだったが、ドラマじゃありがちだw
高知市内のまんじゅう屋が安芸までまんじゅう売りに行くのは変だろうw

taig-train.jpg
キャンプ地の安芸市へ向かうタイガース列車(2010/01/04撮影、高知駅)
以下、写真は正月帰省時に撮影。

 今後の展開を考えれば、あの龍馬ー弥太郎ー吉田東洋(傲慢暗殺フラグ)の絡ませ方はうまい。史実ではあの対面もない。
歴史物なのでネタバレも何もないが、史実通りの展開だと

龍馬脱藩→直後、吉田東洋は武市半平太率いる土佐勤皇党に暗殺される→脱藩した龍馬が疑われる→東洋の門下に入った弥太郎に捕縛命令が来るが拒否(ボイコットする)
〜途中省略〜
東洋の甥の後藤象二郎が土佐勤皇党弾圧時に武市らを処刑→そういう経緯があるものの、長崎で亀山社中の資金繰りに困った龍馬は土佐藩と組むことを決断し、亀山社中を土佐藩の外郭団体の海援隊とする。→龍馬、船中八策の中で大政奉還の案を後藤象二郎を託す。後藤は前土佐藩主の山内豊信(容堂)に進言して、土佐藩論として大政奉還を進める。

 ちなみに本筋ではないので大河では触れられないだろうが、
 東洋を暗殺したうちの一人(高見弥一)は薩摩を経て、若き薩摩群像(密航留学生)たちと英国へ密航し、ヨーロッパで宣教師(牧師)?として客死している。近年の調査で墓が発見された。
参考:「若き薩摩の群像を完成させる会」
http://www2.tky.3web.ne.jp/~kirino/2.html

 で、宮迫は初回から雰囲気に溶け込んでいるが、まったく溶け込まず独自の空気を出しているのが大泉洋ww
「水曜どうでしょう」と「ねずみ男」のイメージが強すぎるw
大泉が主役のドラマなら違和感はないのに、なぜか違和感バリバリw
 まんじゅう屋の最期はシリアスなのに、「ねずみ男」の雰囲気でやれるのか?
NHKはHTB(北海道のTV局)とは違うんだぞw
大泉は土佐弁をもうちょっと頑張ってくれよ、この先出番多いんだから。
 海援隊の隊士で死に様がエピソードになるのは、まんじゅう屋と池 内蔵太。

 映像的には、7、8回の撮影協力=ロケ地の高知市ってのは、たぶん土佐一宮の土佐神社。龍馬と広末が話してるシーン。
 夜祭のシーンできっちり幕末の土佐の絵師の絵金をちゃんと使ってる細かな配慮w
オープニングの資料提供で香南市赤岡町絵金蔵って出てる。
関連記事:『絵金の屏風絵』
http://cost-off.seesaa.net/article/111039493.html

itagaki.jpg
高知城と板垣退助像(2010/01/04撮影)
板垣(乾)の出番は後半だと思う。


  『猛き黄金の国』

 岩崎弥太郎が主人公の本宮ひろ志の漫画で、弥太郎がサラリーマン金太郎ばりに格好よく描かれていて、同じ弥太郎でも『お〜い!竜馬』(原作:武田鉄矢、作画:小山ゆう)とのギャップがすごいw
 けれど、幕末の作品にしては吉田東洋サイド(珍しく土佐勤皇党が悪役)だったり、小栗忠順(上野介)が有能な人物としてちゃんと画かれているなどなかなか面白い作品で、今年の大河も影響を受けてるように思える。

 8話で弥太郎が親父の問題で江戸から土佐に呼び戻されるが、『猛き黄金の国』では維新後に弥太郎の三菱に海難事故が発生して、社長の弥太郎に出頭命令が出ている時に、親父が大阪で死ぬ。弥太郎は出頭命令を無視して大阪に行き逮捕されるというシーンがあり、牢屋で弥太郎が
「オヤジ殿、あんたは江戸からわしを呼び戻しちゃあ牢屋に入れるのォ」
という台詞が出てくる。
(『猛き黄金の国』4巻55ページ)

 名台詞が多い『猛き黄金の国』だが、もう一つ名台詞をあげるなら三菱と共同運輸(三井、薩長藩閥政府)の海運業での熾烈な争いになった時(藩閥政府による三菱つぶし)に
「ここで三菱がつぶれるようなことがあったら・・今後 日本には私企業は絶対に育たん!!」
という台詞を吐き、文字通り弥太郎が死ぬまで三菱は徹底抗戦を貫く。
(『猛き黄金の国』4巻149ページ)
弥太郎の死後、共倒れを避けるため和解し、合併した日本郵船が誕生する。ここで三菱は海運業からは撤退。

 弥太郎は三菱を作るまで、幕末と維新のどさくさでかなりきわどいことをやっているが、侍の株すら売った地下浪人の家から這い上がったというのはすごいことだ。
 しかしながら、岩崎弥太郎はこれまで高知には龍馬や板垣退助、長宗我部元親といった有名な人物がいるのでほとんどスポットが当たったことがなかった。
 外見がそう良くない(スマートではない)のと、どうしても政治的な活動が少なかったせいかもしれない。
そして龍馬伝は、今後しばらく江戸編になるので香川弥太郎は語りのみになる。 
(追加2010/02/28、↑香川弥太郎は牢屋で学問から商業への転向の話で出番あった)

 次回第9話はお茶の水(神田駿河台)のニコライ堂の建設に尽力した日本人初の司祭、澤辺琢磨(山本琢磨)が出る。(予告編より)

kochi20100104.jpg
高知市内の風景(2010/01/04撮影)
高知はもろに太平洋気候なので、冬は晴れの日が多い。
一年を通して日照量も多いが、降る時はまさにバケツをひっくり返したような降り方で降水量も多い。
気候が白黒はっきりつけたがる県民性を生んでるのかもしれない。

『龍馬伝9,10話感想&名前に動物の漢字』に続く。
http://cost-off.seesaa.net/article/143092204.html

※画像は現在のサムネイルからクリックしていくと→最大化→画面サイズに切り替わります。

〜〜〜〜
関連記事:【2010年大河】龍馬伝キャスト発表【福山雅治】
http://cost-off.seesaa.net/article/123522208.html
まとめて読む→歴史&高知カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/2869212-1.html
歴史&高知(龍馬伝など)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-10.html

<同カテゴリー過去記事リンク>
CMツッコミ、『龍馬伝』1,2話感想(画像追加)
http://cost-off.seesaa.net/article/138129397.html
【2010年大河】龍馬伝キャスト発表【福山雅治】
http://cost-off.seesaa.net/article/123522208.html
『龍馬伝』主要キャストの扱われ方
http://cost-off.seesaa.net/article/146190664.html

龍馬伝11,12話感想「東洋と武市、容堂」
http://cost-off.seesaa.net/article/144434284.html
龍馬伝16,17回感想「武田海舟、ジョン万のトータス松本」&土佐弁
http://cost-off.seesaa.net/article/148500534.html
龍馬伝21回の感想「泰造の近藤勇」
http://cost-off.seesaa.net/article/151701763.html
龍馬伝23-24回の感想「泰造の近藤勇2&池田屋事件」
http://cost-off.seesaa.net/article/153262420.html

龍馬伝20-27回「土佐勤皇党弾圧その一」&年表1
http://cost-off.seesaa.net/article/155404495.html
龍馬伝28回感想「武市の夢・土佐勤皇党弾圧その二」
http://cost-off.seesaa.net/article/156757432.html

龍馬伝30,32,33回感想「主役を食う配役・伊勢谷の高杉晋作、泰造の近藤勇」
http://cost-off.seesaa.net/article/159672183.html
龍馬伝34,35,36,37回感想「大泉長次郎退場、薩長同盟〜寺田屋騒動、妙ににやけた西郷」
http://cost-off.seesaa.net/article/162404433.html
龍馬伝38,39,40回感想「霧島ハネムーン、小倉口の戦い、青木の後藤象二郎」
http://cost-off.seesaa.net/article/165264603.html
龍馬伝41回感想「さらば伊勢谷晋作」
http://cost-off.seesaa.net/article/165729086.html

龍馬伝関連「中岡慎太郎(前編)、天誅組の変」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-228.html
龍馬伝関連「中岡慎太郎(中編)、池田屋の変、野根山二十三士殉節」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-338.html

龍馬役&『竜馬におまかせ!』
http://cost-off.seesaa.net/article/65577479.html
『大河ドラマの釣り&龍馬伝&お龍写真』
http://cost-off.seesaa.net/article/105831130.html
『江口龍馬(新撰組!より)』
http://cost-off.seesaa.net/article/24169325.html

『くどいほどに龍馬』
http://cost-off.seesaa.net/article/26810222.html
『ジョン万次郎』
http://cost-off.seesaa.net/article/120717341.html
『幕末の人間ドラマベスト5』
http://cost-off.seesaa.net/article/136899351.html
TV雑記「水曜どうでしょう」ver.1.2
http://cost-off.seesaa.net/article/108615661.html


posted by コスト at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史&高知(龍馬伝など) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。