ノリピー保釈会見の翌日の18日。なんとか前日からの仕事は完了、午後からは上野・国立西洋美術館へ。
「古代ローマ帝国の遺産展」の仕事だったが、急に同僚に変わってもらったので(睡眠不足で厳しかったので)ナポリターノ・イタリア大統領夫妻が来るとは知らずに、
「大統領ってどこの大統領?イタリア?周辺の小国?」
って同業者に聞いたりした。
こっちは仕事なので場所取りもしていたが、警護のSPがうろうろし始め、大使やらも来始めたが、どれが大物かさっぱりわからない。やはりアメリカほどTVが取り上げないからだろう。
大統領の到着が遅れるとアナウンスが入り、やはりイタリアのお国柄だなと思う。ヨーロッパの中ではルーズな国民性。
通路側に場所取っていて、いよいよSP通路の警護のポジションに入り、アナウンスも到着を告げた。
そして拍手の中を大統領が開会式会場に入場。
目の前を大統領が通った!
しかし、俺も仕事でよく会う同業者の人も誰が大統領なのかわからず、
「どれが?」
と顔を見合わせたw
無論、撮れてなかった。写ってたのはSPの背中w
意外にも年がいってる大統領だった。大統領といえば、どうしてもオバマやアメリカの歴代大統領のイメージが強い。
イタリアを代表してのスピーチは駐日大使とかがやっていた。
なによりイタリア勢は全員何を着ててもやはりオシャレだった。

開会式でのイタリア勢、左端がイタリア共和国ジョルジョ・ナポリターノ大統領夫妻
そして、テープカットでも司会のイタリア語で「私が『どうぞ』と言いましたら切ってください」とのアナウンスも無視して、大統領はフライングでテープカット!
カメラマンの誰もが「えっ!?合図なかったよね、撮れた?撮れてない」と言い合ってる。
だってフラッシュとかチャージ待ちがあるから連射できないから、合図待ってたのに、大統領はいきなり切るんだもんなあw仕方ないなあ。
で、やっと終わったので玄関のクロークで荷物を出してもらって帰ろうとすると、
「ちょっと待ってください」
と、SPが俺をさえぎった。
なんだ?さっきの開会式で場所取り中に同業者の人と
「SP(日本人SP)ってわりに背はそんなに高くないよね。外人のほうがでかい人多いから盾にならないんじゃねえの?」
と身長173cmぐらいのSPのことを話してたのを聞かれてたのか?奥へ連れてかれるのか?
と勘ぐっていると、
「大統領がお帰りになるのでちょっと待ってください」
と、言われてホッとする。
てことは、目の前で撮れるチャンスだな。ナイス情報ありがとうSP☆

ナポリターノ大統領(中央の老人)、手前の背中はSP
帰りの玄関前で撮ることに成功。
結局、内覧会から3時間半以上かかって18時半に美術館を出た。
内覧会から間に待ち時間が1時間もあるんだもんなあ。場所取りからずっと立ちぱなっしできつかった。
同展は09年12月13日まで開催。
前日の日記は『如水会館(ver.2)』
http://cost-off.seesaa.net/article/128323171.html
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関連記事:『有名人との遭遇・清原和博』
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『星野仙一講演』
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『地獄の門(国立西洋美術館)』
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【目次】コラム・レポ目次T
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>フライング
これ、日本のお偉いさんがやったら叩かれるんだろな〜^^;
イタリアが共和国で大統領がいたのは
この時初めて知りました。
帰りのショットは本当に偶然でした^^
テープカットは観客は笑ってましたが、
カメラマンなど仕事の人は呆然どころじゃなかったですが、
憎めない人柄・年柄の大統領でした。
日本だと「空気読めないやつ」で、プ○チンなら「独裁者」
と言われてたでしょう。