2009年08月06日

昭和二十年八月六日午前八時十五分

 広島カープのファンだからというわけではないが、先日、中国新聞社(広島県の地元紙)の社長のスピーチを聞く機会があった。
 淡々と原爆の話していたが、帰り道に思い返すとすごい内容だった。

「まもなくあの忌まわしい原爆の日が巡ってきます。
 今から六十四年前の八月六日午前八時十五分、米軍のB29爆撃機エノラ・ゲイから投下された一発の原爆が広島の上空で炸裂し、一瞬にして私達の住んでいた広島の街は死の街と化しました。
 我が社もビルが全部破壊され、当時の社員の三分の一にあたる一一三人の尊い社員の命が失われました。
 新聞発行機能は壊滅的な状態となりましたが、生き残った社員が懸命に走り回って、三日後に朝日新聞社、毎日新聞社の応援をいただいて新聞発行にこぎつけました。
 以来、核兵器のない世界平和の確立を社是として、今日までノーモア・ヒロシマの平和報道に全力を挙げています」

 原爆で本社ビルが完全に破壊され、三分の一の社員が死んで、それでも原爆の投下後の街で三日後には新聞を発行したというのだ。
 普通、逃げるだろう・・。新聞や仕事どころじゃないだろう。戦前の日本人てすごいな。
 原爆資料館と『はだしのゲン』ぐらいの知識しかないが、地獄という表現がそっくり当てはまる現実があるとしたら、それは原爆投下後のヒロシマ、ナガサキであろう。

 Wiki「中国新聞社」には、
「原爆や平和に関することにも高い評価を得ている。しかし、これに対して「多くの記事が平和関連ばかりである」や「中立的な姿勢が保たれていない」といった批判が一時期同紙の読者投稿欄に多く載ったことがある」
 との記述があるが、中国新聞社の歴史を考えれば平和関連の記事が多くなるのも必然であり、使命というのもうなづける。

参照:Wiki「中国新聞社」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E6%96%B0%E8%81%9E

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関連記事:『はだしのゲンの作者』
http://cost-off.seesaa.net/article/107313754.html
『知覧特攻平和会館(語り部編)』
http://cost-off.seesaa.net/article/103531105.html
『なでしこ隊』
http://cost-off.seesaa.net/article/106812060.html
『生まれたときから「妖怪」だった』
http://cost-off.seesaa.net/article/108137202.html
『2007夏・沖縄旅行[34]コザの街その5ヒストリート』
http://cost-off.seesaa.net/article/88167157.html


posted by コスト at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | コラム・レポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
貴重な体験をされたのですね。
競合する他紙が、互いの利益のために協力というのは聞きますが、こういう応援をしてくれたというのがビックリです。
新聞の中立性って、考えると難しいですよね。
公器ですから中立は大事でしょうが、尊い社是を強調することが「中立でない」と言われるなら、それは仕方のないことかと思いました。
Posted by とり at 2009年08月06日 07:43
とりさん、コメントありがとうございます。
新聞社はシェア争いが激しいですから、
応援があったという話には驚きました
中立性云々は、人のそれぞれ基準も違うし、
読者のニーズにある程度内容は合わせてるものですから
一概にどうこうは言えないですが、
批判もちゃんと無視せずに、自分とこの投稿欄に載せるという姿勢は、
ちゃんと中立性があると思いますよ
Posted by コスト at 2009年08月06日 20:01
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