2009年06月02日

ジョン万次郎(ver.1.1)

 間寛平のアースマラソンの番組を見ると、幕末のジョン万次郎のイメージが浮かんだ。
 間寛平とジョン万次郎は出身地が近い。ともに高知県で、宿毛市と土佐清水市。

<ジョン万次郎の軌跡>
文政10年(1827年)、幕末土佐の漁師に生まれる

天保12年(1841年)、漁に出て漁師仲間と共に遭難し、漂流後、奇跡的に太平洋に浮かぶ無人島の鳥島に漂着して143日間生活する。
(ロビンソン・クルーソーw)

そこでアメリカの捕鯨船に仲間と共に救助される。
日本はその頃鎖国していたため、漂流者のうち年配の者達は寄港先のハワイで降ろされるが、船長のホイットフィールドに気に入られた万次郎は本人の希望からそのまま一緒に航海に出る。
この時、船名にちなみジョン・マン(John Mung)の愛称をアメリカ人からつけられた。

同年、アメリカ本土に渡る。
万次郎は、ホイットフィールド船長の養子となって一緒に暮らし、学校で英語、数学、測量、航海術、造船技術などを学ぶ。
(日本人で初めて英語を学んだとの説がある)
卒業後は捕鯨船に乗り組む道を選び、やがて船員達の投票により副船長に選ばれた。

数年間は、近代捕鯨の捕鯨船員として生活する。

日本に帰る事を決意し、帰国の資金を得るため、ゴールドラッシュであったカルフォルニアへ渡り、金鉱にて金を採掘する職に就く。
(日本人で唯一明治維新前にゴールドラッシュに参加w
おそらく作業服であったジーンズをはいたと思われる)

金鉱で得た資金によって、船を購入し、ハワイに寄港して土佐の漁師仲間と再会し、共に日本へ向け出航した。

嘉永4年(1851年)、 琉球(薩摩支配下)に小船で上陸する。
(直接日本に行くと鎖国令で死罪となるため)

尋問を受け、薩摩本土に送られた。

海外から鎖国の日本へ帰国した万次郎達は、薩摩藩や江戸幕府の長崎奉行所などで長期間尋問を受けるが、その際に薩摩藩主・島津斉彬がその英語・造船知識に注目した。
これが縁で薩摩藩の洋学校(開成所)で英語の講師をする。
(2008年NHK大河ドラマ『篤姫』ではこのあたりで登場したらしい。役者は勝地涼。)

嘉永6年(1853年)、帰国から約2年後に何とか土佐に帰ることができた。

当時ペリーの来航によって幕府はアメリカの知識を必要としていたことから、幕府に召聘され江戸へ行き直参の旗本となる。
この際、生れ故郷の地名を取って「中濱」の姓が授けられた。
英会話書『日米対話捷径』の執筆、『ボーディッチ航海術書』の翻訳、造船の指揮、講演、通訳、船の買付など精力的に働く。
藩校「教授館」の教授に任命されるが、やがて野に下された(役職を離れ庶民に戻る)。

万延元年(1860年)、日米修好通商条約の批准書を交換するための遣米使節団の一人として、咸臨丸に乗ってアメリカに渡る。
船長の勝海舟が船酔いだったため、万次郎は彼に代って船内の秩序保持に努めた。
アメリカで恩人ホイットフィールドと再会し、身に着けていた日本刀を贈った。

明治維新(1868年)後、開成学校(現・東京大学)の教授に任命される。

明治3年(1870年)、普仏戦争視察団として欧州へ派遣される。帰国後に脳溢血を起こし、以後は静かに暮らす。政治家になるよう誘われたが、教育者としての道を選んだ。

明治31年(1898年)、71歳に死去。今は雑司ヶ谷霊園で眠る。

 龍馬は世界の海援隊として海外に行く前に京都で中岡慎太郎とともに暗殺されたが、ジョン万次郎は同じ時代に同じ国(土佐)に生まれてめちゃめちゃ移動しまくってるw
まとめると、
 土佐→無人島(鳥島)→ハワイ→アメリカ→カルフォルニア→ハワイ→琉球→薩摩→長崎→土佐→江戸→アメリカ→東京→ヨーロッパ→東京
となる。

 龍馬とは土佐に帰国した時などに面識があっただろうとされている。
ちなみに高知の中央の桂浜には龍馬像が、西の足摺岬にはジョン万次郎の像、東の室戸岬には中岡慎太郎の像がある。
 龍馬と中岡慎太郎が幕末の志士であるのに対して、ジョン万次郎は経歴は違えども像の大きさなどからして前の二人と同様に評価されている。

〜〜〜〜
参照:Wiki「ジョン万次郎」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E4%B8%87%E6%AC%A1%E9%83%8E
関連記事:『好きな日本人・南方熊楠』
http://cost-off.seesaa.net/article/77474271.html
龍馬役&『竜馬におまかせ!』
http://cost-off.seesaa.net/article/65577479.html
『絵金の屏風絵』
http://cost-off.seesaa.net/article/111039493.html
歴史高知・カテゴリー
http://cost-off.seesaa.net/category/2869212-1.html


posted by コスト at 22:43| Comment(6) | TrackBack(0) | 歴史&高知(龍馬伝など) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
波乱万丈の一言では語れない人生ですね。
コストさんご指摘の通り、移動距離がすごい!
Posted by とり at 2009年06月04日 07:21
とりさん、コメントありがとうございます。
幕末の激動期のちょっと前に
難破、漂流、鎖国政策で帰れない、などの条件がったにせよ、
寺子屋程度の教育しか受けてないのに
ハワイに残る仲間と別れてアグレッシブにアメリカに渡り、
その後、ゴールドラッシュで金ためて船を買い、ハワイー琉球経由で
命がけで帰国しょうとする意志には驚かされました。
その後も、咸臨丸で再びアメリカ、さらにヨーロッパと
漁師の家に生まれてこれだけ波乱万丈に生きた人もそういないと思います^^
移動距離は、明治の南方熊楠の移動に匹敵しますが、維新前(鎖国時)なんでもっと難しいと思います。
Posted by コスト at 2009年06月04日 21:23
勉強になりました!"篤姫"ではじめてこの人物をしりました、坂本龍馬に負けないぐらい多彩な人生の持ち主ですね。
Posted by Cenn at 2009年06月06日 03:14
Cennさん、コメントありがとうございます。
『篤姫』で知ったんですか、今はネットもあるし台湾でも見れる時代なんですね。
幕末とか歴史物もわかるんですか、
幕末物は、日本人でも内容がわかりづらいって敬遠する人多いんですよ。

龍馬は幕末物ではほぼ100%出るんですが、
ジョン万次郎は同時代でもあまり政治的に活躍してないせいか、
めったに出てこないので紹介しました。
伝記など読むと幕末の人間としては異色で面白いです^^
ただ、『篤姫』の登場した回は見逃しましたw
(関連記事:『大河ドラマの釣り&龍馬伝』
http://cost-off.seesaa.net/article/105831130.html
Posted by コスト at 2009年06月06日 14:36
『篤姫』は正式に台湾で放送しましたよ。^^
大河ドラマはときどきまるごと放送します、台湾。
メインはやっぱり普通のドラマだけど、今回『篤姫』の反応はすごくよくて、『天地人』も来年放送するかもしれないですね。
Posted by Cenn at 2009年06月07日 01:40
>Cennさん レスありがとうございます。
台湾での『篤姫』の放送を検索しましたら、
今年に入って放映されているとでました。
大河ドラマは『利家とまつ』はアジア各国で放送したというニュースが
ありましたが、『篤姫』もされてるんですね^^
『篤姫』より『天地人』のほうが面白いので、
来年放送があれば観てください。
ちなみに2010年の大河は福山雅治主演の『龍馬伝』です。
Posted by コスト at 2009年06月07日 19:24
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