2009年04月03日

Mさん話「視聴率・弐」

Mさん話「視聴率・壱」(http://cost-off.seesaa.net/article/116620802.html)のつづき。


     Mさん話「視聴率・弐」

「でも見たい番組が重なったら、より好きなほうを録画するってダウンタウンの松本も言ってましたけど、何度も繰り返し観たいほうを録画しますから録画率も評価されてもいいと思いますけど、CM飛ばすから基準にならないか・・、結局昔っからの視聴率が基準になるって、う〜ん・・。
 受験ですらスポーツ推薦とか一芸入試だとか、帰国子女枠や社会人枠とか色々増えてるのにTV界って視聴率だけなんですか?」

「視聴率だろうね。ほかに基準になってるの聞いたことないでしょ?
 だから局のプロデューサーが、視聴率のモニター世帯に自分の番組見るように金渡して事件になったりするんだよ。」
「えっ、そんな事件あったんですか?」
「あったよ。5年ぐらい前に、日テレだったかな?けっこうニュースになってたよ。」
「でもよく調査世帯がわかりましたね?」
「そんなの探偵とかの調査会社に頼めば簡単に調べてくれるよw」
「あ、調査会社か。そうか、全部の世帯わからなくてもいいわけだし、調べればわかるか。
 でも、金渡しても本当に見たかどうかはわからないし、見なくてもバレないんじゃないですかw
 確認できない以上、本当に見てくれてるかもわからないですね。」

「だから視聴率なんて元々あやしいんだよw
 操作しようと思えばいくらでもできるじゃない?数字だからね。」
「そうですね。これまでバレなかっただけで、過去に同じようなことをやってた人もいたと思いますよ。」
2003年に11月に「日テレ視聴率操作事件」が発覚し、問題のプロデューサーは懲戒解雇された。

「そんな事件もあって視聴率だけが基準ってのはおかしいって気づいてるのに、TV局行ったら「祝☆20%突破!!」って垂れ幕があったりするからね。」
「ドラマとかでよく見ますけど、垂れ幕は本当だったんですねw」
「ほんとだよw高視聴率の番組名の下に(紙で作った)花をつけたり、選挙の当選みたいな光景があるよ。」

「でも、昔から視聴率がいい=番組(作品)として素晴らしいは限らないってのは言われてますよね?
 放送時の視聴率悪くてもDVDとか再放送で人気が出て、続編や映画ができた作品も多いですよ。『トリック』や『木更津キャッツアイ』とかもそうですし、1stガンダムも視聴率悪くて打ち切りされてて今年30周年ですよ。
 あと自然や野生生物、世界遺産、歴史、教育用番組なんかも視聴率取れなくても、いい作品や必要な番組ってのは多いですよ。」

「うん、視聴率と作品の出来や中身とは必ずしも一致しないね。
 視聴率は番組の中身を見て評価してるわけじゃないからね。
 でも、芸能人やタレントにとっては毎分の視聴率が出るから、それでタレントの評価がわかるから意味はあるんだよ。
 嫌だったらチャンネル変えられて下がるし、良いと上がるからまたあいつ呼ぼうってことになるからね。」

「ああ、よく「あいつが出ると毎分上がる」とか「あいつは数字持ってる」とか言いますね。
 でも、去年(2008年)の紅白では、羞恥心のところが50%近く出たってなってましたけど、あれはワールドカップやオリンピックと同じで、その時に生で見ないと楽しめないって物だからですよ。
 裏番組のダウンタウンの(ガキの使い)「笑ってはいけない新聞社」が、15%だったからって内容的に紅白に負けてるとは思わないですよ。
 どうみても「笑ってはいけない」のほうは録画してて、後でゆっくり観たに決まってますよ。」

「TV局も20%突破!って垂れ幕やっても、これだけで番組の評価を決めるのはおかしいって思ってると思うよ。
 だけど評価基準が視聴率しかないから、視聴率が高い=いい番組ってなって、CM枠も高く売れてスポンサーも多くつくってなるからやってるんだよ。
 おかしいとみんなわかってる、でも基準が視聴率しかないんだから、それを無視してはやれないだろうね。
 いい番組だからって視聴率無視して作って、CMも売れないスポンサーもつかないってなると企業として成立しないからね。」

「となると、質のいい内容の番組や長いスパンで見た良質な作品を作るよりも、今視聴率を取れる物を作るって方に走っちゃいますよね。」
「だから「視聴率主義の弊害」とかもうだいぶ前から言われてるよw」

    「視聴率・参」につづく
http://cost-off.seesaa.net/article/117772707.html

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関連記事:Mさん話「視聴率・肆(四)」
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この記事へのコメント
またまた面白かったです!
日テレ視聴率操作事件のこと、初めて知りました。
こういうことが起こりかねないからモニター世帯は絶対秘密なんですね。それから視聴率のリサーチ会社が複数あることも意味があるんだと思いました。

衝撃的なオチを最初に見せて引っ張る演出(しかもしばしば誤解を与えかねない手法で)とか、視聴率至上主義の弊害はずっと気になってました。
業界人の方でも今のところ他のうまい基準がないから視聴率を使って判断せざるを得ないんですね。
視聴率のおかげで特定のタレントの評価をしているというのも新鮮でした。

続きの参を正座して待ちます^^
Posted by とり at 2009年04月04日 07:59
とりさん、コメントありがとうございます。
 この視聴率の話は、その参以降にも書くんですが、製作現場や将来的な問題にもかかってきて、正月の話題の中で一番興味深かった話です。
 なかなかTV関係の仕事をしてないと話題には上がりませんが、聞いててすごく面白かったですよ。

>日テレの事件 僕も聞くまですっかり忘れてましたが、
検索するとニュースが出てきますので、当時は相当話題になったと思います。

 漫画の亀有の両さんがモニター世帯に当たって
テレビ局プロデューサーに視聴率世帯だが買わないか?
と持ちかけて儲けようとする話がありましたが、
現実でも同じことがやってたので笑いましたw

 受験も同じように基準が一つしかないと言われてますが、
アメリカなど国土が広い場合(国内で時差がある)、
アラスカ地域の人は同じ問題で受験すると不利なので、
知識ではなく思考力を問う問題で受験できると聞いたことがあります。

 評価基準は考えようによってはあるとは思いますが、TVの現行は視聴率だけみたいですね。
 でも、タレントはチャンネル変えられるというわかりやすい結果が出るので、判断基準としては有効なんでしょうw
Posted by コスト at 2009年04月04日 22:10
視聴率に関して言うと、結構もう実体と乖離している部分があるんですけど、テレビ側は気付いてない見たいですね。
最近「続きはwebで」ってCM増えてきてますけど、
企業側がテレビでの広告の効果に疑問を持ち始めているそうです。
テレビでの宣伝を最小限にして、webと販促に金をかけたほうが、費用対効果では上だと言うのが企業側に浸透してきて、昨今の経済情勢でテレビをシビアに見るようになってきているのです。
例えば、企業側は個人視聴率を重視したいのですが、
テレビ側は世帯視聴率を重んじていて、世帯だとM3・F3の区分となる50歳以上がじつにサンプルの半分強を占めていて、若者層をターゲットとしたい企業にはそっぽを向かれつつある訳です。
たぶんこうした動きはこれからも進んで、テレビが気付いた時には手遅れになってそうですが。
Posted by とけい at 2009年04月09日 01:51
とけいさん、初めまして。
管理人のコストです。
言われてみれば「続きはwebで」というのは、ネットが普及してからできたCM形態ですね。
企業は「個人視聴率」重視、
TV局は「世帯視聴率」重視
なんですか、なるほど。

確かにネットの普及で、従来のTVや新聞などの媒体でのCMにかける費用は減ってきているとよく耳にします。
その裏にはこういう事情があったんですね。
僕は視聴率や広告分野は詳しくないので勉強になります。
コメントありがとうございました。
Posted by コスト at 2009年04月09日 22:48
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