2008年11月03日

キモト伝説3「彼は使えるよぉ」

  キモト伝説3「彼は使えるよぉ」

 S川とキモト話をした後、ある講義で隣にキモトが座った。これがうわさの?と思い、講義が終わってから俺は話しかけた。
俺 「キモト君、いつもY岡君達と仲いいよね?」
 このY岡君は、九州勢で固められたクラスの中で九州外から来てるのは俺とY岡だけだったので、関西弁で話せる俺とは仲が良かった。
 というより、Y岡君は誰にも優しい人で困ってる人にはレポートを貸すし、スポーツ大会のソフトボールでは鉄壁のショートでアウトの半分を取り、さらにサッカーまでこなすし、さらに在学中に環境計量士の資格まで取るという、体力、知力、人格に優れた人物だった。つまり誰とも仲が良く、好かれていた。

それに対してキモトは、
「うん、彼は使えるよぉ。」
と、謎の発言をした。
俺は一瞬意味がわからず、
「・・あ、うん。Y岡君は優秀だよね。大阪からわざわざ熊本まで来るだけあるよね。
 キモト君は地元だよね、友達とか多くていいよね?」
「う〜ん・・、僕は人と交わりたいんだよ〜。」
なぜかキモトはスローな口調で、さっきまで大勢の中で講義を受けていたのに山奥で一人で修行してる仙人のようなことを言い出した。
 ますます俺は意味がわからず、二の句が継げなくなっていると、
「○○君は、家にパソコン持っているの?」
「あぁ、持ってるよ。」
「じゃあ、これから行ってプリンター使わせてほしいんだけど」
「いや、PCはあるけどプリンタは持ってないよ。」
「えっ?パソコン持ってるのにプリンタ持ってないって変じゃない?」
「だって普通別売りだよ。モニターとデスクトップ買ったら金無くなったし、ネットもつないでないよ。どうせ学校に情報処理室でネットもプリンタもあるし。」
「(怪しむ声で)ふ〜ん、レポートは手書きなの?」
「まだ手書きのほうが早いし、分析化学とかワープロじゃ打ちづらい式あるからね。」
「ふ〜ん・・、じゃまた。」
プリンタはないと言った途端に、キモトは急に興味がなくなったように会話を打ち切りさっさと去って行った。

 この話をS川に話した。
「やっぱ、あいつちょっと変やろw」
「いくつかわけわからん事言ってたけど、人と交わりたいってなんだ?
 さっきまで教室でみんなといただろうに。」
「あいつ前に、親がエ○○の○人とかいう宗教に入ってたとか言うとったばい。それで教義で色々制約があったんじゃなかと?」
「エ○○の○人って、あの親が教義で輸血を拒否して子供を死なせた宗教か?あれ胡散臭いぜ。」
「それたい。他にも体育で剣道したら駄目とかあるばい。高校の知り合いが小さい頃親が染まっとって、そいつは嫌やけんやめたけどひどかったって話聞いたことがあるたい。」
「剣道が駄目?なんでだ?輸血はなんとなく避妊拒否とかの感覚なんだろうけど。剣道が駄目って変な教義だな。」
「たぶん、人を攻撃するのが駄目とかそんなんたい。それで体育の授業出んけん、退学になったのは不当だとか言って裁判起こしとうよ。」
「それ結果どうなった?」
「剣道は駄目なら、レポートとかで単位を出す処置をすべきだってことで、学校側の負けたい。だからもう教師もエ○○です、体育出ませんって言ったら裁判で負けるけん、かかわらんのやと思うたい。」
「まあ、そうだろうなあ。宗教の教義って言われたらなあ、信仰の自由はあるわけだしな。それで、人交わりたいってことか。どんだけさぼってたんだよw」
「てゆーか、それだけじゃないと思うね。あいつ、友達おらんやったと思うばい。」
「そういえば、○○君に「キモト君って今日なんか変だね」って聞いたら。「いつも変だよ」って返されたよw」
「もうみんなわかっとうねww」

「しかし、Y岡を「彼は使えるよぉ」ってひどかねw散々世話になってるのに。」
「やろ?よく考えたらさ、かなり下に見てるたいw
 Y岡君が仲間に入れてやらんかったら、あいつ昼飯とか一人たい?
 それでもN尾君みたいに颯爽と一人で家で食べて戻ってくるなんてあいつできんやろうし。上から目線で「使えるよぉ」ってのはなあ。」
「なんか、あいつ友達を利用できるかできんかで見てるんだよ。
 ○○さん(俺の名前)もプリンタ持ってて貸したら「使える奴」って思ったかもしれんよwでも持ってないけん、使えないやつってことで去っていったってことばいw」
「たぶん、それだなあ。だって俺もあの後予定あるし、持っててもなんで使わさなきゃならんのよ?たいして親しくもないし、ちょっと世間話しただけなのに。大体、情報室にもプリンタあるし、自分が持ってないのに人が持ってないのを怪しむって変だろ。」
「キモトにしたら、おっ、この僕に興味を持って近づいてきたな、使えるかな?って忠誠心をはかろうとしたんじゃ?(笑)
 普段はY岡君がなんでも貸してくれるから、「Y岡君は僕をわかっている。使える」とか思ってるたいw」
「おいおい、誰もあいつの配下になんか入らんよwY岡君は誰でもウェルカムなだけだからな。」

「あいつ、友達をアイテムか何かと思ってとるみたいやけん、一回言ってやったことがあるたい。
 前にS川が保健管理センター(ホケカンセンター)前で、
「ねぇねぇ。キモト君には友達っているの?」
「ん?Y岡君とか長尾君とかいるよ」
「それはクラスメートでしょ。
 クラスがたまたま一緒になったから口きいてるだけで、ほんとの友達じゃないよ。
 キモト君ってY岡君のことを「使える」とかいってるらしいけど、友達をロールプレイングゲームのアイテムか何かと思ってるんじゃない?
「そんなことないよ・・。」
と言って話の途中でその場から去ろうとするキモト。
 話はまだ終わってないし、都合の悪いことから目をそむける態度にS川は、
「おまえ、ほんとは友達おらんっちゃろう?」
んーっ!そんなこと言うもんじゃないでしょ!!」
 キモトは突如激高し、ホケカン前で周りに通行人がいるにもかかわらず大声で怒鳴ってきた。
 S川が普通に話してていきなりの激高にきょとんとしていると、キモトはフーフーッといいながら、ホケカンセンターへ入っていった。

 それを聞いて俺大爆笑wwS川の「んーっ!」の真似が絶品で、口を閉じて顔に血を貯めて赤くなって言うのだ(笑)
「それでどうした?」
「もうなんかかわいそうになって、追跡せんかったばいw
 たぶん、アイツ普段から血圧とか計ってるとか言うとったけん、中で血圧検査でもしたんじゃ?」
興奮したから血圧が!血圧が!ってかwwもうどこまでネタなんだよw
 でも、人間ほんとの事言われるとキレるってのはほんとだな(笑)。」
「別に普通に話してたのに、図星やったせいか、んーっ!ばいww
 あいつ、ほんとに友達おらんかったみたいばいw」

  キモト伝説3-1「図書館の地下」につづく。
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キモト伝説「ノーベル賞2個取る!」
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キモト伝説2「ドイツ語の単位」
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キモト伝説4「うぃんうぃ〜ん」
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【目次】コラム人物編目次part1
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posted by コスト at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 変人話(キモト伝説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>「彼は使えるよぉ」
ドコの会社の上司ですか?(☆Д☆)
Posted by とり at 2008年11月06日 07:25
>とりさん まさしく(笑)
たぶん、彼は人と交わってないので隔絶社会にいたので、言葉のチョイスを間違えたのかもしれないと思ったんですが、
それが大学時代の数年間を通してずっとこんな調子なので、常に上から目線だったりするので、S川と俺は周囲が放置するなか、どんどんツッコミを入れていくことになります。
たぶん、彼にはとっては俺達は「反逆者」「レジスタンス」と思われていたと思いますw
Posted by コスト at 2008年11月06日 19:43
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