2011年10月31日

【新ブログ更新】『普通日記2011/10/31、マツタケ泥棒のニュース』「ロバート・キャパ その青春」

新ブログのコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に記事をアップ。

『普通日記2011/10/31、マツタケ泥棒のニュース』
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-171.html

「ロバート・キャパ その青春」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-167.html
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2011年10月30日

Mさん話「失われる技術・撮取り2、セルアニメ」(コメント転載)

 このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。新ブログの少し読みづらいので。コメントは新ブログのほうにあります。
〜〜
Mさん話「失われる技術・撮取り」の続き。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-160.html


     Mさん話「失われる技術・撮取り2、セルアニメ」

「デジタルだと全部をスキャナーしてパソコンでやるんだけど、セルは1秒8コマで撮るから、1秒撮るのにセル8回を入れ替えて撮るんだよ。だから、30分の1本撮影するのに1週間ぐらいは撮取りのスケジュールがいるんだよ」

「1枚ごとに入れ替えて撮るんですか?機械でまとめてコピー機に流すみたいにまとめて撮るんじゃなくて一枚ごとになんですか?」

「そうだよ。一枚カシャってカメラで撮って、一枚入れ替えてまたカシャってのを8回やって放送だと1秒になるんだよ。
 だから、1分撮るのに60秒×8コマ=480回で、30分作品でCMとオープニング、エンディングを以外の本編を約20分としても、480回×20分=960回。
 だいたい1000回ぐらいはセルを一枚一枚指示見て撮影しないといけないし、目が光るような特殊効果を入れるなら、そのカットのセル一枚ごとに毎回位置を合わせて特殊効果のセルを重ねて撮らないといけないから、セルはものすごく大変だったんだよ」

「でも、1秒は24コマってのを聞いたことありますけど」

「実写の映画だとそうだけど、アニメの1秒8コマというのは、24コマだとセルがかかりすぎるから日本で予算を節約するためにから始まったんだよ。手塚治虫がテレビで『鉄腕アトム』だったかな?アトムを作る時にどのぐらいまでなら減らせるかって、色々試して1秒8コマなら変じゃないってことで8コマになったんだよ。
 今はもう口パクにせよ1秒8コマのほうが見る側も慣れちゃってるからね」

「初めて知りましたよ。元は節約のためだったのに、今は主流になったんですねw」

Wiki「セルアニメ」によると、
「映画は毎秒24コマで撮影される。毎秒12コマ未満では、画像の切り替わりに気づいてしまうが、日本のテレビアニメは毎秒8コマが主流。1秒あたり8枚のセル画、3コマ/1枚のセル画で撮影される。テレビアニメ『鉄腕アトム』制作を指揮した手塚治虫が、制作費や制作時間を削減するために採用した」
とあり、

Wiki「アニメの歴史」によると、
「手塚治虫がテレビ局にアニメの制作費を低く提示したため、現在に至るまでアニメ業界は低予算に苦しめられることになるが、日本のアニメ制作では、バンクシステムや止め絵の多用といった単なるリミテッドアニメを越えた独自の工夫が発明された。
 また、放送本数の増加、価格的な国際競争力、金目当てではない作家の養成、絵の荒さを補う質の高い脚本、といった低予算だからこそ得られた利益も数多い。黎明期から多くのアニメスタジオが設立され、数多くのアニメが製作されたのも、新規参入に莫大な資本が必要無かったためである。一定の人気を得られるアニメが低予算で制作出来るので、テレビ局はアニメを次々と発注し、アニメ番組で使われる題材も更に豊富になっていった」
とある。

参照:Wiki「セルアニメ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1
参照:Wiki「アニメの歴史」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

 ちなみに1秒24コマのアニメをフルアニメーションといい、フランス制作のアニメ映画『王と鳥』などはフルアニメーション」で制作され、毎秒24コマを1コマづつ作画されている。
 以前、Mさんから「『王と鳥』(『やぶにらみの暴君』)は、1秒24コマで作ってるからすごくなめらかな動きをしている」という話を聞いたが、その代わり、お国柄なのか上映時間は87分なのに制作期間は4年以上かかっている。
参照;Wiki「王と鳥」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E3%81%A8%E9%B3%A5

「あと、セルで色ミスがあるとデジタルだとクリックで直せば済むけど、セルは塗り直しをしないといけないからそのセルを制作スタジオに持って行って作業しないといけないから時間も断然かかる。
 一ケ所でも塗り直しがあって直してないとやっぱりわかるし、アニメーターは誰がそのセルを描いたかはクレジット見てもわからないけど、色ミスは演出の責任だから、
 『この色ミスを見落としてる演出は誰だ?』『あいつ、こんなミスにも気づかなかったのか』って演出の責任になる。演出は名前が一人だから絶対にわかるからね。

 それ以前に色がおかしいとすぐ気づかれるし、みっともないじゃない。誰が見てもおかしいんだから。チェックすればわかることなんだし、でも、気づいても塗り直す時間が間に合わないことがあるんだよ。
 しかも、難しい重要なシーンほど絵も描くの大変だから上がってくるのが遅くなる、そうなると最後の二日にドッとまとめてセルが上がってくる時に色ミスがあったりするからよけいに大変なんだ」

「あー、そうでしたね。動画とか原画はクレジットで名前がずらーっと出てもどのカットを担当したかはわからないんですよね。
 デジタルだと彩色はパソコンでやって、直すのも確かに簡単そうですね。写真もデジタルだとフォトショップで素人でも加工できるし。
 旧ビックリマンだったか、何かのオープニング(OP)でキャラの眉毛と髪の色が違うはずなのに、同じ色で塗っているのがあって毎回違和感覚えてましたよ。本編だとちゃんと別の色になってるのになんで直さないんだ?って」

「OPは毎回見るからよけいに気づかれるんだよね。でも、一回OK出して放送した後で撮り直しってなると、また撮影スタジオ借りたりする費用かかるからなかなかできないんだよ。1カットの1ケ所だけ間違ってても撮り直しでもスタジオ使う場合は1本いくらだから」

「声優が台詞少なくても、野沢雅子(1936年生まれ、75歳!)が一人三役をしてたドラゴンボールでもギャラは1本分だったというシステムですねw」

「1本の撮影の料金だから放送前ならまだ撮り直しできるけど、撮影所のほうは新規の使用料発生しないから、後でまだ放送前だからって何度も撮り直しするってのは、撮影所にしたらお金にならないからあまりやりたがらなかったって事情もあるんだよ」

    つづく

<追加コメント欄を新ブログの同記事から転載>


 こんばんは。今回も楽しく読ませていただきました。「フルアニメーション(以下、フル)」と「リミテッドアニメーション(以下、リミテッド)」のお話ですか…。いやあ、難しい。私の半端な知識でものを言うと、大恥をかくのは必至ですね(汗)。

 まずは手塚治虫さんの功罪ですが、これはアニメの評論家やファンのあいだでも延々と論争が続いていますね。詳細を書くととんでもない長文になってしまうので、お叱りを受けることを覚悟して素人感覚でざっくりまとめると、要は「手塚さんが安価でアニメを作ったからこそ、日本独自のアニメ文化が発展したのだ」対「いや、手塚さんが安価で作ったばっかりに、いまだに劣悪な環境で作らざるを得ないんだ」という図式ですよね。

 フルの旗手ともいえる宮崎駿さんなどは、手塚さんの存在の大きさと功績を認めながらもかなり辛辣な批判をしていて、大きな反響を呼びました。

 私がコストさんの記事を読んで考えたことは、日本のアニメでフルとリミテッドを考えると、スタジオジブリ作品とガンダムシリーズ作品に集約できるなあ、ということです(ジブリ作品も厳密にはフルではないとする指摘もあるが、ここではフルと定義する)。

 技術的・芸術的・産業的に完成の域に達したフルのジブリに対して、限られた動画枚数でおもちゃの宣伝フィルムと揶揄されながらも至高のエンタメに昇華したリミテッドのガンダム。

 そのガンダムの生みの親である富野由悠季さんが、自らを「テレビマンガ屋」と自虐しながら、宮崎さんへの畏敬と対抗心をもって「映画監督」ならんと戦う歴史はそのままリミテッドの発展の歴史のように思えます。

 かつて圧倒的な完成度を誇ったフルのディズニー作品が、その莫大な制作費ゆえに競争相手がいなくなり、市場が閉塞してしまったところに、低予算のリミテッドがまったく異なる表現方法を生み出して風穴を開けたように、日本のアニメ文化もフルとリミテッドが競い合うことで発展したということですね。

……とまあ、このへんでボロが出ないうちに逃げます(笑)。本来こういう話は「TOMINOSUKI/富野愛好病」さんの得意分野ですからね。それと色(指定)ミスで思い出しましたが、「機動戦士Ζガンダム」のクワトロ・バジーナの制服がノースリーブなのは腕部分を赤く塗る色指定を忘れたから、という話を聞いたことがあります。本当かどうかは知りませんが(笑)。では、続きを楽しみにしています。
2011/11/01 00:29 | Randal

Randalさん、紹介リンクとコメントでの補足ありがとうございます^^

>私の半端な知識で
いやあ、僕も知識は0ですからw
ただ、記事の10倍ぐらいは実際はMさんは話してくれてて、それも素人でもわかるような説明してくれているので、多少はわかったような感じです。
 でも、ブログを読むのも一般の素人の人のほうが多いのと、コメントで補足になってるので助かりますm(__)m

>手塚治虫さんの功罪
 これは記事の参照にあるWiki「アニメの歴史」の「少ない制作費」の項目に書かれてて長いんですが、引用すると

「手塚は「(一本につき)五十万で売って。それ以上高くしないでください。それ(くらい低価格)なら他でつくれないでしょ」と指示、
「手塚さんはテレビアニメを独占するつもりだったのかどうか。萬年社は『安すぎる』と、手塚さんに内緒で百五十万円を虫プロに払っていました。実際は制作費がいくらなんて、どうでもよかった。ロイヤリティーが日銭で何百万円と入ってきたんですから。」 (虫プロ・元営業部次長・須藤将三)
この時の価格が業界での標準となったため、現在に至るまでアニメ業界は低予算に苦しめられることになる」

とあるので、やはり当時から制作費の設定が安すぎたのは事実ですね。

>宮崎駿さんの批判
これもWiki「宮崎駿」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E9%A7%BF
の「手塚治虫の評価」の項目で書かれていて引用すると

「アニメーションに携わる人間の立場から、アニメーション作家としての手塚が日本のアニメーション史に残した影響に批判を加えた。
特にテレビアニメーション草創期に、手塚が市場優位性を確立させるため、『鉄腕アトム』など自ら経営する虫プロダクションの制作番組を原価を割り込むほどの低価格で売り込んだことが、現在に至るまで日本のアニメーション製作費が極めて低く抑えられる要因となったとして批判した。
東映入社以来、映画アニメに携わっていた宮崎も低賃金、非人間的労働環境がまかり通っていたTVアニメの方に回され、そこから映画アニメ専門の世界に移るまでには長い期間を要した」

 これで僕も知りました。
本文に引用すると、引用のほうが長くなるのでカットしてましたが、ちょうどいいコメントをRandalさんがくれたのでタイムリーに引用できました^^

>おもちゃの宣伝フィルムと揶揄されながらも至高のエンタメに昇華
 ジブリとガンダムって対極の作りをしていたんですね!
同じアニメの土俵でありながら、フルとリミテッドに分かれたとは、まったく気づかなかったです、普通に観客として面白いかどうかしか意識してなかったです^^;

>テレビマンガ屋と自虐
 へー、そうなんですかぁ。映画監督とはこれも対比の対場ですね。
どうも富野監督のイメージが『ガンダム創世』(大和田秀樹著)に上書きされてるので、自虐というか、予算やスケジュールの注文どおりにアニメを作る職人っぽいイメージもあったので。

>「TOMINOSUKI/富野愛好病」さん
 台湾のkaito2198さんのことですね。この新ブログからリンクを張ってますが、
最近のkaito2198さんの記事の『機動戦士ガンダム』第1話に見る映像の原則』
http://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-1043.html
は、1stガンダム第一話の分析でオススメです。
僕は、富野監督は意識せずそれをやっていたようにも思うのですが、非常にわかりやすい分析記事です。

>クワトロ・バジーナの制服
これも初耳でしたw
2011/11/01 19:51 | コスト


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関連記事:Mさん話「アニメーターと演出」
http://cost-off.seesaa.net/article/104815245.html
まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
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ほかのMさん話の記事リンクは追記の続きを読むをクリック。続きを読む→Mさん話関連記事リンク一覧

2011年10月25日

【新ブログ更新】フライングゲット?

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『フライングゲット?』
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-166.html
ネットでAKBのフライングゲットを検索すると玉手箱のように別の曲が流れるw

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関連記事:【BGM】SEEDの佐橋俊彦、UC UNICORNの澤野弘之【音楽】
http://cost-off.seesaa.net/article/156951964.html
【エヴァ】残酷な天使のテーゼ(英語版)
http://cost-off.seesaa.net/article/154022101.html
音楽レビューカテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/4519860-1.html
音楽レビューカテゴリー(コストブログ2)
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2011年10月24日

【新ブログ更新】荷物網棚忘れ事件再び

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『荷物網棚忘れ事件再び』
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-165.html
電車網棚にノートPCを忘れてしまったが・・。

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関連記事:『電車内荷物盗難と郵便事故』
http://cost-off.seesaa.net/article/188038212.html
【目次】コラム人物編目次part1
http://cost-off.seesaa.net/article/107966008.html
コラム・人物編カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/2974048-1.html
コラム・人物編カテゴリー(コストブログ2)
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2011年10月21日

【新ブログ更新】【ゲーム】「アクシズの脅威V、テム・レイ編」キュべレイVSガンダム(フル)

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【ゲーム】「アクシズの脅威V、テム・レイ編」キュべレイVSガンダム(フル)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-162.html
テム・レイ専用ガンダム=武器特盛りガンダムで物資切れのキュべレイに挑んでみたw

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関連記事:【ゲーム】「アクシズの脅威V、ジャブロー侵攻用MSで攻略」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-91.html
【オススメ】ギレンの野望アクシズの脅威Vプレイ動画
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-31.html
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2011年10月20日

【新ブログ更新】ガンダムAGE・・

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『ガンダムAGE・・』
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-161.html
再放送のガンダムOOが芸術作品に思えるようなダンボール戦機なガンダム。

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関連記事:Mさん話「ユニコーンガンダム�景気とクオリティー」
http://cost-off.seesaa.net/article/183814843.html
・Mさん話「ユニコーンガンダム�宇宙世紀と富野監督」
http://cost-off.seesaa.net/article/184354549.html
・Mさん話「ユニコーンガンダム�ファースト打ち切り、安彦良和、SEEDの設定」
http://cost-off.seesaa.net/article/186083087.html

アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
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本・映画・ドラマ等レビューカテゴリー(コストブログ2)
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2011年10月17日

Mさん話「失われる技術・撮取り」(コメント転載)

 このブログはコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に移転しましたが、Mさん話だけは両方にアップします。テンプレが読みづらいので。コメントは新ブログのほうにあります。
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Mさん話「太い線の作画監督・中村一夫(1stガンダム)、安田朗」と同じ日の話。
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-92.html


   Mさん話「失われる技術・撮取り」

 2011年1月10日、駅前のファミレスでの話の続き。
 今のアニメはパソコン上でのデジタル編集が主流だが、セル画の時代は撮影所で上がってきたセル画を合わせて撮影していく「撮取り」(さつどり、漢字は不明)という作業があった。
(『サザエさん』などはまだセルなのでこの作業をしているとテレビでやっていた。現行作品で唯一移行していないのは『サザエさん』(通常放送の本編部分)で、製作会社のエイケンは雰囲気を出すためにあえてアナログな作り方にこだわっている。)
 
 その「撮取り」についての話から抜粋。

「今はもうデジタルで編集されて出来上がったのをチェックするんだけど、昔は撮影所で上がってきたセル画をつき合わせて撮影していく『撮取り』というのをやってたんだよ。
 なかなか大変な作業なんだけど、いろんなテクニックがあってやっていて楽しい作業でもあったんだよ。
始めにセルをパラパラ漫画みたいに見ていってつながりや色に変なところがないかをチェックしていくことからやるんだけど、セルってのは画面ピッタリのサイズじゃなくて余裕を持って描いてるから、ただ中心に合わせて撮っても見切れてることがあるんだよ。
 画面の端っこの人物がしゃべってるのに、画面に映ってなかったりしてね」

「あー、最近はもうないですけど昔そういうの見たような気がします」
 『聖闘士星矢』か何かで主人公よりも背が高いキャラが、首から上が見切れるのに台詞を話しているというシーンがあって、散々パロディでお笑いのネタにされていた。

「口パクするところはちゃんと描いてるんだけど、端っこでしゃべってる人物のほうカメラを振ってないんだよ。セルには描いてるのに画面には映ってないっていうみっともないことになるんだよ。
 実写だと台詞をしゃべってる人に黙っててもカメラを向けるじゃない。でも、アニメは実写と違って後から声入れるから、うっかり撮影所の人に指示を出すのを忘れると台詞は出てるのにしゃべってるキャラは画面に映ってないってことになっちゃうんだよ。
 今はデジタルだから後から簡単に動かせる(ずらせる)からね」

「デジタルだと簡単に直せるんですね。すごいですねー」

「でも、セルだともう撮り直しする時間がないんだよ。デジタルと違ってセルを取り替えてたりする時間がないんだもん。時間があっても、撮影所のカメラや機材が埋まってたら撮り直しできないしね」

「そうか、描いてないからまた描き直す時間がないじゃなくて、描いてるけどセルをずらしてまた撮影するって時間がないんですね。
 でも、見てる人はなんだこれ?って思いますよ」

「別のキャラにズームしちゃって、アップになってるのに口を閉じてるとかね。
 見てる人はなんで口閉じてるのに台詞出てるんだ?とか思われちゃったりね。
 あと、爆発音がしてるのに画面には着弾してるところが映ってないとかねw
 放送見て『そっちかぁー』って気づいたことあるよ(頭を抱えるMさん)

「爆発音響いてるのに着弾の絵がないのは変でしょうw
 台詞が終わってるのに口パクがまだ続いてるだけでも変だなって思うのに」

「(台詞が出てるのに)口を動かしてくれないって時はどうしょうもない。
 数人が描かれているカットで、台詞を交互を話すシーンではちゃんと話すほうにカメラを移動させて振ってくれないと」

「あ、それ三鷹のジブリの美術館(三鷹の森ジブリ美術館)でカメラとか撮影機材のところで見ました」
 三鷹市の「三鷹の森 ジブリ美術館」には、アニメの撮影用の機材(小さいサイズ)が展示されている。
関連記事:『三鷹の森 ジブリ美術館』
http://cost-off.seesaa.net/article/113118633.html

「あれは大変なんだよ。こうして(ハンドルを回すしぐさをする)カメラをちょっとずつ回してずらしてね。
 大変なんだけど、指示通りに(撮影所の人にカメラを)寄るって作業をやってもらわないとこっちの人の台詞だけ寄って、大変だからってやってないともう片方は映ってない奥のほうから声が出てるとかね」

「それは知らなかった。台詞ごとにカメラずらして撮ってるとは。
でも結局、口パクとか着弾とかを描いたアニメーターの人は描いてるのに使われてないとと怒るでしょう?」

「怒る怒る。当然なんだろうけど。でも、放送をチェックしてない人は何も言ってこない」
「だって、せっかく描いた絵が映ってないってなると、何か問題があって使われなかったのか、俺の絵が気に入らなかったから使われなかったとか思いますよ。コンテの指示通り描いたのにって」

「もうそうなったら逆ギレするしかない。『全部俺に言わないでよっ』てw
 だって、撮取りのスケジュールも1週間あったら、初日にセルが全部そろうことはまずないし、平均してコンスタントに絵が上がってくればいいけど、最終日とか前日になって残りの半分がどかっと来たりするから、どうしても終盤は時間が足らなくなるんだよ。
 セルが200枚(カット)あるとしたら、毎日30枚×7日で来るんじゃなくて初日に20枚来て、あとは5日目までで100枚も来てなくて、6、7日目で残り100枚来るってのが毎回のようにあるんだから。

 撮影所の人もそれをわかってて最後のほうは時間ないの知ってるから、
『もう全部指示通りやってると納期に間に合いませんよ』って言ってくるし、でも大事なシーンはちゃんとやらないといけないから、そうでないシーンはもう間に合わないから泣いてもらうしかないってことになるんだよ」

「やはり時間との戦いですかw」

「でもね、撮影所の人と仲良くなってると、こっちが指示出すのを忘れていたシーンでも気づいてくれたら
 『しゃべってるのこっちの人だからカメラ振っておきましたよ』
 って助けてくれたりするんだ。ほんと人間関係って大事だよ。
 今は撮取りはなくなったんだけど、あの作業の中で絵が描いてないって場合にもこうすればつなげれるとか、必ずしも絵で表現してないくてもいろんなテクニック、ごまかす方法とか学んだんだよ。
 場面飛びがあったら時間経過のコマを入れるとか、セルの端っこを撮るとセルを超えてところが映るところがあったら黒い紙を持ってきて影にして処理してみるとか、自分で色々工夫したり教わったりして徹夜も多かったけど楽しかったよ」

「ある意味失われていく技術ですね」

Mさん話「失われる技術・撮取り2、セルアニメ」につづく
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-170.html


<コメント欄を新ブログから転載>

こんばんは。今回も楽しく読ませていただきました。う〜む、「撮取り」ですか。それが本当に「撮取り」だったかは記憶が定かではないのですが、昔TVで“アニメーションの制作現場に潜入!”的な番組を見たときに、いかにも職人さん的なおじさんがセル画を手慣れた手つきで、撮影台の上にサッ!とセッティングしては、カシャ!と撮影する作業を繰り返している映像を見たことがあります。それが「撮取り」だったのかもしれません。

>「セルってのは画面ピッタリのサイズじゃなくて余裕を持って描いてるから、ただ中心に合わせて撮っても見切れてることがあるんだよ。画面の端っこの人物がしゃべってるのに、画面に映ってなかったりしてね」

なるほど(笑)。アナログ時代ならではの現象ですね。今でもTVでたまに“アニメーションの制作現場に潜入!”的な番組を見かけますけど、編集作業の光景っていうと、パソコンのモニターを見ながらマウスをカチカチ、タッチペンでスイスイ、修正も合成も思いのままって感じですから、隔世の感があります。

>「(台詞が出てるのに)口を動かしてくれないって時はどうしょうもない。何人かいて、台詞を交互を話すシーンではちゃんと話すほうにカメラを移動させて振ってくれないと」

この部分、ちょっと私には難しかったんですけど、カメラが振るべきキャラに振っていないという意味ですよね? 例えば、AくんがBくんに怒鳴り散らしているシーンがあったとして…

Aくん「てめえ、この野郎!」

Bくん「……」

Aくん「何とか言えよ、この馬鹿野郎!」

Bくん「……」

本来ならセリフを発したAくんに一度カメラを振った後、しょんぼりしているBくんにカメラを振る作業を繰り返すべきなのに(もしくは引きの画で二人を撮る)、なぜかカメラがセリフのないBくんにしか振られていないという失敗だと解釈したのですが、合っていますか?

>「でもね、撮影所の人と仲良くなってると、こっちが指示出すのを忘れていたシーンでも気づいてくれたら『しゃべってるのこっちの人だからカメラ振っておきましたよ』って助けてくれたりするんだ。ほんと人間関係って大事だよ」

>「今は撮取りはなくなったんだけど、あの作業の中で絵が描いてないって場合にもこうすればつなげれるとか、必ずしも絵で表現してないくてもいろんなテクニック、ごまかす方法とか学んだんだよ。場面飛びがあったら時間経過のコマを入れるとか、セルの端っこを撮るとセルを超えてところが映るところがあったら黒い紙を持ってきて影にして処理してみるとか、自分で色々工夫したり教わったりして徹夜も多かったけど楽しかったよ」

古き良き時代の職人芸ですね。アナログならではの味わいというか。とても勉強になりました。では、つづきを楽しみにしています。
2011/10/18 01:37 | Randal


Randalさん、コメントと記事紹介リンクありがとうございます。
>TVで“アニメーションの制作現場に潜入!”的な番組
おそらく同じようなテレビ番組を見たと思います^^でも、見たのはここ半年以内ですが。

 僕が見たのもデジタル編集はPCでサクサク作業して、加工も彩色も自由自在で、セルのほうは『サザエさん』の撮影現場の紹介でした。確かに、撮影所でセル画を一枚一枚職人さんが撮影するような感じでした。

 日本のアニメは1996年ごろからデジタルに移行してるので、セルの撮影現場はもうサザエさんぐらいないはずですから。場面回転ではセル画を実際に回していましたw

 「撮取り」(漢字は不明)は、おそらく業界用語なのでテレビではアニメーションの撮影現場紹介という感じでゴールデンタイムに放送していたと思います。業界用語は放送や出版する際には通常使いませんので。
 
 次の続編の記事でもうちょっと細かな説明の話を書きますが、撮取りは本文にある通りカットごとに出来上がったセル画を演出担当の人がチェックしていき(本文ではパラパラ見て色がおかしいところがないチェックしていくことから始まるとのくだり)、
 セル画を一枚ずつ撮影する段階で、どの部分にカメラを寄って撮ってほしいだとか、間に特殊効果(目が光るなど)のセルを挟むなどの指示を入れていくので、テレビの現場紹介はそれが終わって最終的に撮影所の人が撮影する段階に入ってるところを紹介していたのだと思います。

>この部分、ちょっと私には難しかった
本文はちょっと説明足しましたが、僕の解釈では、
「数人が描かれているカットで交互に台詞がある場合、ずっと引きの絵であれば誰の口が動いてるかはわかるが、それだと絵的に面白くないので、
 台詞を話す人に寄って画面にメリハリをつける演出をしようとしたが、話している人にカメラがそっちに寄ってなくて、後ろの人が話しているのにカメラが手前の口パクしない人に寄ったままなので、『奥のほうから声がしている』という変な状態になっている、ということだと思います。

 なので、Randalさんのだいたい合っています。もっと簡単にいえば、B君にも台詞があって話してるシーンなのに、A君にカメラが寄ったままということだと思います。なにぶん、今年1月の話を記憶再現しているので多少違うかもしれませんが、本筋はあってると思います。
 全部の説明を書くと長すぎるので、本文は要点だけなので確かにわかりづらかったかもしれないです、すいません^^;
 
 交互に話す人がいると操作が大変というのは、台詞がごとに人物に合わせてカメラを操作してから一枚一枚撮影するのがすごく手間がかかるという意味で、詳細は次の記事で説明します。1秒撮るのに1枚というわけではないので。

2011/10/19 19:10 | コスト
新ブログの記事はhttp://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-160.html

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関連記事:Mさん話「ジブリの後継者問題(後編)『アリエッティ』『ゲド戦記』」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-69.html
Mさん話「アニメーターと演出」
http://cost-off.seesaa.net/article/104815245.html
まとめて読む→アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ)
http://cost-off.seesaa.net/category/8611452-1.html
アニメ業界話・作品話(Mさん話)カテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-5.html

続きを読む→Mさん話関連記事リンク一覧

2011年10月16日

【新ブログ更新】Wikiで笑ったネタ「笑福亭 鶴瓶」「羽賀研二」

新ブログのコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に記事をアップ。

Wikiで笑ったネタ「笑福亭 鶴瓶」「羽賀研二」
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関連記事:【ツイッター】有吉(ariyoshihiroiki)のやりとり&つぶやき2
http://cost-off.seesaa.net/article/163670178.html
『ブラマヨ吉田のツイッター』
http://cost-off.seesaa.net/article/172414211.html
『TV雑記「人志松本の〇〇な話」の有吉』
http://cost-off.seesaa.net/article/118757452.html

『岸部シローのブログ』
http://cost-off.seesaa.net/article/114754174.html
「二重まぶた」「先輩の本」「有吉のツッコミ」&【過去記事宣伝】
http://cost-off.seesaa.net/article/144907936.html
『レギュラー西川のブログ&ブラマヨ吉田のツイッター2』
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-281.html
【Wikiネタ】僕らのリーダー城島茂
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-297.html

【薬物逮捕】2010田代砲発射!【コカインなさい】
http://cost-off.seesaa.net/article/162848556.html
【目次】コラム人物編目次part1
http://cost-off.seesaa.net/article/107966008.html
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2011年10月11日

【新ブログ更新】『ひとりでもやもや抱えてませんか?』

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『ひとりでもやもや抱えてませんか?』
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-152.html
イメージタレントの加護あいすらも相談しなかった都の青少年相談窓口。
おまえがまっさきに相談すべきだろ(笑)

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関連記事:コラム・レポカテゴリー(コストブログ2)
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-category-2.html
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2011年10月10日

【新ブログ更新】騒音トラブル完全勝利へ!「ワレ カンゼン ショウリ セリ!」

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騒音トラブル完全勝利へ!「ワレ カンゼン ショウリ セリ!」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-151.html
イカれた騒音隣人もついに退去・引越しの日を迎えた。騒音問題解決、完全勝利!

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関連記事:騒音トラブル完全勝利へ!「退去日は10/10!」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-149.html
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2011年10月07日

【新ブログ更新】騒音トラブル完全勝利へ!「退去日は10/10!」

新ブログのコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に記事をアップ。

騒音トラブル完全勝利へ!「退去日は10/10!」
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-149.html
ついに騒音問題解決の日が決定、さらに奴はもう部屋には泊まれないww
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2011年10月05日

【新ブログ更新】騒音トラブル記事まとめ

新ブログのコストブログ2(http://costblog2.blog24.fc2.com/)に記事をアップ。

ここのところ、騒音トラブルでの対応に忙しかったので、しかし、問題の隣人は退去が決定!正義は勝つ!勝ったものが正義ともいうが。

『騒音トラブル完全勝利へ!2011/10/05晩』
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-147.html
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2011年10月02日

【新ブログ更新】

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『全国都道府県別IQ調査』
http://costblog2.blog24.fc2.com/blog-entry-142.html
進学率でなくてIQ調査の結果。

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関連記事:コラム・レポカテゴリー(コストブログ)
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コラム・レポカテゴリー(コストブログ2)
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